2010年6月26日土曜日

魂柱注入!(2010/6/26)

 
昨日朝8:30に召集され、その後打合せが長丁場になり、帰社したと思ったら書類チェックの山があり、人のレポートの添削したと思ったら、予定外の打合せ、そして週次の〆作業と、日中は殆ど自分の仕事ができず仕舞いでした。
夜になって自分の仕事に手をつけ出したら、社内イントラの障害と、酷い一日でした。
結局、終電帰りとなり、なんだかんだで寝たのは3:00を回っていました・・・・

起きた時間が、10:30を回っており遅刻決定!!
そんなこんなで、1時間半遅刻しました。


【まずは、魂柱の切り出し】
切り出す前にサイズを測る必要があります。
専用の道具(名前は何?)を楽器に入れてサイズを測り、少し大きめに切り出します。

材料を鋸で切ったら、ささくれ立ってしまい、その部分が剥がれてしまうので、NGでした。
カッターでコロコロ回しながら切るのが一番効率的なのですが、丁度カッターがありません。
刃の長さがある程度あるものをと探していたら、肥後守がありました。
こんな風にコロコロと回しながら切ります


【f字孔から入らない・・・】
切れたところで、f字孔から入れようとしたら・・・・・入りません。
f字孔を少し広げましたが、入らないものは入らないので・・・魂柱のサイズを測ったら6.5mm程あります。
バイオリンは6.0mmで良いので、細くします。

最初は、手でシコシコと削っていたのですが、だんだんと面倒臭くなってきました。
電動ドリルに咥えさせ、紙やすりをあてたらあっという間でした。


【立てては見たものの・・・】
f字孔から入るようになったので、魂柱立てで楽器の中に入れて立てます。
前回は、ディマさんにやってもらい、しかもあっという間に立ててしまったので思った通り苦戦しました。
1時間以上やっていましたが、結局上手く立てられません。

先生にヘルプを頼んで、立ててもらったのですが、あたりがいい加減です。
立ててみてから調整と思っていたのですが、魂柱の端がいい加減過ぎるようです。
裏板側をあてて立てるのですが、端の処理が悪いので、ひっかからないのです。
ついでに、魂柱の向きもあっていません。


【魂柱を作りなおして】
適当な作りの材料は捨てて、新たに作りなおしました。
木目の向きも合わせて削ります。

最初の状態で、表板・裏板のカーブ(外側)にあわせて端を削っておくと、大体合うそうです。
魂柱の木目の向きは、表板と直交させるようにします。


【一人でできた!】
木目を考えて、魂柱立てを魂柱に刺す時に自分のやり方では中途半端な所に刺す事になります。
しかも、見えない所で作業をするので、角度も良く判らなくなります。
???とちょっと考えてみましたが、向きを合わせるには、真横に刺すしかありません。

真横に刺してうまく立てられるように、試してみたら、以外と簡単にできそうです。
2~3回倒しましたが、あっさりと魂柱をたてられるようになりました。
練習がてら、魂柱と表板・裏板との当たり具合も調整しつつ作業をしてみたら、コツがつかめました。
こんな感じです・・・


【とりあえずOK】
鏡を使って、ネック側も見てみましたが、だいたい良さそうな具合にまでなりました。
エンドピンの穴から見ると・・・

魂柱に黒っぽい汚れがありますが、f字孔を削ったときに落ちたニスの汚れが着いたみたいです。

バロック・バイオリンなので奥の方にネックを止めている釘が見えます。
エンドピンの穴にカメラを押しつけて撮影したのですが、意外とちゃんと写真が撮れたのに驚きです。


【残りの作業は・・・】
来週はいよいよ音が出せそうです。
本当は、明日にでも弾いてみようかと思っていたのですが、ナットに弦の受けを刻む道具を持っていません。(もしかしたら、適当に合うものがあるかもしれませんが)
自宅に持って帰る気満々で、空のバイオリンケースを持っていきました。

残りの作業は、・・・
(1) 駒の調整
表板のカーブに合わせて足を調整した後、高さの調整をします。
(2) サドルの弦の受け作り
細い溝を刻むだけですが・・・

駒の作業は明日やることにします。
 

帰り際に、いつまで授業を続けるかと先生に聞かれました。
特には考えていませんが、河村先生の作り方や調整の仕方も一通り経験してみたいと思っています。
特にディマさんのやり方は、経験と感覚が必要だったので・・・・

道具ももう少し充実させたいですね。
ペグ周りの道具と、特殊な鑢類が欲しいですね。
 
 

 

2010年6月23日水曜日

駒作りと面出し(2010/6/21-22)

 
昨日は、バロックの駒作りを少し進めました。
隙間に工具が入らないのが一番やり辛い。
おおまかにできた所で、一旦終了です。
後は、駒削り用の道具を作らないと進みそうもありません。
今度の授業のときには、音だしまで行きたい所ですが、どうなることやら・・・・


今日は、先ほどまで裏板の面出しをしていました。
上手く固定できなかったのですが、木材を接着してバイスに固定できるようにしてみました。
剥がすときに、裏板を割らないようにしなくては・・・
危なそうだったら、鋸で切り落すことにします。

ふと、思ったのですが、水道管クランプで挟んでクランプをバイスで挟めば良いのではないかと・・・
表板で試してみることにします。

暑さに負けて、今日はここまでにします・・・・
 

2010年6月19日土曜日

ペグ&ニス磨き(2010/6/19)

 
ニスの具合も良かったので、磨きあげて仕上げます。
その前に、手をつけていなかったペグ穴とペグを作ります。


【ペグ穴の作成】
リーマーを使って、ペグ穴を拡大します。
どこまで大きくすれば良いかの基準は、サンプルのペグを使って決めます。
ペグボックスから飛び出ている部分が、だいたい11~12mmくらいになるように調整します。

長く飛び出ている方が、あとあと調整の余地が残るので好ましいのですが、バロックバイオリンなので使い込んだ感じを出すのと、短めの方が(見た目の)好みなので、11mmにします。


【ペグの作成】
ペグシェイパーを使って、ペグ穴にあわせます。
左の4本が未加工で、最終的には右の1本みたいにします。

(加工のコツ)
シェイパーはだんだんと小さくなっていくのですが、この間隔が意外と大きいので、ひとつ目が終わったらそこに紙やすりなどを挟んで小さめに仕上げてから次の穴に入れると良いそうです。
紙やすりを2枚ぐらい挟んだ感じまでいけました。

(本日の失敗:その1)
いきなり割れました。
シェイパーに入れてひとひねり目でいきなりこの状態です・・・
接着しなおして加工しなおしましたが、結局にっちもさっちもいきませんでした・・・
材料がどうしようもなかった感じです。
加工する度に、パキパキと割れていってしまうので、他の材料と替えました。

(本日の失敗:その2)
調子に乗ってシェイプしていたら、細くしすぎてしまいました・・・
11mmを目標としていたのですが、10mmを切っています。
他のペグと差し替えも試しましたが、後の祭りです。
このままだと、1本だけペグが短くて、かなりカッコが悪い状態です。

先生から裏ワザを教えてもらい、無事11mmに戻りました。
プロはやらない方法ですが、瞬間接着剤を塗って、紙でならすと少し太くできます。
これを、数回繰り返すと、狙った長さになります。


長さ(差し込み具合)の調整が終わったら、弦の通る穴を開けます。
前回作った道具(名前はあるのかなぁ?)を使って、ドリルで開けます。
ガット弦用ですので、E:1.5mm、A:1.5mm、D:2.0mm、G:2.0mmにしました。
これは、テールピースと同じですね。
穴の周りを、少しテーパーにして、弦が通りやすくしておきました。


後は楽器に合わせて、はみ出した部分を切ります。
鋸で切断した後、断面をゆるやかに(皿状)整えて、磨きます。
磨くのは、#800~#1000程度のサンドペーパーで整えた後、紙に擦りつけると綺麗になります。
磨きあげ具合は、好みもあるのでどこまでやるかはそれぞれです。
今回は、使い込んだ感じを出す為に、紙に擦りつけるところまで行いました。


(本日の失敗:その3)
切断するときに、間違った印に沿って切り出したため、思いっきり短くしてしまいました・・・
幸いにもG線用だったので、D線用のペグと入れ替えたら、なんとかなりました。
良く見ると、D線用のペグに、穴が2か所開いています。
元々の位置が端により過ぎていたので、開けなおしました。
気になるようだったら、穴を片方埋めても良いかもしれません。
この角度から見ると、D線のペグが短いのが判ります。


【ニス磨き】
バロックバイオリンなので、あまりピカピカになり過ぎないように仕上げます。
#600のサンドペーパーを亜麻仁油につけて、軽くニスを均します。
前回リタッチしている部分を落とさないように、ニスを磨きすぎてツルツルにならないように気をつけて行います。
後は、トリポリ石を亜麻仁油に溶いて、布で磨きます。
ツルツル過ぎず、粗すぎず、良い感じになりました。
表板側の写真はピンぼけだったので割愛しました。

未だ、弦を張っていないので、ニス室に戻しておきました。
オイルニスは跡がつかなくなるまで、3か月~半年程度かかるので、本体がどこかに触れた状態で1週間も置いておくとせっかく磨いた部分が台無しになってしまいます。
エンドピンの部分で支えておくのが、一番良さそうです。
(弦をはったらそれもできないので、ネックをひっかけて置くしかありませんが・・・)

そんなこんなで時間切れになりました。


【次回の予定】
魂柱の作成
駒の調整

教室に魂柱立てが見当たりませんでした。
来週は持っていかないと駄目かも知れません。



【放課後】
ケアンズから一時帰国した同級生(小学校時代)が居るので、厚木(実家のそば)まで飲みに行きました。
17:00開始だったのですが、2時間程遅れての参加です。

今何しているのと聞いたら、最近転職してCAになったと・・・
それも凄いなぁと、ただただ驚きました。

小学校を卒業してから四半世紀以上立っているので、流石にいろんなことが曖昧になっています。
卒業アルバムをひっくり返してみたら、中学でも同じクラスだったのを再発見!
すっかり忘れてました。

来年はバイオリンを弾けとリクエストされたので、ボチボチ練習することにします。
 

2010年6月12日土曜日

ニス塗り終了(2010/6/12)

 
表板だけ、ニスをぬりました。

先週ぬったニスの状態はは良かったのですが、色が上手くついていない箇所があったので、リタッチしました。
リタッチ部分が触るととれてしまうので、その保護のためです。
表側

裏側

小細工をしてみました・・・
油絵の具で少々リタッチ・・・

f字孔の内側を黒くしました。

ペグボックスの中も少々・・・

リタッチ部分が剥げないように、表板だけニスを塗りました。

テールピースの裏側部分を磨いて、どんな感じになるかを試したところ、あまりテカテカせずに仕上げられそうです。
軽く、サンドペーパーでならした後、トリポリ石で磨いてみました。

次回の授業の時には、布切れと皿を持っていこうと思います。
亜麻仁油も持っていった方が良いかも知れません・・・



この後、放置していた駒を少し進めて作業終了でした。
残りは、ペグと魂柱と駒です。

魂柱を建てた後、ペグを仕上げたら、ナットと駒を弦にあわせて調整すれば音が出せます!



【次回の持ち物】
  1. 布切れ
  2. 皿 (トリポリ石を解くため)
  3. 亜麻仁油 (トリポリ石を解くため)
  4. ペグ穴開け用ブロック
  5. ペグコンポジット

忘れないようにしなくては。
 
 

2010年6月6日日曜日

今日はここまで!(2010/6/6)

 
自宅にて、表板・裏板の面出しをしています。
ちゃんと固定できないので、無駄な力がかかってしまい、なかなか思うように進みません。
休み休みやっていたので、正味3時間位でしょうか・・・

途中で仕事のトラブルの電話はかかってくるし・・・
嫁さんからは、晩飯どうする?と、いつもの電話も・・・

洗濯機から終わりのブザーも鳴っていることですし、今日は、ここまでにします。

 
と、書いていたら、仕事のメールが飛んできた・・・
 

2010年6月5日土曜日

ニス塗り3回目(2010/6/5)

 
3回目のニス塗りです。
今回は、透明ニスを塗ってみました。
後ろ側は、良い感じです。
次回、表面の具合を見て問題なければ終わりにします。

表側は、色がうまくついていない箇所がいくつかあります。
次週、修正でしょう。

前回、割と埃がついていたので、3時間程UVで焼いてみました。



【ビオラの型作り】
疲れがたまっているのか、あまりノリません・・・
簡単な道具を作って、楽に進めることにします。


【放課後】
横浜は赤レンガ倉庫で、「播州みき金物まつり」をやっていたので、行ってみました。
どちらかというと、大工さん向けのようで、ちょっと場違いでした。

面白かったのは、講演で鉋がけの実演をしていた部分です。
白木(たぶん檜)を鉋がけすることで、水をある程度弾くようになり、耐候性があがるとのこと。
ちゃんとした鉋がけでは、鉋屑が靴下のように縮まらず、鉋屑を触った感触が滑っとしているとのこと。

遠目で見たのですが、しっかりとしたおぼろ昆布の薄いものみたいでした。

あんな鉋が欲しいところです・・・
(鉋をメンテナンスする腕前も)