2010年4月27日火曜日

またブロックが・・・・(2010/4/26)

 
仕事から帰り、昨日つけた横板の様子をみていたら・・・・またブロックが外れました。


一瞬このままでも良いかと・・・思ったのですが、作業できないのでつけなおすことにしました。

大急ぎで昨日つくった膠を温めて、つけなおしです。
横板の圧力で、型から浮こうとする部分があるので、クランプ以外の方向も締めあげています。
単純ですが、丸棒を通して、輪ゴムで引っ張っているだけです・・・
 

2010年4月25日日曜日

横板(C字)の接着(2010/4/25)

 
学校がお休みなので、義姉のバイオリン製作をしています。

バロックバイオリンは、学校に置きっぱなしなので、進めません。
(ヤル気が無いわけでは、ないのですが・・・)




先週からブロックを型に張り付けていたのですが、新しい型のせいかポロポロと外れてしまいます。
ブロックをつけなおしつつ、C字部分を仕上げていました。

【昨日の作業】
手持ちの材料を見ると、失敗を許さない量しかありません。
横板とライニング材は、曲げる時に折ることがあるので、仕入れています・・・

横板削り用の道具も少し作りました。
道具といっても、板に紙やすりをはりつけただけですが・・・

道具ができたところで、1.2mmにすべく横板を削っていると、どうもうまくいきません。
鉋の歯がダメになっていました。
研ぎなおしても、研ぎなおしても、すぐダメになります・・・・・
そんなこんなで、昨日は途中で止めてしまいました。


【本日の作業?】
庭の手入れ用に除草剤を買いに行ったら、「最適カンナ」が大安売りです。
(そういえば、誰かが絶賛していた・・・と思いだし)
思わず、お買い上げしてしまいました。

これがなかなか調子が良いのです。
日本製なので、すぐに使えるし・・・

あっという間に、横板の厚み出しが終わったので、曲げに入ります。

ギター用のベンディングアイロンで曲げるので、確かにやり易くはありません。
作業に支障があるかというと、そんなこともないので、サクサクと曲げていきます。
ただ、温度設定に慣れていないので、横板がサクッと自分から曲がりだす瞬間がつかみづらい・・・

結局、一か所は折ってしまいました・・・
半分できたところで、癖をつけるために型に押し込んでおきます。

続いて、残り半分と思っていたら、嫁さんから電話です・・・
自宅で作業していると、こういう中断が入るのはいたしかたありません。
作業を中断して、嫁さんをお迎えがてら、頼んでいたスーツを取りに行きました。
帰りがてら、「今日の晩御飯は何にする?」と話していましたが、先日テレビで見たキャベツカレーにすることに決定しました。


戻ってきてから、気を取り直して、残り半分を続けます。
ブロックに合わせながら作業をしていたら、またブロックがポロッと外れてしまいました。
(一体、何個目なのだろうか・・・?)

横板はしっかりと着いて欲しいので、膠を作り直す必要もあるので、ついで作業でブロックをつけてから作業を進めます。
新たな発見だったのですが、ブロック固定用のクランプは、横板曲げ(C字部分のみ)作業にはあまり邪魔になりません。

こちらも、失敗しながら、何とか曲げ終わり、後は膠付けするのみです。


新たに作りなおした膠で、ガッチリと止めます。
横板の接着時にはバイスでの固定は必須です。

左右順番に膠付し、クランプで締めあげます。
このまま、1日は固定しておきたいので、今日の作業はこれまでです。

バイスがもう一つあれば、ネックを進められるのですが・・・


後片づけをして、晩御飯をつくらなくっちゃ・・・
 

2010年4月11日日曜日

3台目に本格着手・・・(2010/4/11)

義姉のバイオリンです。

ブロック材を切り分けたところから、随分かかってしまいました・・・
やっと、着手です。

まずは、ネックとエンドのブロックの接着です。
今回は、ボディの厚みを30mm~31mmを予定しています。

ブロックの面出しをして、片側8.5mmの余裕を残して、ブロックを膠付しました。

型を抜くときの事を考え、先にブロックの角を丸めておきます。
テンプレートがないので、10円玉のカーブを利用します。

ブロックが固まったところで、C字部分の4か所をつけますが、未だブロックの面出しが終わっていないので、これから作成します。


これとは別に、ネックを作りだそうかと思っていたら、テンプレートが見当たりません・・・・
学校におきっぱなしなのか?それとも捨ててしまったか?

いずれにしろ、テンプレートの材料が気に入らなかったので、こちらも作りなおしです。


やることが山積みです。

2010年4月10日土曜日

ナット作成&クリーニング(2010/4/10)

今回は画像がありません。
単に、取り損ねただけです。

ナットをつけました。
ちょっとサイズがギリギリだったので、どうかな?と思うところもありましたが、何とかなりました。

ナット側の弦高さは、1.5mm程度を確保した状態です。
ガット弦用なので、高めにしています。
後で、削りながら調整をしていきます。

【今日のポイント】
ナットの角度は、なるべく弦と並行にして、急に角度がつかないようにすることです。
弦に角度が付いていると、切れやすくなるからです。

ナットも膠付したのですが、固定する際は、手で暫く押さえておくだけで、固定はしません。


次回はいよいよニス塗りです。
その前に、クリーニングをします。

本当はトクサを使いたいところですが、ないのでサンドペーパーです。
エッジに残る、鑿の後を少しならしつつ、手垢で黒くなっていた本体をきれいにしました。

残る作業も少なくなってきたので、塗装に入ったら、ビオラを開始しますかね。

2010年4月3日土曜日

エンドピンとテールピースとネック(2010/4/3)

 
今日からクラスが統合され、生徒が7名になりました。
先生は、新しい生徒が増えたので、てんてこ舞い状態でしたが、私はマイペースで進めます。

テールピースにガットを通して固定したいのですが、その前にエンドピンをつけなくてはなりません。

箱になったバイオリンは作業がとてもしずらく、股にはさんで穴あけです。
穴の位置は、真ん中かと思っていたら、0.5mm程裏板側にずらすそうでした。
横板が、30mm弱しかないので、計算して穴あけです。

穴があいたら、エンドピンをペグシェーパーで仕上げていきます。
元々、かなりテーパーがついていたので、樽状になってしまいました。
シェーパーの一番細い部分でも、届かない状態です。

ここで、先生の技が登場です。
細く切った紙やすりをはさんでいます。

紙やすりをペグシェーパーに挟んで使うことで、少しだけ細くできます。

エンドピンが着いた所で、テールガットを結びます。
弓の毛替え用の糸でしばって、松脂で固めます。
これは通した所です。

長さとしては、こんな感じです。
軽く引っ張った状態で、サドルと面一くらいです。

弦を張ってテンションがかかると、丁度良い位置にずれていきます。


次は、ネックを仕上げていきます。

指板がついていない状態で、ネックをつけているので、太い状態です。
指板にあわせて、細くしてから、ネックを整形していきます。

ネックの厚みは、細いところで21mmくらい、太いところで26mmくらいにします。
モダンバイオリンと比べると、かなり太いですが、これは演奏法が異なるからです。
顎あてがないので、ポジションチェンジをしてから戻るためには、太い方がやり易いのです。

試しに、弾く真似をしましたが、違和感はありません。
それよりも、ネックが長すぎて(バロックでとれる最大長になっています)ポジションダウンなんてできるのだろうか?という感じでした。

後は、延々とナイフと鑢で削りまくりです。
結局、昼飯後は、延々とネック削りでした。

仕上げまで終わらなかったので、持ち帰って作業しました。

指が当たる部分は、#1000の紙やすりで仕上げました。

ボタンのサイズは、パフリングから16mmの長さで、20mmを少し切っています。
モダンと比べると少し小さくなってしまいましたが、バロックは自由なようなので、良しとします。

残りの作業もいよいよ少なくなってきました。
(1) ペグ調整
(2) ナット製作・接着・調整
(3) 駒製作・調整
(4) 魂柱製作・調整
(5) 弦結び
(6) 塗装

ナットとペグを仕上げたら、塗装ですかねぇ
乾くのを待つ間に、駒を作りましょう。

これが完成したら、ビオラを作り始めたいなぁ・・・

指板の高さを測ったら、こんな感じでした。
指板直後:18mm
駒位置 :25.7mm