2010年12月19日日曜日

聞かれても困る事

暫く聞かれなかったのですが、先日久しぶりに答えにくい質問が・・・・

『何故バイオリンを作ろうと思ったの?』




作りたいと、思っただけなのですが・・・・
正直な所、一時の気の迷いに限りなく近いです。



きっかけは幾つもありますが、動機は「そう思っただけ」です。
バイオリン製作はそんなに特殊な事ではありません。多分。


【きっかけと思われる事柄】
(1)元々バイオリンを弾いていた
これは理由はありません。
物心着く前からやらされていました。
今では、親に感謝しています。

(2)のだめカンタービレを大人買した
年末に嫁さんが買ってきて、見事にハマりました。
年明け早々にサイレントバイオリンを買ってしまったし・・・
約15年のブランクから復帰するきっかけです。

(3)菊田さんが優勝した
職場の若い奴に教えてもらいました。
そもそも、バイオリン製作のコンテストがある事を知らなかったし・・・

(4)物作りが好き
ありがちですね。
車など弄っていたこともあり、必要な道具を作ることに抵抗がないので良い方に作用しています。
困ったことに道具作りが楽しくなってしまう事が・・・

(5)不惑直前だった
まぁ、迷う年頃だったのでしょう・・・
こんな感じです。


2007年の6月から始めたので、3年と半年ですが、未だ未だです。
先は、長い!


そういえば、バイオリン製作している皆さんはどうして作ろうとおもったのですかね?

2010年12月18日土曜日

卒業式&忘年会 (2010/12/18)

 
今日は、同じクラスのK女史の卒業式&忘年会でした。

とはいえ、授業もちゃんとあったので、作業の方はというと・・・
先週パフリングを入れた裏板の荒削りです。

【荒削り】
まずは、エッジちょっと内側を削ります。
パフリングと、エッジの中間が端になるように丸鑿で削っていきます。

エッジ部分と、全体とどちらから先に削っていくのかと聞いたところ、エッジを削りそれにあわせて全体を削っていくとの回答でした。

シコシコとエッジ部分を削ります。
削っていくと、作業がしにくくなるので、全体を削ります。
エッジ部分は丸鑿で、全体については厚みに余裕がないので鉋で削っていきます。
一周削って厚みを測ったら、4mm近くあります。
1mm削ると、3mmになるはずなのに・・・・・・・エッジを測ったら、4.5mmになっていました。

3mmになるように削り直しです。
大体1/4くらいできた感じでしょうか・・・・

ファイバータイプのパフリングで、厚みもあるので、削った感触が粘っこく、以外と手間がかかります。

プンタの部分は、パフリングの延長線(?)が一番低くなるように、削っていきます。
丁度、一番低くしたい部分を削っています。
ここに向かって、残りの部分をつなげていきます。

少しばかり遅刻したのと、集中力がかけていたので、今日はここまでです。


ここまでの工数:約17.5人日。


【卒業式】
ほぼ、1時間遅れで卒業式でした。
理由は、K女史のバイオリンが大詰めだったためです。

指板つけなおして、ペグの最終調整をして、ナットを調整して、魂柱をたてて、駒をつくって・・・・
と、大忙しでした。

バイオリンとしては形ができましたが、調弦ができず、音はでませんでした。(残念)
無事、卒業証をもらうK女史と、校長先生。

この後クラスの全員でいった忘年会で、今日が誕生日だとカミングアウトしてました。
(忘年会の内容は書くのが面倒なので省略)


明日も出勤になってしまったので、早く寝ようっと。


  

2010年12月12日日曜日

道具の調達にいってきました

すっかり滞っていたお歳暮を贈りにいくついでに、世界堂と東急ハンズに行ってきました。

【欲しかったもの】
(1) 注射器みたいなもの
(2) 裸ガット弦(プレーンガット)
(3) 松脂を溶かす道具

【調達できたもの】
(1) インジェクタ
注射器みたいなものの名称は「インジェクタ」と言うらしいです。
世界堂で見つけました。
上に写っているのが、どうにも使いにくい注射器みたいなもの。
ホームセンターで100円程度でした。
下の3本がインジェクタで、3本入って500円未満。
一番細いのをつかっていこうかと思います。


(2)の裸ガットは取り寄せだそうで・・・・、通販で探してみることにしました。
(3)は丁度良い道具がみつかりませんでした。
どうやら、カクテルとかケーキ作りの道具が良さそうですが・・・

【買ってしまったもの】
(4) ピンバイス&ドリルの刃
ペグの穴開け用の0.1mmの刃と、バイスです。
ドリルとかでは0.1mmの刃を咥えられないので、バイスです。

(5) 糸のこ
使いたい刃を固定できる糸のこです。
長さを自由にできるのと、刃の向きを90度ずつ変えられるので買ってしまいました。

(6) ワニス
f字孔などを、油絵の具で塗っているのですが、艶消しになっています。
艶があった方が良さそうな部分は、ワニスを混ぜてみようかと・・・


  

パフリングの膠付 (2010/12/11)

自宅に持って帰った裏板ですが、作業は1mmも進みませんでした。
本日の作業は、溝を調整し、パフリングを膠付します。

【溝の調整】
パフリングの切れ端しで調整していましたが、現物でした方が良いとの指示でした。
今回は溝をナイフで掘ったので、キツメにできていましたので、幅を広げていかないとパフリングが全然入りません。
(パフリングをちょっとテーパにしてみましたが、そんなレベルではありませんでした)

パフリング・ピッカーを使ったり、彫刻刀を使ったりしましたが、いま一つといった感じです。
結局、アートナイフを横にスライドしながら、スクレパの要領で使うのが一番ベストでした。
バイオリン用よりも幅広のビオラ用パフリングを使っているのでできましたが、バイオリンの時には工具を作った方が良さそうです。


【膠付】
注射器(みたいなもの)を使ってやってみました。
この方法では、パフリングを完全に外さなくても膠を流し込むことができます。
やらせ写真
良く見ると、注射器は空です。

早速この方法でやってみたら、あまりうまくいきませんでした・・・・
原因はというと・・・
(1) 膠が濃い
(2) 注射器の先が太い
(3) 注射器自体がいまいち

裏板を膠だらけにしながら、なんとか終わらせました。

世界堂でもっと良い物が売っていたとか、化粧用の道具が使えるとか情報をもらったので物色することにします。

ここまでの工数:16.5人日

【K女史】
次週卒業予定のK女史のニスですが、埃がついてプツプツになっていました。
オーストリッチ風の柄になっています。
透明ニスで仕上げる予定だったらしいのですが、急遽、色ニスを塗っていました。


【その他】
今週は(も?)仕事が忙しく、殆ど嫁さんと会話していませんでした。
久し振りの会話で・・・
嫁「カレー食べた?」
私「・・・? あれカレーだったの?」

茸のシチューみたいなものだとばかり思っていたのですが、カレーだったらしい。
和風ダシのカレーを作ってくれていたらしいのですが、甘くなりすぎていて全く気付きませんでした。
翌朝には「カレー風味でも美味しいかも」と思い、カレー粉入れて食べていたし。

こんなこと公開してしまってよいのかな。
  

2010年12月5日日曜日

溝開通 (2010/12/4)



【なんとなく遅刻】
朝一で歯医者に行ってから登校したのですが、遅刻してしまいました。

治療が5分遅れて開始されたのに始まり、バス・電車に乗り遅れ、とどめは電車が止まりました。
それぞれは大したことは無いレベルでしたが、一度狂った歯車は元に戻りませんでした。

こんな日は、急がば回れの精神で、落ち着くしかありません。
バイクに乗っている時だったら、お家でジッとしています。


【溝掘り完了】
先週持って帰った裏板ですが、あまり時間が作れず3cm位しか進みませんでした。
溝を掘らなくてはならない部分は半分以上残っています。

裏技があるわけではないので、地道に作業!です。
今日は、最低でも溝掘り完了、うまくゆけばパフリングの曲げまで、と目標を決めて取組みます。

何とか時間内に一周できそうな感じです・・・
順調に作業は進んでゆき、最後にボタン部分が残りました。
ここはパフリング・マーカが使えないので、適当に位置決めするしかありません。
前回と前々回は、真鍮でできたテンプレートを利用してマーキングしていました。
(探さなかったけれども、ビオラ用のテンプレートはなかったのでは・・・)

ここで、河村先生より位置決め方法の伝授がありました。

ボタンの両側まで溝を掘ったら、パフリングを跨がせます。
後は、鉛筆でマーキングしてから掘ってゆきます。
単純といえば、単純なのですが・・・気がつかなければ判りませんね。
ビオラができたら、テンプレートを作ってしまいそうです。
(そうやって、また忘れてしまうのかも・・・)

授業終了の時間がきましたが、今回も又クラスのK女史がニス塗りを続けているので、もう少し作業をしていても良いとのお話がありました。
お言葉に甘えて、溝掘りを進めます。
何とか、一周できました。

後は自宅に持ち帰り、溝の浅い部分などをチェックしておきます。
(パフリングの切れ端を入れてみて、ちゃんと入るかどうかを確認するだけです)


【K女史&K氏】
K女史に加えて、K氏もニス塗りが始まりました。
まずは下地処理ですが 、亜硝酸ナトリウム溶液ではなく、下地処理剤を使っていました。
見た目は亜麻仁油のようですが、松脂の香りがします。
ニスと同じMAGISTERの製品でした。

どんな感じになるのか、次回が楽しみです。
下地処理剤の塗装は、布をつかっていました。
粘度の低い物を塗るには、この方法が良さそうです。
(内型の塗装も、粘度をおとして布で塗る方が楽かもしれません)

K女史の方は、授業の残り回数の都合から色ニス塗りが今回が最後です。
(都合、2回ですかねぇ)
前回の塗りではあまり色が濃くつかなかったので、今回はニスに油絵の具を混ぜていました。
若干薄めの色ですが、なかなか良い感じになっていました。
こちらも、乾いた後どんな感じになるかが楽しみです。

私の時は顔料を混ぜたのですが、顔料のを擂り潰しが足りず、ダマになってしまいました。
ダマの部分は磨いた時に取れてしまい、小さなクレーターがあちこちに残っています。

ここまでの工数:15.5人日