2007年12月15日土曜日

表板の厚みだし(2008/12/15)

裏板の厚みだしがだいたい終わったので、今度は表板です。
まずは、荒削りから・・・

裏板、比べて材料が柔らかいので、サクサク削れます(^^)

調子にのっていると、バキッと剥がれる事があるので、慎重に!
何度か、ヒヤッとする場面がありました。





こっちは、厚みだしが終わった裏板です。
この時点では、裏板の裏側(?⇒要するに内側)はまだ削ってません・・・

2007年12月2日日曜日

裏板の厚みだし(2007/11/29)

今回は、厚みだし。
エッジから3mmくらいの所に線を引き、その内側を削っていきます。
前回の厚みだしの時に、削り過ぎた箇所もあり、3mmにするようにという指示でしたが、そんなに厚みが残っていません。
一番薄いところ(2.5mm)にあわせて、削っていきます。まずは、端を削ります。


厚みを測るには、こんな道具を使います。


削っては測り、測っては削りの繰り返しです。
ポイントはエッジの内側を均一の厚みにする点です。
均一でないと、音のバランスが悪くなるそうです。

後は、裏板の形をイメージして左右対称になるように削っていきます。
端の部分から、スムーズに繋げて行きます。
目を瞑って触ると、形をとり易い。
写真に写っているのは、形を整えるのに使用した鉋です。
ちなみに、裏が丸い鉋です。

今日は、木目の状態についても教えてもらいました。
中央にゆくほど間隔が狭まっている方が良いそうです。
中央部分は、魂柱や駒があるのである程度の強度が必要です。
その為に、木目が詰まっている方が好ましい。

逆に、端の部分は裏板を振動させるので、柔らかい方ば好ましい。
そうすると木目の間隔が広まっている方が好ましい。

裏板の荒削り続きとスクロールの設計(2007/11/22)

裏板の荒削りの続き・・・・

今週も又、ひたすらに削ります。

鑿の使い方を注意されました。
チョンチョンと削っていたら、そんな削り方では半年かかると・・・・
ガ~っと削れと。

要するに削りカスが数センチになるように削ります。
裏板が凸なので、鑿が板から外れないようにコントロールするのに、コツが要ります。

左手で角度を一定に保ち、右手は押すだけにしないと、体力が必要です。



スクロールはコンパスで絵を描く方法を教わりました。
詳細はそのうち・・・・

2007年11月17日土曜日

裏板の荒削り(2007/11/17)

裏板の荒削りです。

エッジの部分は4mmにして、大体のアウトラインに従って、荒削りです。
エッジから10mm~15mm程度の所は、エッジの厚さに揃えます。

但し、C型したエッジの部分と、後でネックがつく部分は5mmにします。


ただただ、ひたすらに削るだけです。
アウトラインは、ゲージがあるのでそれを参考にして形を作ります。

2007年11月2日金曜日

弦楽器フェア

初めて、弦楽器フェアに行って来ました。

菊田さん、高橋さんを始め、コンクール入賞作品の現物が置いてありました。
見た目の感想としては、ニスが厚そうなのと、硬そうでした。
音は・・・?4日に奥村愛さんの演奏があるそうなので、覗きに行こうかと・・・

今日も演奏がありましたが、全体的に楽器が鳴っていない?という感じがしました。
どうなんでしょうねぇ?
弾き方なのかも知れませんが・・・


今日の買い物は、
本;「クレモーナにおける弦楽器制作の真髄」サイン本でした。定価から2割引いてくれました。
材料;表裏横板とネックのセットで15,000-
材料は完全に練習用です。
そういえば、ブロック材忘れた・・・

明日も学校です。

裏板(2007/10/27)

完璧にフラットにした表板と裏板でしたが、約1ヶ月経った所若干添っているようでした。
(裏板と表板をあわせてみたら判りました)

本体(こちらも当然フラット?)にあわせて、若干の修正。
四苦八苦していたら、先生に本体側を修正されました。
押して駄目なら、引いてみなってことですね。

両方がぴったりあった所で、型取り。
ワッシャーを使って線を引いていきます。
本当は「2mm」にするのですが、2.5mmほどワッシャーの幅があります。
引いた線より少し小さめに仕上げてくださいとの事でした。
うぅん、後がつらいなぁ・・・・


引いた線に沿って、とりあえず鋸で切り出し。
この時点では、未だ仕上げていません。
本当に線にあわせて仕上げるのは、板を薄く削ってからだそうです。
理由は、薄い方がやりやすいでしょ?との事でした。(そりゃそうだ!)
で、ガシガシ削ってます。
半分まで行かない段階で、時間切れでした。
この段階で、削りすぎたかもしれない箇所があります。

使っているバイオリン

24年前に買って貰ったバイオリン。
本体にラベルはなく、領収書だけが出所を証明する唯一のものです。

新作(?)で入手し、音を作ってきたので愛着があります。


まじまじと見た所、全体的に汚くなってきています。
一応クリーナで磨きましたが、しみこんだ手垢がとれません。
それどころか、ニス禿げてます。
(フラジオのやりすぎかな)
バイオリンの修理も習って、綺麗にしてあげたいところですね。
楽器屋で聞いたら、お預かりしてクリーニングします、という事でした。

スクロールもよく見るともさっとしてますね。
でも音は、女性的で繊細な感じです。
肩当を使わないので、見事に禿げてます。
元々、ニスもマットな仕上げでした。

これが唯一の書類?

今、使っている弓です。
一応「H.R.PFRETZSCHNER」の刻印が打ってあります。
24年前に購入し(してもらい)、当時で6万円位だったかと・・・?
軽くて、私は好きです。
高級弓を使ったことがないので、比較のしようがないのですが・・・
こちらはヤマハのカーボン弓。
弓の張替え時用と最初から割り切っていたので、一番安価のcBB101。
これだけ使っていると、以外と良いです。
お店で同じ価格帯のほかのカーボン弓と引き比べしましたが、振り回すのはこちらの方が良かったです。
上の弓と比べると、重いし、硬いです。
何故か8角形ですが、個人的には角弓のデザインが好みなので・・・



スクロールの続き・・・・(2007/10/13)

後で記録しようかと思っていたら、月が変わってしまってます・・・
ここ2週間ハードだったもんなぁ・・・(愚痴でした)

先生からスクロールは駄目だしされてしまいました。
普段からあんまりスクロールだけ見ている訳でもなかったので、出来が平面過ぎるそうです。
もっと、ダイナミックに作れとのことですが、なかなかイメージがつかないのねぇ・・・

それと、先生の作り方は、鑿のみでスクロールを仕上げるやり方みたいです。
杢の入り方でどうしても途中で鑿がひっかかる場所があり、難しすぎでした。

と、いうことでスクレパーも使って作る方法に切り替え。
エッジ部分も斜めにするということで・・・
斜めにとると、シルエットが微妙に崩れている箇所を修正できることを発見。
(元のシルエットがガタガタ過ぎるとどうしようもないけれど)


未だ、表面の仕上げが甘いです。
まだまだまだまだ手がかかります。

2007年10月6日土曜日

裏板と表板の平面出し(2007/10/6)

先週は、表板と裏板を膠付けしたところで終わりました。
まずは、材料(?)置き場に行って、先週やった結果を確認確認。

これは、表板。
よく見ると、はた金が材料に食い込んでいます。
材料が柔らかいことが良くわかります。
こちらは、裏板。
杢(縦に入っている模様ね)が強く入っています。
この後の作業が苦労しそうな暗示が既に出ています・・・・

まじめな生徒である私としては、先生が来る前に準備をして、授業開始に供えています。
昨日買ったデジカメで、進捗具合を記録して待ちます。

左右でバランスが崩れてしまったネックの渦巻きでも直すか、と思いひっくり返しながら少しずつ修正していると、先生の登場です。

『今日は、真っ直ぐにしてください』と、裏板と表板を持った後、定盤を指差しています。
どうやら、完璧な平面を望んでいるらしい・・・
そういえば、側板の仕上げの時も、定盤で平らにしたっけなぁ。

表と裏どちらからやろうかと思案しつつ、苦労しそうな裏から始めることに・・・
まずは、端材をゴミ箱から拾い上げ、板の足にします。
といっても、単に4つずつ足を作って、瞬間接着剤でつけるだけですが・・・

鋸で開いたままの面を平らにするのですが、長手方向に垂直に鋸跡がついているので鉋がひっかかりまくります。
しょうがないので、ある程度平らになるまでは、鋸跡に沿って鉋がけをします。
平らになってきたので、長手方向に鉋がけをすると、今度は杢がひっかかって剥がれてしまいます。
逆方向も試したけれど、結果は一緒でした。
鉋屑は鉋にすぐ詰まるし、で、奮闘しながらやっていると先生曰く、刃を研いだ方が良いね!
結局午前中は、奮闘と鉋研ぎで終わりました。

縦に横にと苦労しながら、削っては測りを繰り返し3時間程。
先生が様子を見に来たので、後もう少しと言いながら見せると・・・『完璧!もうこれ以上やらなくて良いよ』とのお言葉。
ほぼ、平らになっているのと、材料自体が若いか成熟しているか良く判らないので、暫く寝かせて様子をみるのだそうでした。
様子を見るのに、平らになっていないと具合が判らないらしい。

裏板は置いて、表板へ・・・
こっちは前回ひびが入っていたので、途中を切り詰めています。
他にも、鋸跡が深く入っています。
材料は木目がそろっていて綺麗なのですが、加工具合が酷い状態でした。

最初は鑿でさらったりしていましたが、全然進みません。
裏板と同じように鋸跡にそって鉋をかけても、他の跡を増やすだけです・・・・
大型の鉋を持ってきて、木目に沿って長手方向に一気に削ります。
鉋の刃は出し気味で、大工さんの鉋がけみたいに、繋がった鉋屑を飛び散らせながらやってみると・・・
どうやら、これが一番具合が良いらしい。

大まかに平らにしたら、中型の鉋で、こんどは刃を少なめにして少しずつ整えます。
が、鉋の跡がついてしまいます・・・・
表板、柔らかすぎです。
鉋傷は諦めて、平面出しに専念します。
裏板と同レベルに平面が出た所で、さぁどうしようかなぁ・・・?
時計を見たら、そろそろ授業終わりまで、30分強。

スクレパーで鉋傷を消してしまおう!
ならすように、スクレパー掛けをしたら、綺麗になりました。

教室の掃除をしながら、先生に見せたらOKでした。




今日の成果。
表板です。1時間半くらいでしょうか?
こちらは、苦労した裏板でした。
3時間強です。

2007年9月30日日曜日

表板と裏板の接合 (2007/9/29)

今回は、裏板と表板の接合でした。

午前中は、ネックのスクロールを削っていたのだけれど、次のステップに進むには裏板と表板を用意しないとそろそろやる事なくなるぞ~と思っていたら、先生から用意しましょうか?と

内容的には・・・
(1) 板を二枚に開く
(2) おしり(接合部分)を平らにする
(3) 膠で接着する


こんな単純な作業ですが、接着するときに板の真ん中をはた金で挟むので、その分を見越して少しだけ中央に隙間を開けるのです。
トライアンドエラーなので、鉋で削って挟んでみての繰り返し。


参ったのは、表板を2枚に開いたら接合部側にヒビが!!
距離は1cm程度の所なので、そこで切り落としたとすると、残りは11cm強。
先生から、1cmの所で2枚とも切って、片方からバスバーの材料を作りましょうと・・・
糊付け!と思っていたのに、何故か切ってます。

例によって鋸で切るので、切断面がガタガタに・・・・
切って、削って、糊付けして・・・・
なんとかくっつきました。

同じように裏板に手をつけたら、柔らかさが全然違う。
板目にはじかれて、鉋がひっかかるし・・・
力任せに鉋がけしたら、見事に斜めになりました。
こっちは余分なヒビもないので、板幅に余裕があるので、楽勝で修正しました。



授業が終わって、表板、裏板を仕舞う時に見たら、5mm以上はた金の部分が凹んでる!
楽器の幅がなくなる、と思ったけれど、よくよく考えてみれば、真ん中はえぐれている部分だから問題無しでした。

それにしても、板のど真ん中にヒビが入っていた場合には、どうするのだろうか・・・・?
今度、聞いてみよう。

2007年9月25日火曜日

1ヶ月ぶりの製作(2007/9/22)

久しぶりの授業でした。
学校のお休みと、自分の都合が悪く、1ヶ月ぶりとなったのですが、生徒さんが又2名増えて総勢6名になってました。
初めは二人で先生を占有していたのに、最近は順番待ちです。

今日は、ネックと本体どっちをやる?と聞かれ、思わず本体!と叫んでいました。
実はネックは失敗しているので、あまり気が進まないのです・・・

本体の作業は、ライニング削りでした。
胸と足の間に本体を挟んで、延々のナイフで削る作業です。
仕上げはサンドペーパ掛けでした。

先生は最近忙しいらしく、掃除手伝わないで帰るけれどごめんね~と発しながら消えていきました。
帰る直前に、仕上がりを見てもらったら、Goodの評価を頂きました。
ペーパー掛けは割りと上手らしい。


2007年6月23日土曜日

回顧録:内型作りの続き(2007/6/23)

第2回目の授業。
先週に引き続き、内型作り。

生徒は2人だけで、先生をずうぅっと占有。
先生は、ディミトリー・バディアロフさん。
バロック楽器製作者で、演奏家としても有名らしい・・・
芸大の客員講師もやってたり。
こんなんで、収支が合うのか?なんて余分な事を心配してみた。

そういえば、奥さんが日本人だそうで、先週よりも日本語が上達している。
さすが、音楽家は耳が良いと実感しました。


ところで、今週の課題は先週に引き続き、内型作り。
もう一人の生徒さんは、切断するのに失敗して必要な所が欠けてしまっていました。
どうしようもないので、もう一度最初からやり直ししてます。

そんなのを横目で見ながら、危ない箇所もあったが、なんとか切断し終えて鑢がけ。
鬼目の鑢でガシガシやっていたら・・・・やっちゃいました。
必要な部分まで削り落としてます。
しかも、大きく・・・
先生が材料庫に行って、私の分のベニヤ板を持ってきてくれました。

生徒全員で内型の作り直しでした。
(とはいっても2人しか居ませんが)


失敗した作品(?)は、先生が有効に利用して、鋸用の補助道具を作っていました。
(学校にあったのは剛性が足りず、しなるので鋸がけがやりづらいのです)

ちなみに、我々生徒は、修行の為電動工具は使わせてもらえません。
全て、鋸、鑢、鑿等の古典的工具で仕上げます。

2007年6月16日土曜日

回顧録:入学(2007/6/16)

大学を卒業してから、早二十うん年・・・
久しぶりに学校と、名のつくものに入学してみました。

11:00から授業と聞いていたのだが、最初だから早めに行こうと思い渋谷まで出たところ、10:00前についてしまった。
流石に1時間以上も前なのはどうかと思いつつ、コンビニとかに寄り道しながら10:20頃に学校についてみた。
受付(?)で名前と所属を言ったところ、いきなり教室に連れて行かれ、案内のレクチャーを受けた。
なんか、あわただしいなぁとおもってとりあえず、フンフンと聞いていました。

後で、判ったことだけど、10:00から入学式だったらしい・・・
自宅に帰ったら、ポストに入学式の案内が入っていました。
前々日に届いていたらしいけれど、忙しくてポストを確認してなかった。
他の案内は、eメール&電話来てたのに・・・


まぁそんなこんなで最初の授業でした。
最初は色々座学かな?と思っていたら、いきなり型作り!
先生は、ロシア人で日本語がカタコト。
実践ありきで、習うより慣れろということらしい。

実習内容は、5mm位のベニヤ板に、先生の型を写し取り切り抜く事。
糸鋸で切って、鑢で整えるという作業でした。
半日ちょっとあればできる作業ですが、
(1) 左右のバランスを整える事
(2) カーブを滑らかにする事
(3) 全体を美しく仕上げる事
この3つが以外と大変で、削ってはバランスを見て、の繰り返しでした。

後はベニヤ板がすぐ割れるので、ささくれだらけになるのがやりづらい所。
(Webを見ていると、プラスチックや金属で作る方が主流みたいです)


型ができたら、それを元にして、バイオリン用の内型作り。
今度は、12mm位のベニヤ板をそれと同じように切っていきます。
一部分はブロックをつける為に、削れているけれど・・・

兎に角切って、断面を板と垂直に仕上げる事というのが課題です。
今度は、スコヤが登場してきて、断面を直角に仕上げていきます。
鑢で削っては、角度を確認の繰り返し・・・

未だ先は長い・・・・