2008年10月18日土曜日

弓の張替え(2008/10/11)

某楽器屋さんで弓の張替えを教えてもらいました。

クラスメイトに授業が休みのタイミングで、弓の張り替えを習いにいかないか?と誘われ、行ってきました。
相模大野にある某弦楽器屋さんで、お仕事の最中に教えていただきました。

3時間で二人習うというのを想定していたのですが、私一人でまるまる3時間使い切ってしまいました。
その後のお話では、クラスメイトの方は一人で後日、習いに行ったそうですが、やはり大変だったそうです。


【手順としては】
まずは、古い毛の取り外しです。
 (1)リングをやっとこ等で取り外す
 (2)フロッグを抜く
 (3)フロッグ側の楔を外す
 (4)フロッグ側から古い毛を外す
 (5)トップ側の楔を外す
 (6)トップ側から古い毛を外す
ここまでは、簡単ですが、リングを外す際に、力を入れ過ぎてリングをつぶさないように注意が必要です。
ここからは、新しい毛の取り付けです。
 (7)新しい毛を適量用意し
 (8)毛の片側を糸で結んで、接着し
 (9)結んだ側を、弓のトップに差し込み
 (10)新しい楔を作って固定する
 (11)毛に水をつけて、櫛でとかし
 (12)反対側をフロックに差し込み
 (13)新しい楔を作って固定する
このときに、毛をベタベタ触らない事がポイントです。


【実際にやってみて】
作業内容はとてもシンプルなのですが、楔を丁度良い大きさに作るのが、大変です。
これは、数をこなさないと、上手くならないですね。


【工具や材料】
(A) 使用工具
 平鑿  :楔を作るのに使用
 くじり  :楔を外すのに使用(くじりである必要は何もなく、針状のものなら何でも良いかと・・・)
 はさみ :毛を切るのに使用
 接着剤 :瞬間接着剤でした
 やっとこ:ペンチでも良さそうですが、挟みやすいように溝が掘ってありました
 櫛   :毛をすくのに使用
 水   :きれいなものを・・・
(B)材料
 ブロック材:楽器を作るときに余った材料で十分
 毛    :必需品です


【その他】
バイオリンの場合には、弓が弦に対して斜めにあてて弾く場合が多いため、好みに応じて左右のバランスを崩してあげるのも良いそうです。
バランスの崩し具合は・・・・これは奏者との相談ですね。