2010年12月19日日曜日

聞かれても困る事

暫く聞かれなかったのですが、先日久しぶりに答えにくい質問が・・・・

『何故バイオリンを作ろうと思ったの?』




作りたいと、思っただけなのですが・・・・
正直な所、一時の気の迷いに限りなく近いです。



きっかけは幾つもありますが、動機は「そう思っただけ」です。
バイオリン製作はそんなに特殊な事ではありません。多分。


【きっかけと思われる事柄】
(1)元々バイオリンを弾いていた
これは理由はありません。
物心着く前からやらされていました。
今では、親に感謝しています。

(2)のだめカンタービレを大人買した
年末に嫁さんが買ってきて、見事にハマりました。
年明け早々にサイレントバイオリンを買ってしまったし・・・
約15年のブランクから復帰するきっかけです。

(3)菊田さんが優勝した
職場の若い奴に教えてもらいました。
そもそも、バイオリン製作のコンテストがある事を知らなかったし・・・

(4)物作りが好き
ありがちですね。
車など弄っていたこともあり、必要な道具を作ることに抵抗がないので良い方に作用しています。
困ったことに道具作りが楽しくなってしまう事が・・・

(5)不惑直前だった
まぁ、迷う年頃だったのでしょう・・・
こんな感じです。


2007年の6月から始めたので、3年と半年ですが、未だ未だです。
先は、長い!


そういえば、バイオリン製作している皆さんはどうして作ろうとおもったのですかね?

2010年12月18日土曜日

卒業式&忘年会 (2010/12/18)

 
今日は、同じクラスのK女史の卒業式&忘年会でした。

とはいえ、授業もちゃんとあったので、作業の方はというと・・・
先週パフリングを入れた裏板の荒削りです。

【荒削り】
まずは、エッジちょっと内側を削ります。
パフリングと、エッジの中間が端になるように丸鑿で削っていきます。

エッジ部分と、全体とどちらから先に削っていくのかと聞いたところ、エッジを削りそれにあわせて全体を削っていくとの回答でした。

シコシコとエッジ部分を削ります。
削っていくと、作業がしにくくなるので、全体を削ります。
エッジ部分は丸鑿で、全体については厚みに余裕がないので鉋で削っていきます。
一周削って厚みを測ったら、4mm近くあります。
1mm削ると、3mmになるはずなのに・・・・・・・エッジを測ったら、4.5mmになっていました。

3mmになるように削り直しです。
大体1/4くらいできた感じでしょうか・・・・

ファイバータイプのパフリングで、厚みもあるので、削った感触が粘っこく、以外と手間がかかります。

プンタの部分は、パフリングの延長線(?)が一番低くなるように、削っていきます。
丁度、一番低くしたい部分を削っています。
ここに向かって、残りの部分をつなげていきます。

少しばかり遅刻したのと、集中力がかけていたので、今日はここまでです。


ここまでの工数:約17.5人日。


【卒業式】
ほぼ、1時間遅れで卒業式でした。
理由は、K女史のバイオリンが大詰めだったためです。

指板つけなおして、ペグの最終調整をして、ナットを調整して、魂柱をたてて、駒をつくって・・・・
と、大忙しでした。

バイオリンとしては形ができましたが、調弦ができず、音はでませんでした。(残念)
無事、卒業証をもらうK女史と、校長先生。

この後クラスの全員でいった忘年会で、今日が誕生日だとカミングアウトしてました。
(忘年会の内容は書くのが面倒なので省略)


明日も出勤になってしまったので、早く寝ようっと。


  

2010年12月12日日曜日

道具の調達にいってきました

すっかり滞っていたお歳暮を贈りにいくついでに、世界堂と東急ハンズに行ってきました。

【欲しかったもの】
(1) 注射器みたいなもの
(2) 裸ガット弦(プレーンガット)
(3) 松脂を溶かす道具

【調達できたもの】
(1) インジェクタ
注射器みたいなものの名称は「インジェクタ」と言うらしいです。
世界堂で見つけました。
上に写っているのが、どうにも使いにくい注射器みたいなもの。
ホームセンターで100円程度でした。
下の3本がインジェクタで、3本入って500円未満。
一番細いのをつかっていこうかと思います。


(2)の裸ガットは取り寄せだそうで・・・・、通販で探してみることにしました。
(3)は丁度良い道具がみつかりませんでした。
どうやら、カクテルとかケーキ作りの道具が良さそうですが・・・

【買ってしまったもの】
(4) ピンバイス&ドリルの刃
ペグの穴開け用の0.1mmの刃と、バイスです。
ドリルとかでは0.1mmの刃を咥えられないので、バイスです。

(5) 糸のこ
使いたい刃を固定できる糸のこです。
長さを自由にできるのと、刃の向きを90度ずつ変えられるので買ってしまいました。

(6) ワニス
f字孔などを、油絵の具で塗っているのですが、艶消しになっています。
艶があった方が良さそうな部分は、ワニスを混ぜてみようかと・・・


  

パフリングの膠付 (2010/12/11)

自宅に持って帰った裏板ですが、作業は1mmも進みませんでした。
本日の作業は、溝を調整し、パフリングを膠付します。

【溝の調整】
パフリングの切れ端しで調整していましたが、現物でした方が良いとの指示でした。
今回は溝をナイフで掘ったので、キツメにできていましたので、幅を広げていかないとパフリングが全然入りません。
(パフリングをちょっとテーパにしてみましたが、そんなレベルではありませんでした)

パフリング・ピッカーを使ったり、彫刻刀を使ったりしましたが、いま一つといった感じです。
結局、アートナイフを横にスライドしながら、スクレパの要領で使うのが一番ベストでした。
バイオリン用よりも幅広のビオラ用パフリングを使っているのでできましたが、バイオリンの時には工具を作った方が良さそうです。


【膠付】
注射器(みたいなもの)を使ってやってみました。
この方法では、パフリングを完全に外さなくても膠を流し込むことができます。
やらせ写真
良く見ると、注射器は空です。

早速この方法でやってみたら、あまりうまくいきませんでした・・・・
原因はというと・・・
(1) 膠が濃い
(2) 注射器の先が太い
(3) 注射器自体がいまいち

裏板を膠だらけにしながら、なんとか終わらせました。

世界堂でもっと良い物が売っていたとか、化粧用の道具が使えるとか情報をもらったので物色することにします。

ここまでの工数:16.5人日

【K女史】
次週卒業予定のK女史のニスですが、埃がついてプツプツになっていました。
オーストリッチ風の柄になっています。
透明ニスで仕上げる予定だったらしいのですが、急遽、色ニスを塗っていました。


【その他】
今週は(も?)仕事が忙しく、殆ど嫁さんと会話していませんでした。
久し振りの会話で・・・
嫁「カレー食べた?」
私「・・・? あれカレーだったの?」

茸のシチューみたいなものだとばかり思っていたのですが、カレーだったらしい。
和風ダシのカレーを作ってくれていたらしいのですが、甘くなりすぎていて全く気付きませんでした。
翌朝には「カレー風味でも美味しいかも」と思い、カレー粉入れて食べていたし。

こんなこと公開してしまってよいのかな。
  

2010年12月5日日曜日

溝開通 (2010/12/4)



【なんとなく遅刻】
朝一で歯医者に行ってから登校したのですが、遅刻してしまいました。

治療が5分遅れて開始されたのに始まり、バス・電車に乗り遅れ、とどめは電車が止まりました。
それぞれは大したことは無いレベルでしたが、一度狂った歯車は元に戻りませんでした。

こんな日は、急がば回れの精神で、落ち着くしかありません。
バイクに乗っている時だったら、お家でジッとしています。


【溝掘り完了】
先週持って帰った裏板ですが、あまり時間が作れず3cm位しか進みませんでした。
溝を掘らなくてはならない部分は半分以上残っています。

裏技があるわけではないので、地道に作業!です。
今日は、最低でも溝掘り完了、うまくゆけばパフリングの曲げまで、と目標を決めて取組みます。

何とか時間内に一周できそうな感じです・・・
順調に作業は進んでゆき、最後にボタン部分が残りました。
ここはパフリング・マーカが使えないので、適当に位置決めするしかありません。
前回と前々回は、真鍮でできたテンプレートを利用してマーキングしていました。
(探さなかったけれども、ビオラ用のテンプレートはなかったのでは・・・)

ここで、河村先生より位置決め方法の伝授がありました。

ボタンの両側まで溝を掘ったら、パフリングを跨がせます。
後は、鉛筆でマーキングしてから掘ってゆきます。
単純といえば、単純なのですが・・・気がつかなければ判りませんね。
ビオラができたら、テンプレートを作ってしまいそうです。
(そうやって、また忘れてしまうのかも・・・)

授業終了の時間がきましたが、今回も又クラスのK女史がニス塗りを続けているので、もう少し作業をしていても良いとのお話がありました。
お言葉に甘えて、溝掘りを進めます。
何とか、一周できました。

後は自宅に持ち帰り、溝の浅い部分などをチェックしておきます。
(パフリングの切れ端を入れてみて、ちゃんと入るかどうかを確認するだけです)


【K女史&K氏】
K女史に加えて、K氏もニス塗りが始まりました。
まずは下地処理ですが 、亜硝酸ナトリウム溶液ではなく、下地処理剤を使っていました。
見た目は亜麻仁油のようですが、松脂の香りがします。
ニスと同じMAGISTERの製品でした。

どんな感じになるのか、次回が楽しみです。
下地処理剤の塗装は、布をつかっていました。
粘度の低い物を塗るには、この方法が良さそうです。
(内型の塗装も、粘度をおとして布で塗る方が楽かもしれません)

K女史の方は、授業の残り回数の都合から色ニス塗りが今回が最後です。
(都合、2回ですかねぇ)
前回の塗りではあまり色が濃くつかなかったので、今回はニスに油絵の具を混ぜていました。
若干薄めの色ですが、なかなか良い感じになっていました。
こちらも、乾いた後どんな感じになるかが楽しみです。

私の時は顔料を混ぜたのですが、顔料のを擂り潰しが足りず、ダマになってしまいました。
ダマの部分は磨いた時に取れてしまい、小さなクレーターがあちこちに残っています。

ここまでの工数:15.5人日

 

 

2010年11月28日日曜日

パフリングの溝掘り (2010/11/27)

【パフリングの溝掘り】
パフリングの溝掘りをしています。

今回はバロック式の作り方ではないため、箱を閉じるより先にパフリングを入れます。
このやり方で良いと思ったのは、溝を掘る時に刃物で傷をつけてしまっても削り代があるので出来上がりに影響しないという点です。

逆に、パフリングの溝を深く掘らなくてはならないので、作業が若干大変です。

後は、木釘を打てないので(やろうと思えばできますが)見た目が変わることでしょうか・・・・

パフリングの溝もガスパロ・ダ・サロのイメージで掘っていきます。
特徴としては、割と短めな感じでしょうか・・・


【溝掘りの前段階の作業にて】
縁削りが終わっていない部分がありました。
豆鉋でやっていたのですが、カーブがキツイ部分などは、なかなか工具が入りません。

浅丸の鑿で削るように指示があり、やってみるととても楽です。
平鑿、豆鉋よりもずっと効率的です。

次回は、最初から浅丸の鑿で作業することにします。



【卒業間近の生徒さん】
パフリングの溝掘りは、集中力が必要です。
しかし、そんなに長い時間集中できないので、休み休み作業します。

その合間に、卒業間近の生徒さんの作業を眺めたりしていました。
残りあと数回の授業で、ニス塗りと仕上げをされています。
今回は、色ニスの最初の塗装でした。

オイルニスなので、ある程度均一に塗ると乾燥までの間にニス自体が平準化してくれます。
仕上げのイメージとして、オールド仕上げではなく新作を目指しているそうで、丁寧に作業をされています。
この時点で、終了時間まで後30分。
状況は裏板の半分までしかできていませんでした・・・

授業終了時間後30分位の時点で、無事にスクロールまで塗っていたので大丈夫そうでしたが・・・
スクロール部分は筆が入り難いので、細かい部分はニスが濃くなってしまいます。
オールド仕上げの場合には、溝の深く細かい部分はもっと濃くしてしまうのですが、どうやら納得いかないようです。

あまりおしゃべりをし過ぎて、邪魔をしても申し訳ないので、私のビオラが完成したら弾いてみてもらう約束をて適当な所で引き揚げました。
(その生徒さんは、ビオラ弾きなのです)
来週の出来上がりが楽しみです。

人の作業を見て感じたのは、やり方によって大分イメージが変わるということです。
私の場合には大胆に厚く塗っていたので、良く言えば個性的、悪く言えば均一でない仕上がりになっています。
その生徒さんの場合は薄く塗っているので、丁寧な仕上がりなのですが、なかなか色が載らない感じでした。
薄くぬった方が乾くまでの時間が短くて済みそうですが、多く塗り重ねないと色の深みが弱くなりそうな感じがしました。
来週の授業の時に、観察したいと思います。
  
  

2010年11月23日火曜日

ビオラの淵削り(2010/11/13)

【弦楽器フェア】 
先週は、「弦楽器フェア」があり、授業がお休みでした。
弦楽器フェアで、オリーブ型の鑢を仕入れたかったのですが、残念ながらありませんでした。

その変わりといっては何ですが、ペグリーマとペグシェーパを入手しました。
ペグリーマは、Hardimの1:30のバイオリン・ビオラ用が現品限りで特価になっていたのを入手。
ペグシェーパは、Juzek Toolsの調整式のものを入手できました。
両方で、13000位でした。

他には、ペグとエンドピンを少々仕入れました。


弦楽器フェアで、とある製作家さんが「スクロールをもっとどうにかしたい」とおっしゃられており、半ば冗談で「エバンゲリオンの頭を付けたら受けるのでは」と立ち話をしてしまいました。
暫くたってからその方のブログを見てみたら・・・・・

ビオラ・ダ・モーレのネックに、ミンキーモモの頭がついていました・・・・

もしかしたら、とんでもないことを言ってしまったのでは・・・・・?



【ビオラの淵削り】
前回、7mmまで削った裏板の淵を、4mmにしていきます。
幅は基本的に9mm位。
C字部分の周りは、6mm位の幅で平にしていきます。

半分くらいしか終わりませんでした。

ここまでの工数:13.5人日


【本業の方は・・・】
プロジェクトメンバーが次々と倒れています。
持病やら、風邪やらですが・・・

そういう自分自身も、咳が止まらず、睡眠不足に陥っています・・・・

11/20には役職者対象のビジネススクールのため、授業に出られませんでした。
検討会形式での勉強会でしたが、今の現状は「コミュニケーション不足」だそうで・・・
何故、コミュニケーション不足になるのかの原因までオープンにしたかったですね。

2010年11月3日水曜日

ふち削り (2010/11/3)

  
昨日はプロジェクトのキックオフ飲み会で、オールナイトで飲んだくれてしまいました・・・
キックオフは会場に来た人だけで50名。
こんなプロジェクトをやっていかなければならないのです・・・・

今日は、義姉のバイオリンの作業をしようとおもっていたのですが、流石にほとんどできませんでした。

【状況】
裏板のアウトライン出しが終わったところ。

【やる作業】
縁から10mmの部分までを、4mm厚にしていきます。
まずは、目安となる線をひいてから、削っていきます。
厚み側は、毛挽きで印をつけています・・・・


ここまでの工数:13人日
  

アウトラインだし。(2010/10/30)

裏板の荒削りがおわったところで、アウトラインを仕上げていきます。

最初は横板にあわせた線にあわせて削っていきます。
最後の方は、写真を見ながらイメージを合わせていく感じになります。

今回は、ガスパロ・ダ・サロをモデルにしていますので、全体的に丸っこいイメージになるようにしていきます。

半分終わったところです。


ここまでの工数:12人日


来週は、弦楽器フェアのため授業がお休みです。
    

2010年10月25日月曜日

裏板の荒削りとアウトライン(2010/10/24)

 
久し振り(?)に自宅で作業です。

裏板の荒削りの途中でとまっていたバイオリンを進めます。


【荒削り】
縁の所につけていた6mmのマーキングを目指して荒削りです。
中央の部分は、15.5mmの予定ですが、削り過ぎないように17mmを目安に削っていきます。

前回は、手が痛くなったので鉋でやっていましたが、鑿の方が断然速いです。
調子にのって削っていたら・・・とれました。
クランプで締めすぎていたみたいで、割れてしまいました。

割れた箇所は横板より外側なので、ボンドでつけて修理します。

荒削りも終わったので、アウトラインを削っていきます。
ナイフと鉋と鑢でラインをだしてゆきます。

湿度が高く、汗だくになってきました・・・
材料の上に汗が垂れるのと、いい加減疲れてきたので、今日はここまでにします。


ここまでの工数:12.5人日
    
    

2010年10月23日土曜日

まとめて更新!裏板の接ぎ(2010/9/25) テンプレート作り(2010/10/2) 裏板面出し(2010/10/9) 裏板切り出し&荒削り(2010/10/16) 材料買出し(2010/10/23)

製作日記どころか、月次更新になってしまっています・・・・

【仕事の方はというと・・・】

新しいプロジェクトでヒーヒー言っています。
13ヵ月のプロジェクトで、総額が経営会議レベルになってしまいました。
おかげで、社内の報告資料とかの負荷がとても高くなっています。

10月に入ってからの残業時間が100時間を超えてしまい、怒られています。
シュミレーションによると、今月の残業予測が230時間だそうで・・・
部長には、「そんなに働ける訳ないじゃないですか~」と言い放ってごまかしました。
(課長仕事を投げ出して良いよと言われれば、少しは楽になるのですが・・・)

気分転換に伊坂幸太郎の「終末のフール」を読みました。
アマゾンのカスタマーレビューを見ると、賛否両論でしたが、私は面白いと思います。
ちょっと物悲しく、ちょっと心温まるお話でした。
空気感としては、「三丁目の夕日」みたいな感じだと思います。


さておき、製作の方はというと・・・


【裏板の接ぎ】(2010/9/25)

裏板の接ぎ合わせのための調整をしています。
重ねてみて、隙間がないかどうかを確認します。
先生に激写されました・・・
削っては合わせ、合わせては削りの繰り返しです。
結局、この日は時間切れになり次週持ち越しです。

この作業の前に、前週につけておいたライニングの確認をしています。
一部、ライニングに隙間があり、膠を流し込んで圧着しています。
原因はというと、ブロックにライニングを差し込んでいるのですが、そのカーブがいまいちでした。

ここまでの工数:8人日


【テンプレート作りと裏板接ぎ】(2010/10/2)
先週に引き続き裏板の接ぎです。
が、先生に面出しをお願いしてしまいました。

(言い訳)
兎に角、寝不足と疲労が蓄積していて、とてもじゃないけれと上手くいく雰囲気ではありませんでした。
先生からの提案に、思わず乗ってしまっていました・・・

と、いうことで私は休憩です(嘘)。
その間に、ネックに手を付けます。
まずは、テンプレート作りから・・・
今回のビオラは小柄なので、オリジナルを少し縮小したものを作っています。
(あれ?何%縮小したのだったか・・・後で確認しなくては・・・)

最後に、膠付して今日の作業はお終いにします。
ポイントはというと・・・
(1) すり合わせをして杢のバランスをみてマークする(鉛筆の線)
(2) クランプを用意しておく
(3) 膠は両面にたっぷりと塗る
(4) すり合わせながら余分な膠を押し出して
(5) マークをあわせてクランプで固定
後は、このまま放置です。

ここまでの工数:9人日



【裏板面出し】(2010/10/9)

裏板の接ぎ合せができたところで、今度は面出しです。

平らになるように削ります。
ひたすら削っていたら、削り過ぎの注意を受けました。
どうやら、鉋に力を入れ過ぎていたようです。

鉋は、軽く扱いましょう!
面が出たら、横板をあわせてケガキとアウトラインを引きます。
横板に合わせたところで時間切れでした。

プンタの部分は次週にゆっくりとデザインし直します。

ここまでの工数:10人日


【裏板切り出し&荒削り】(2010/10/16)

まずは、先週の続きから・・・
バランスを見ながら、プンタのデザインを決めます。
今回のモデルは、丸っこいイメージなので、それを目指します。

が、自分で書いているとだんだん判らなくなってきます・・・・
先生に見てもらいながら、修正もひとまず終わりました。
※今回は、ちゃんとボタン部分も残しました!

次は、線に沿って切り出します。
手鋸は面倒なので、バンドソーで切りだして貰いました。
後は、エッジ部分に6mmの厚みで線を引き、荒削りです。

鑿でガシガシ削っていきます。
板厚が目標を微妙に下回っているので、削りすぎないように注意しながら削ります。

カーブのテンプレートがないので、出来上がりをイメージしながら削ります。

もう、力仕事です。
暑いです。
汗が材料に滴るので、扇風機を発動させて削っています。
板厚もギリギリなので、今日中に荒削りが終わるかと思っていたのですが、2/3位までで時間切れになりました。

ハイペースで作業したため、月曜日には筋肉痛になっていました・・・・
自分の鑿も、スパスパ切れるように研いでおかないと。

ここまでの工数:11人日


【材料買出し】(2010/10/23)

今日は、材料の買出しです。
先生の引率付きです。

色々と選び方を聞きながら、材料選びをしました。
材料は、軽い方が良いそうです。

重く、固い材料で、板厚を薄く仕上げても良いのですが、音色がキンキンしてしまうそうです。
こればかりは、作って試してみるしかありませんね・・・
表板と裏板と横板を買いました。
表板は、切れ目が入っていないので、自分で切らなくてはなりません。
ちょっと面倒です・・・・

授業がお休みにもかかわらず、お付き合いいただきありがとうございました。
        

2010年9月22日水曜日

ライニングの隙間の修正? (2010/9/21)

 
自宅で作っているバイオリンに少しだけ手を加えました。
放置していたライニングの隙間を埋めましただけです。

丁度学校でビオラのライニング付けをしていて、ライニングに隙間ができてしまっていました。
できた隙間の状態によっては、膠を流し込むことで埋める(つけ直す)ことができます。
同じように試してみました。

隙間を確認すると、ライニングを押すとぴったりと合う状態でした。
アートナイフを使うと、この隙間に膠を流し込めます。

膠を流してクランプで締めあげているところ・・・

翌日(9/22)に状態をみたら、ぴったりついていました。
これにて、修理完了です。


【ここまでの工数】
11.0人日とちょっと
※1人日はだいたい5人時くらいです。

2010年9月20日月曜日

残りのライニングをば接着 (2010/9/18)

先週に引き続き、ライニングの接着をしました。

曲げておいたライニング材も戻ってしまうこともなく、そのままつけられる状態でした。

先週つけておいた箇所で、一部接着不良な箇所がありましたが、それもついでに修正しました。
先週と、あまり変わり映えしないって?
そうです、同じ作業の繰り返しなので・・・


膠付したら暫くは触れないので、裏板の面出しをします。
接ぎ前なので、作業に困らない程度で終わりです。

次週は、裏板の接ぎまで行きたいところです。



三連休でしたので、翌日は「B1グルメ」に厚木まで行ってみました。
風邪が治らないまま行ってしまったので、会場についた所で断念・・・
地元の友達に唯一もらった食べ物が、グランプリを獲っていました。

ちなみに今日は、休日出勤でした・・・

2010年9月12日日曜日

ライニングを半分ほど (2010/9/11)

 
金曜日はちょっと涼しかったのですが、土曜日には酷暑に戻っています・・・
既に、学校についた時点で頭がクラクラしています・・・

教室に入ったら、ラベルの表記で盛り上がっていました。
どうやら、言葉がおかしいとかおかしくないとか・・・

私のラベルはラテン語にしたのですが、ラテン語も女性・男性で表記が変わるそうです。
ラベルを作りなおすとか、直さないとか、そんな話になっていました。



【横板の接着状況の確認】
まぁまぁの付きでした。
所々、微妙に隙間がある個所も見受けられますが、収拾がつきそうなレベルです。

ライニングを作りながら、隙間に膠を流し込んで、圧着させておきます。


【ライニングの曲げ】
裏・表一気にライニングを作ろうとしていたら、半分ずつ、裏から作業をするとの事です。
ビオラの横板を一定の厚さにするのではないので、まずは基準となる裏側を仕上げてから先に進む必要があります。

今回のライニングは、C字部分以外も、ブロックに少し差し込む形にします。
これは、そのための刻みを入れているところです。

1~2mm程度ブロックに斜めに差し込まれるようにします。
この方法では、ライニングも横から見ても斜め、厚みも斜めにします。
ライニングの端が、ブロックにひっかかるようになるので、ボディの内側に落とし込んでしまうことがなくなります。
又、ライニングの長さを調整するときに、当たり具体が一目瞭然なので、非常に楽です。

ライニングのあたり具合が微妙な部分は、適宜補強しながら圧着します。


【次回のライニング作り】
膠が乾くまでは、反対側の溝掘りなどの作業はできません。
来週、楽に作業ができるように、予めライニングを曲げておきます。

作業のポイントは二つ。

その1:エンドピン側から作ってゆく
木取りの問題ですね。
C字部分から作っていっても今回は、問題なかったようですが、エンドピン側から作ります。

その2:先に細めに曲げる
曲げたり、伸ばしたりするのは良くないと教わっていたのですが、一気に曲げてしまった方が楽です。
緩めに曲げてから、曲げの足りない部分をさらに曲げていく作り方をしていたのですが、この方法だとライニングを折り易いのです。
逆に、きつ目に一気に曲げると、素直にライニングが曲がります。

一気に曲げても、極端に曲げ過ぎることはあまりなく(何となく遠慮するのだと思います)、割と丁度良い感じになります。
その後、微調整で、少しのばしてやると、速く・楽にあわせることができます。

但し、曲がり方が逆の部分は先にまげておかないと、やり辛いので注意。
一週間はこのままですが、曲げが戻っていなければ良いなと・・・・

この後は、未だ時間がありましたので、裏板の面出しをしていました。
こっちは、まだかかりそうです・・・

ここまでの工数:6人日。
※1人日は5人時


【その他】
箱閉じをすると言っていた、K村さんは横板の内側を仕上げるので一日終わっていました。
次週は箱閉じができるのでしょうか?
ラベルも作りなおすようですし、結果オーライ(?)なのではないでしょうか・・・

2010年9月11日土曜日

義姉のバイオリン(003)

今まで、どれくらいの工数がかかっているのかが気になってきました。

 数えてみたら・・・
ブロック関連 1.0人日
横板・C字部分取り付け1.0人日
ブロックつけ直し 1.0人日
ネック切り出し 1.0人日
横板残り部分 1.0人日
ボディの調整など 1.0人日
ライニング接着 1.0人日
表板・裏板の接ぎ 1.0人日
表板・裏板面出し 1.0人日
裏板切り出し 1.0人日
表板とかボタン用材料 1.0人日
合計 11.0人日

あんまり、手をかけてないですね・・・

2010年9月10日金曜日

横板の接着の続きと、裏板の下準備 (2010/9/4)

 
【耳をすませば】
を、やっと見ました。

超多忙な仕事の中、先週の週末に飲み会が終わった所から参加(?)し、二次会・三次会とのみあるいてしまいました。
新しいプロジェクト・メンバーとバイオリン作りの話をしていたら、「耳をすませば」の話になり・・・
是非、見るべき!との強い推薦を受け、Amazonでお買い上げ。

翌日には届いていたのですが、すっかり見る余裕がなく・・・・
やっとこさ見ました。

ずっと、終電で帰れるかどうかの生活をしていたのですが、今日は外出先から直帰できました。
出がけに他のメンバーから「(会社に)帰ってくるの?」の問いかけに
思わず「帰りたくない!」と叫んでました。

感想はというと・・・・ちょっと期待しすぎてしまったかな?という感じです。
ジブリ作品では、「紅の豚」がやっぱり一番好きです。


先週の製作状況はというと、横板の残りをつけて、裏板を割ったところでお終いです。
【横板の残り】
木取りを失敗したので、新しい横板からを仕上げる所からでした。
こちらは、比較的すんなりいったのですが、先週曲げていた方は微調整をしていたら割れてしまいました・・・・

割れてしまったものはしょうがないのですが、横板の材料がもうありません。
バイオリン用の材料はあるのですが、幅が足りません。
材木状態の木から、切り出して作ることはできるのですが、何とかすることになりました。

割れた部分をブロックの所に来るように位置をずらします。
幸いにもネック側の横板なので、ネックを差し込む位置に横板がなくても問題ないのです。

と、いうことで、誤魔化しました!
明日、様子を見るところから始めます。


【裏板の面出し】
本体はこのまま乾燥させますので、残りの時間は他の作業をします。

裏板を二つに割って、面を出します。
材料の中心に切り込みが入っていなかったため、薄い方は20mm強しかありません。

接ぎをした後、面出しをもう一度する必要があるので、今の段階では作業に困らない程度にしておきます。


【次の作業】
横板の余分な部分を切り落してから、ライニングを合わせてゆく作業です。


【これまでの工数】
過去を振り返って見たら、だいたい5人日みたいです。

  

2010年8月29日日曜日

表板の面出しとかと、小さな接ぎ (2020/8/29)

義姉のバイオリンに久し振りに手をつけました。

【表板の面出し】
暑さにまけて、放っておいた面出しを仕上げます。
今日は、エアコンをつけたので快適です。

意外とあっさりと終わってしまいました。


【アウトライン書き】
面が出たので、横板をあてて、アウトラインを書いておきます。
これもあっという間です。



【ボタン用の板の接ぎ】
1枚で作るとカッコ悪いとの指摘をうけましたので、ごみ箱から拾ってきた裏板の端材を接ぎ合せます。
これで、ボタン用の材料を作ります。

小さいのでこれもあっさりと終了です。

2010年8月28日土曜日

横板の接着の続きというか続く・・・・(2010/8/28)

今週はかけもちだったプロジェクトの内、片方から正式に離任しました。
楽になるかと思っていたのですが、もう一方のプロジェクトが課題だらけで、逆にヒーヒー言っています。
週末になると、いいかげん嫌になってきていて、「飲みに行く?」の誘いに二つ返事で乗っていました・・・
と、いっても1時間遅れで合流したのですが・・・

早く登校して前倒しで作業を進めるという目論見だったのですが、始業時間ぎりぎりでした。


【先週の状態確認】
先週C字部分だけつけておいた横板を確認します。
 1か所だけ、微妙に隙間が開いているような、開いていないような状態です。
これは、後で膠を流し込んでおきます・・・


【本日の作業】
残りの横板をつけます。

【 まずはブロックの成型】
付ける前に、ブロックの成型をしなければなりません。
今日は、河村先生が「外丸の鑿」を貸して下さいました。
これが、調子良くて、サクサクと作業が進みます。

先生曰く「鑿だけでブロックが仕上げられる」との事でしたが、私は鑢を併用することにします。
未だ未だ、鑿だけで横板がピッタリとつけられるブロックに仕上げられません。
目標としては鑿だけで、どれくらい鑢を使わないで仕上げられるかを目指して作業します。

調子にのってやっていたら、案の定、横板を割りました・・・
もうそろそろ慎重にしようかな?と思っていたタイミングで割ってしまうのですね・・・
運良く破片も見つかったので、瞬間接着剤で補修します。


【横板の曲げ】
ベンディングアイロンで曲げます。

丁度同じタイミングでベンディングアイロンを使う作業をする人が多かったので、鉄ゴテ型のアイロンを使うことにします。
が、いつまでたっても熱くなりません・・・・
アイロンの故障か、昇圧機(100V/200V)の故障か・・・
一応、ヒューズを確認しましたけれど、断線している様子はありませんでした。

そんなこんなしていたら、1台アイロンが空いたので、それを使わせてもらって作業します。

横板曲げは割と得意なのですが、今日の横板は杢が強くて思った場所で曲がってくれません・・・
ちょっとひび割れしましたが、ブロックに隠れる部分なので、軽くペーパーをあてて良しとします。

が、しかし、前回の作業時に失敗をしていました!
木取りを失敗していて、横板が足りません。

3cm位足りません。
余った横板は、3~4cmのものが3枚ほどあります。
明らかに、計画が間違っていますね。

C字部分の横板は、ネック側の横板と同じ材料からとるそうです。
バイオリンでは気にせずできていたような気がしますが、やはりビオラは大きいのですね。


【横板の接着】
材料が足りないので半分だけつけました。

 ネック側は、次回に別の材料で横板をつくるところから始めます。
できれば、ライニングまで行きたかったのですが・・・逆に、予定終了できませんでした。
 

2010年8月22日日曜日

横板の接着とライニング作り(2010/8/21)

 
相変わらず、暑い日が続いています。
学校に着いた時点で、既に汗だくです。
前回は型から外れてしまったブロックをつけ直すところで終わっていたので、その続きを行います。

先週は授業がお休みでしたので、2週間ぶりです。
丁度、このタイミングでクラス会(小学校)があり、今回はスタート時点から参加できました。
卒業してから30年たっていますが、以外とみんな変わっていないのが驚きです。


【ブロックの成型】
C字部分だけを整形します。
C字以外の部分(トップとエンドは除く)を先に手をつけてしまうと、ブロックを作りなおさなくてはならない場合があります。
前回は、すっかり忘れて先に手をつけてしまいました。

鑿である程度整形してから、鑢で仕上げます。

注意点としては、ブロックが真直ぐに仕上がっていることと、C字部分のカーブがスムーズなことでしょうか。


【横板の曲げ】
C字部分にあわせて、横板を曲げます。
曲げる時に何度も水をつけると、杢の部分がカクカクするので、一度曲げたら水をつけ直すことをしない方が良いそうです。
額に汗しながら曲げています。
良く見るとシャツが汗で変色しています・・・


【横板の接着】
クラスメートが裏板の接ぎをやるので、終わった所で残りの膠をもらって作業することにします。

その間に、ライニングを作っておきます。
ビオラのライニングも、バイオリンとサイズは同じです。
厚さが2.0mm、幅は7.0mmです。
削りシロをとって、8.0mmで作っておきます。

接ぎの方は、体重をかけながら余分な膠を押し出し、動かなくなった所で位置合わせをするのがポイントです。

横板の接着は、あててみたら最初に予定していなかった所に隙間ができたりしていたので、小型のクランプで締めあげておきます。
後は、来週まで乾くのを待つのみです。


【ボタンの修理方法について】
自宅で作っているボタンを切り落としてしまった裏板について、修理方法を聞きました。
ブロックの大きさがカバーできるサイズで、継木をすれば良いそうです。
普通は壊れたブロックを直すので、ライニングの位置からやり直すそうです。
今回は、最初に切り落としたので、上手く縁の部分から作れば良さそうです。

継木の補強として、パッチを最後にあてるそうですが、厚みを出してからのお話です。

継木するボタンも、裏板と同じように、2枚にしないとカッコ悪いそうです。
切り落とした材料は、継ぎの強度確認のためにたたき割ってしまったので、新たに接ぎ直した材料を作らないと2枚ものがありません・・・・
どうするかは、思案中です。

後の工程で、ネックを差し込む際に、力をかけ過ぎないようにとの注意もありました。
忘れないようにしないと・・・
 
 

2010年8月7日土曜日

ブロックの成型をしていたら・・・(2010/8/7)

 
【ブロックの成型】
ブロックの成型をしています。
まずは、ブロックに下書きをします。
この時に、型をきっちりと合わせる上手い方法を教わりました。


スコヤを3つ使って位置合わせをしています。
知っていればどうってことない方法ですが、知らないとできません。
(当たり前か?)

以前は型の中心線とブロックの中心線をあわせていましたが、この方法とは比べ物になりません。
またひとつ勉強になりました。


この方法で書いた線に従ってブロックを削っていきます。
削っていたら、2つもブロックが外れてしまいました。
つけ直しです。

膠が乾くまでは何もできないので、横板の厚み出しを進めます。 
 

2010年8月2日月曜日

材料の買出し&設計(2010/7/31-8/1)

 
今週も又、本業が忙しく半分以上が午前様でした。
それに加えて、土曜日の夜に4:00まで飲んでいたので作業が全然進んでいません。

週末でやった事と言えば・・・・
(1) 材料の買出し
(2) 7/8の寸法の設計
Violaの横板は、放置したままです・・・

寸法の設計ですが、今まで計算していたものと変えるかも知れません。
理論的に出した数値でアウトラインを出すと、バランスが悪いかも知れないということに気付きました。
今までのものは理詰めで寸法出しをしていたのですが、デザインをしてみると美しくない可能性があります。
従って、寸法は参考値にして、全体のバランスを見て修正する予定です。

作画ソフトで書き上げようとおもっていたのですが、紙と鉛筆で作図することにします。
それに基づいて作った後、調整をしてゆく感じでしょうか・・・?

2010年7月25日日曜日

横板の厚みだし&お茶の水OBオケ & 7/8サイズのバイオリン (2010/7/24-25)

【7/24の授業:横板の厚み出し】
今週も、ハードな業務をこなし、やっと週末の授業になりました。
当初の目論見では、横板の厚み出しを終えて、ブロックに横板をつけられれば良いと思っていましたが、全然進んでいません。

今回の横板は、杢が強く苦労したのもありますが、厚み出しも終わりませんでした。
と、いうことで横板をお持ち帰りし、宿題とします。


【003:既に大失敗】
それよりも、ショック(?)だったのは自宅で作成しているモダン・バイオリンですが、やらかしてます。
全く、気づいていなかった(ヲイ!)のですが、ボタン部分を切り落しています。

河村先生曰く「最初は良くやる」そうです。

このまま作っていたら、ネックの仕込みの時まで気づかなかったかも知れません・・・

対処法としては、ボタンを作りなおす方法と、一からやり直す方法の2種類があります。
どちらにするかは、思案中です・・・・


【お茶の水OBオーケストラ】
同じクラスのKさんに誘われて、行ってきました。
個人的には、管がもうすこし多くても良かったかな?とは思いました。

河村先生は、演奏後顔だししたかったようですが、帰ってきてしまいました。
(自分だけ帰ると言えばよかったかもと、帰りの電車で思いましたが・・・)
疲れていて早く帰りたかっただけででした。


【7/8サイズのバイオリン】 (製作番号:005)
嫁さんの同窓会が、7/8サイズのバイオリンを作って欲しいとの事。
1~2年待ってもらえるなら良いよと、とりあえず安請け合いしてみました。

嫁さんの友達が待てなかったら、嫁さん(身長150cm強)に使わせることにしましょう。

義姉のバイオリンも進みようもないので、新たなバイオリンの構想を練ることにします。
早速、7/8サイズってどうなのよ?と思い調べてみると・・・
あまりちゃんとした情報がありません。

どうやら正解は「特に規定はない」みたいです。
要するに、3/4とフルサイズの中間らしいです。
3/4をちょっと大きくしたものや、4/4をちょっと小さくしたものとかがあるようです。
とは言え演奏する立場からすると、丁度真ん中位かそれよりもやや大きい位でないとあまり意味がないのではないかと思います。
演奏するうえで大きさが問題になるとすると、主に長さで、横幅はあまり影響がないかもしれません。
但し、ハイポジションの時には、幅も影響するかもしれませんが・・・

明確な基準がないのであれば、弦長に基づいてサイズを計算するしかありません。
弦の長さはいくつでしょう?と調べていたら、『319mm』という数値がいくつかの情報から得られました。
これを基に、計算をしていきます。

  • 弦長 319mm
    • 4/4が328~330、3/4が310mm程度ですので、丁度中間くらいです
  • 全長 345mm
    • 4/4の356mmから比べると、あまり小さくありません
  • 全高 59.8mm
    • 横板を30.0mmにして、表板を14.0mm、裏板を14.8mmにしてみましょうか?
  • ネック        126.4mm
  • 駒までの長さ   189.6mm
  • アッパーバウツ  154.5mm
  • ミドルバウツ   101.3mm
  • ロアバウツ    199.4mm
後は、駒の高さとバスバーの長さ位かなと思います。
ブロックの大きさも決めなくては・・・

電卓でいちいち比率を計算するのが面倒くさくなってきたので、Excelで計算できるようにしたいと思います。

2010年7月18日日曜日

ガラス板定番&裏板 (2010/7/18)

【ガラス板到着】
昨日、卒業式(?)が終わってから大急ぎで帰宅し、無事ガラス板を受け取ることができました。
12mm厚のガラス板です。
定盤で使うからということで、縁の処理が切りっぱなしです。
このままでは、手を切りそうなので、枠を付けます。
嫁さんが車を使う前に、ホームセンターまで材料の買出しです。

丈夫なものであれば何でも良いので、パイン材の板と適当な柱を買って帰りました。
ガラスの淵は、真直ぐではありませんでしたが、自分で加工することもできないのでそのまま組み付けます。
タイトボンドで貼り付けただけで良いかとも思ったのですが、それなりの重量があるのと、ボンドが乾くまで待っていられなかったので、木ねじを併用しました。
400mm×500mmのサイズがありますので、バイオリン程度であれば十分な大きさです。

早速、使ってみたのですが、透明なガラスだと良く見ないと隙間が判りません。
石の方が良かったかも知れませんが、紙やすりを貼り付けて使う分には全く問題ありません。
目視する時は、良く見るようにします。

ここまで出来た所で、一汗かいたことですし、朝ごはんを作りつつ一休み。
食材の買出しに行っていなかったので、たいしたものができそうもありません。
お中元でソーメンが届いたことですし、ソーメンチャンプルにしました。
ソーメンをひと煮立ちしたところ(普通に食べるには硬いレベル)あげて、油で和えておくのがポイントです。
今回は、ソーメンが固まりにならずに上手くできました。


【裏板の面だし&寸法だし】
暑さに負けて途中で投げ出していた裏板の面出しを続けます。
完全にフラットにまではしていませんが、横板と合うレベルまでできたので、寸法出しをします。
(この季節、裏板・表板の削りはキツイ)
こんな風に、ワッシャーを使って横板に合わせて寸法を出します。
C字の先端(何て名前だったか?)は、フリーハンドでデザインします。
先端の幅が7mmになるように、そして、見た目のバランスが良いようにします。

ここまで出来たら、切り出します。
この暑さの中、手鋸で切り出す元気は全くありません。
糸鋸盤で切りだしました。


【失敗&修理】
斜めに力が入ったようで、糸鋸盤の刃が折れました。
折れた刃を抜いている時に、木が割れました・・・・
少しだけ、C字の先端が欠けています。

慌てず、騒がず、割れた木を貼り付けます。
5月の連休の時に作った膠が残っていますが、シャバシャバな状態でしたので使えそうもありません。
タイトボンドで貼り付けてしまいました。

もしかすると、エッジを仕上げた時に割れた部分は不要になるかもしれません。
念のため、直しておきます。

そういえば、横板の割れた部分も少し欠けが残ったままです。
こちらは、膠付することにします。
が、未だそのままです。
こっちは、削ってからパッチ当てをする形なので、後回しです。


【荒削り】
修理も終わったところで、荒削りに入ります。

今回も、弦長を328mにする予定です。
横板は31.0mmですので、裏板を15.5mm、表板ともに15.0mmにすると、合計61.5mmになり丁度良い具合です。

縁の部分は6mmの目印をつけて、そこまで削っていきます。
板厚が22mmもあるので、かなりガシガシと削る必要があります。

最初は鑿で削っていましたが、早くも握力がなくなってきたのと、手のひらが痛くなってきたので、鉋に変更します。
ものの30分も削っていると、Tシャツが汗でビショビショになってきます。
この時点で、未だ20mmもあります・・・・・先は長い・・・・・

荒削りの初期段階では、全体のカーブよりも「断面の形」を意識して削っていきます。
要するに、横から見たアーチの形をイメージしていきます。
そういえば、どこかにアーチのテンプレートを作ったハズだったのですが、見当たりません。
後で、適当な材料で作ることにします。

それが出来たら、全体のカーブをイメージしながら、大まかに形を作っていきます。

縁の部分が6mm位まで減った処で、アウトラインを整えていきます。
板を薄くしてからアウトラインを整えるのは、その方が板厚が薄くて楽だからです。


【昨日の授業にて】
私の横で作業しているKさんが、先週から延々と指板を削っています。
指板を削って、薄くする作業をしています。

裏側から削って薄くもしているのですが、表側からも削って薄くしています。
カーブのテンプレートがあるので、問題はないのですが、裏側の平な面を削る方が楽な気がします。

最初に作った楽器では、殆ど指板を加工していないので、重い楽器になっています。
指板の後端もボッテリと厚いので、見た目が良くありません。
今回は、指板も加工しようと思います。
ですので、Kさんが色々と質問している内容は、覚えておくことにします。
(メモをとっていたので、後でコピーを取らせてもらうのも良いかも・・・)

授業が終わってからも、指板の磨き込みをされていたようなので、最後まで見れませんでしたが、「フィンガーボードオイル」を使っていたようです。
匂いを嗅ぐ限り、亜麻仁油に揮発性のあるアルコールみたいなものを混ぜている感じでした。
(アルコールとオイルは混じらないよなぁ・・・?)
化学的にはおかしいので、有機溶剤系なのかも知れませんが・・・

自分の時には、亜麻仁油でサンドペーパー掛けをしたので、どんな仕上がりになるのか興味津津です。


明日も祭日なので、荒削りをもう少し頑張る予定ですが、暑さと家事と仕事でどこまで進むやら・・・
早くも、病院行くので送ってゆけといわれています・・・・

プロジェクトのスケジュールと見積りも作らなくてはならないし・・・
そういえば、社内レビュー時の指摘事項が宿題になっていた気がする・・・
あぁ嫌になってきた。

一服して、寝ることにします。