2009年12月26日土曜日

ディマさん最後の授業(2009/12/26)

 
今日が、ディマさんの最後の授業でした・・・

結局、1年では半分位の完成でしょうか・・・?
【終わった部分】
・ブロック
・横板
・スクロール
・ネックの接着
・表板/裏板
・f字孔

【これからやるところ】
・指板のベースとなる部分
・指板の黒檀の曲げ/貼り付け
・ネックの釘打ち
・テールピース
・バスバー
・駒
・魂柱
・ペグ
・エンドピン
・ニス

もしかしたら、こっちの方が多いかも・・・?


年末の状態が、これです。
裏板に木釘を打ってみました。


最後の授業でしたので、ワインを1本差し上げて、ハグして別れました・・・
ディマさん、長い間ありがとうございました。m(._.)m


 

2009年12月19日土曜日

f字孔(2009/12/19)

 
今年の授業も残すところ後2回になってしまいました・・・
が、全然終わりそうもない状況です。

家で仕上げようと思ってはいたのですが、ここへきてなんやかんや忙しく進んでいません。

ひたすら、表板の仕上げをしています。
f字孔を鋸で切りぬき、ナイフで整形していきます。

丸い穴の部分をナイフで削っていたら、鑢の方が良いとの指導が入りました。
確かに、ナイフだと木目の部分でどうしても木が欠けてしまいます。
要するに臨機応変に対応するのが吉、ということです。


【今日の見学】
自分の製作は進んでいないのですが、同じクラスの学生さんが平日も製作を進められるので、すごい勢いで作っています。
人の製作を見て、自分の製作に活かす為に、いろいろ聞いてみることに・・・

(1)ネックの木取り
 こんな風にします。
 指板の下の部分の材料です。
 木目がネックと並行、或いは、少しボディに向かって下向きになるようにします。
 理由は、修理などで後で外すときに、部品が割れないようにしてあげます。
 黒檀の部分は・・・その時考えるのでしょうね。

(2)黒檀の曲げ
 バロックバイオリンでは、指板がいくつかの部品で構成されています。
 メープルとスプルースで骨格を作ったものに、黒檀の薄板を貼り付けられています。
 骨格部分は削って丸みを出すのですが、黒檀の板は曲げて作ります。
 しかし、黒檀は固いので力を加えて曲げると、バキバキ割れてしまうのです・・・・

 で、どうするかというと・・・
 火で炙ります。
 耐熱煉瓦の上に濡れた雑巾を敷いて、その上で炙っています。
 炙る際には、湿らせてあげるのを忘れずに・・・
  

2009年12月5日土曜日

師走になっちゃった(2009/12/5)

 
早いもので、あっという間に12月になってしまいました。

2台目として作っている、バロックバイオリンですが、当初は1年間で作るつもりでいたが、ちょっと無理そうな状況です。

本日は、やっとf字孔をあけました。
とは言っても、片方だけで、さらに鋸で切っただけですが・・・

【f字孔開ける時のポイント】
(A) ドリルの穴は、ネック側だけでOK
(B) 鋸は、外側から切っていく

【今日の教訓】
f字孔は外側から切り始めないと、板がしなって割れる恐れがある・・・
これは板の厚みや幅の問題で、内側から始めると、恐ろしくて最後まで切る自身がありません。


前回は知らない間にf字孔のマーキングがされていたので、今回は位置決めを聞きました。
(1) 駒の位置決め
 表板の端から、だいたい191mm程度の所にします。
 これは、弦長から計算するだけです。
 弦長はあくまでも、駒の上側なので、足元は計算するしかありません・・・
(2) 上側の穴位置決め
 穴と穴の幅を40mmにします。
 これも、比率らしいですが、面倒なので数値で覚えてしまおうかと・・・
(3) 下側の穴位置決め
 これも、比率があるらしいのですが・・・
 カッコ悪くなるそうなので、見た目で決めます。
 本当は、C部分の下側を線で結んだ所に、穴の上側が一致するようにすると綺麗だそうです。
 今回使ったテンプレートは、サイズが違ったので、そこまで届きませんでした。
 と、いうことで見た目です。
 板の端から、10mm程度の所が綺麗なそうです。
 このとき、左右のバランスは、板の端からの距離でとらないと、曲がっているのが目立つそうです。



【今日の座学?】
表板と裏板のバランスです。
何のバランスかというと、固さです。
表板と裏板の固さは、同じ、か、若干表板が硬い方が良く鳴るそうです。
1台目の時は・・・・よく判りません。

今の状態は、裏板が硬い状況なので、もっと削って柔らかくしなくてはならなさそうです・・・
どこを削るかというと・・・淵の部分ですね。
他にも、妙に厚い部分があるようなので、そこも削りますが・・・


【今日の座学(質問)】
ネックの設計図を書いてみて、どう考えても、バランスが悪いスクロールの高さについて質問をしてみました。
弦長に対して1/3で作ると、どうしてもおかしくなるので、大体で50mmにしてみたと話てみたら、5/32だとのことでした・・・
数値的には、49mm~51mm位になるそうです。




【完成までの道のり】
道のりはまだまだです・・・
ディマさんの授業が終わってしまうのですが、その後はこのまま仕上げつつ、行き詰ったらビオラを作ることにしています。
残作業は・・・
・f字孔
・バスバー
・裏板仕上げ
・ネックの釘打ち
・表板と裏板の貼り付け
・ネックと指板作成
・テールピース作成
・魂柱
・駒作り(板から削り出しです)
・ペグ仕上げ
・サドル、ナット、エンドピン
・ニス塗り
いやぁ、3か月はかかるなぁ・・・



【おまけ】
嫁の実家に晩御飯を食べにいきました。
嫁の姉夫婦も来て、義姉が最近習い出したバイオリンを持ってきていました。
ヤマハの新作だったのですが、(型番は忘れた・・・)以外とバランス良くできていて、感心してしまいました。
ちょこっと弾いて遊んだのですが、結構鳴るんですよ~
義兄が、「キンキンしていない?」と聞いてきたのが最初は良く判らなかったのですが、高音が出るのではなく、低音が出にくい感じでした。
相対的には、そうゆうことに成るよなと、一人で納得していましたが、その後は飲んだくれていたので話したのかどうか、全く覚えがありません・・・

うぅん、困ったものだ