2008年3月15日土曜日

f字孔と横板の接着(2008/3/15)

他の作業をしている間に、f字孔が・・・・

テンプレートからの書き写しですが、位置合わせをどうしたのか・・・
見てませんでした。
後で、教えてください!

この後、糸のこで切り出しますが、順番があります。
(1)ボトム側の丸い部分を切り抜く
切りぬいちゃってください。
(2)ボトム側の直線部分を切る
穴から切り進みます。
(3)そのまま、ラインをクロスし、内側のラインを切る
(4)トップ側の丸い部分を切り抜く
(5)残った外側のラインを切る

【ポイント】
板に対して、垂直に切りましょう!
意識しないと以外と曲がってます。
後で、穴の大きさが変わってしまうので・・・・

鋸で、f字孔を綺麗に切り抜けるわけでもなく、当然のように後処理があります。
単に、ナイフで削っていくだけです。
この時に、木目の入り方を良く考えないと、ガダガタなf字孔になります。


その前に、裏板と横板の接着
ポイントは3つ
(1)一気に膠を塗らない
日本の気候では一気に塗って接着というのは無理だそうです。
温室みたいな所でやれば別なんでしょうが・・・・
なので、半分ずつ位でやっていきます。
ブロックに塗って、横板に塗って・・・・さっさか固定して・・・
隙間部分にもしっかりと膠が入るように、もんであげましょう。
(2)膠を洗わない
良く、お湯で洗い流したいところですが、ニスの乗りが悪くなるので、物理的に撤去します。
お湯で洗うと、薄く広く膠がついてしまうらしいです。
(3)膠はたっぷり
刷毛からこそぎ落とすような感じで、たっぷり塗りましょう。


あとは、素早く固定して待つ。
その間に、f字孔を仕上げましょう。



ブロックの仕上げとか・・・(2008/3/15)

いよいよ、内型から横板がはずれます。
ライニングとかを付けたため、サイズが内型よりも小さくなっているのだが、はたして抜けるのか・・・?
(間違えて、前回に一部記載してしまっていますが・・・)

この写真は、取り外し前。

ブロック部分が光っているのは、膠をしみこませてあるからです。

ブロック部分を、トンカチで叩いて、捻るようにして抜くと・・・
あら不思議、出てきました。


そのあと、ブロックの形を修正します。
削りすぎないように・・・

横だけでなく、トップとボトムのブロックも整形します。

トップとボトムはテンプレートを先に作っておくと、楽ですね。

2008年3月10日月曜日

裏板の仕上げ?(2008/3/9)

昨日に引き続き、裏板の仕上げ・・・
(なぜ、二日連荘なのかは置いておいて・・・)

基本的に、厚みは2.7mmです。
ふちの部分は、2.8mmで、その内側全体を2.7mmに仕上げます。
なんといっても、パンチャーの効果は大きく、ガシガシ削っていけます。

他の曜日の先生や生徒さんが、用事があって来ていたのですが、パンチャーは大人気(?)でした。


中央は、5mm。
ネック側の丸印の部分は、2.3mm、反対側は、2.5mmです。
概観から、厚みが違う事が判らないようにスムーズに仕上げる必要があります。
(笑窪みたいにしておいたら、注意されました。)

ここまで、できたらパフリング用の溝を少し切って、ピンの穴をあけます。

ネック側は、ボタンが邪魔なので、そのまま切れませんので、テンプレートを置いて、間をつなげます。
ちなみに、ピンは、中心を外して(3mm位かな)穴を開けます。

真ん中だと、板の継ぎ部分になるので、割れないようにですね。

ちなみに、爪楊枝を切って、削ったものです。



この爪楊枝をさす前に、済ましておかなくてはならない事柄。
(1)裏板側のブロック部分に、膠塗り
 ブロックの繊維方向が上下(?)なので、小口部分で接着する形になります。
 その為、ブロックが膠を吸い込んでしまい、接着力不足になり易いのです。
 事前に、ブロックに膠を吸い込ませてあげます。
 当然、ちゃんと乾かしておかないといけません。
(2)位置あわせして、穴あけ
 まぁ、当然ですな。
 ボディが歪まないように、裏板に書いておいたラインにちゃんとあわせましょう。
 最後に、全体を見て、バランスが悪くないかチェックすることも忘れずに!
 (本業と一緒だなぁ・・・)
(3)膠を塗って接合
 素早く膠を塗って、裏板と横板をくっつけます。
 まずは、ブロック部分に塗って、圧着。
 ブロックが無い部分は、薄い板(ナイフを削ったものとか)を隙間に入れながら膠を押し込みます。
(4)裏板と横板のなじませ
 膠が乾く前に、横板を持って上下方向にねちゃねちゃと馴染ませます。
 所詮は薄い板で押し込んだ膠なので、満遍なくくっつくようにするには、もう一工夫が必要です。
(5)固定して待つ
 後は、クランプで閉めて寝ます。



内型が外れた横板は、かなり拍子抜けするくらい、軽いです。
正直、ちょっと押したら割れそうな位。
内型を抜いたら、さっさか裏板との接合が必要なわけですな。







2008年3月2日日曜日

パンチャー作り(2008/3/2)

久々の更新です。(いやぁ3ヶ月振り・・・?)

この間、製作をしていなかった訳ではなく、裏板、表板をコツコツと仕上げていました。


それぞれの、表側はなんとか進み、裏側を削ります。
裏側を削るには、途中までは勢い!
その後は、厚みを測りながら、おっかなびっくり削ります。


キャリパーという厚みを測る道具はあり、削っては測り、測っては削りの繰り返しです。
この方法だと、時間がかかるだけでなく、削り過ぎたりします。

全体を測りながらだと大変なので、溝を掘る方法もありますが・・・



ここで出てくるのが秘密兵器「パンチャー」です。
学校にはなかったので、先生が持ってきてくれました。
ただ、でかい!(80cm以上)


どうやって、使うかというと・・・

板を挟むだけ。
適当に隙間を調整して、板を挟むと、ニードルが穴を開けてくれます。
この穴が削る目安ですね。


穴がなくなるまで削ると、丁度良い厚みになっているという算段です。
これは、裏板で未だ荒削りの段階なので、3mm目指してガシガシ削るだけ。

今日は、自分専用のパンチャーを作ってみました。
学校に持っていくことを前提に、バイオリン専用サイズ(内寸45cm)にしました。

材料は、タモっていう木です。
ニードルは、丁度良い材料が見つけられなかったので、M6のロングビスをグラインダーで削りました。
ユニクロメッキのビスにしたら、曲がってしまっています。
木の部分(柄とグリップ)にはナットを埋め込んでいます。

ビオラとかでも使えるようにするには、内寸が60cmは必要です。
次回は、樫か、黒檀、紫檀でも見つかればと・・・・
金属部分は、ステンレスで揃えようかと・・・