2012年12月22日土曜日

2012最後の授業 (2012/12/22)

2012年最後の授業となりました。
相変わらず、スクロールの溝掘です。
残念ながら、早退しなければならない都合があって、今日の作業は3時間です。










年が明けたら、仕上げてから面取りです。


ここまでの工数:74.2人日


2012年12月15日土曜日

以外と時間がかかっています・・・ (2012/12/15)

【スクロールの溝掘り】
掘り始めた時はすぐ終わると思っていたのですが・・・
以外と時間がかかっています。

ところで、溝のスクロール側の端はどこから始まるのでしょうか?
今までは、工具が入る限界まで掘ってみていたのですが・・・
楽器を構えようとした時に、溝が掘ってあることが判る程度が良いようです。

今回はベースとなるモデルがあるので、写真を参考に作っているのですが、限られた写真通りに作るとあまり深くありません。
浅くすると、楽器を構える時に見える範囲に溝が掘られないままになってしまいます。
これが、かなりの違和感があります。
違和感がない程度まで掘り進むと、結果として工具が入る限界近くまで達します。

結果としては今までと同じですが、考え方が整理できたので、内容としては進んだと思います。
まだ、これからやることが多いですね。



【先生の工具と自分の工具】
溝掘りに借りた工具のうちの一つが自分のものと同じ製品でした。
上が先生の鑿、下が自分の鑿です。
刃先が丸く仕上げてあります。
これだけで、作業性が随分違ってきます。
自分の鑿は、作業前に砥ぎ直したので切れは良いのですが、作業性は先生の鑿の方が上です。
掘り進む箇所によって、工具を持ち替え持ち替えしながら作業しました。




【1/16のバイオリン】
1/32は購入しましたが、1/16は作ろうかと考えています。
娘には1/32で楽器に慣れてもらい、楽器の取扱いは丁寧に扱うことを学んでもらえれば良いと思っています。
一番の目的は、娘の生活の中にはバイオリンはあるものだという感覚を持ってもらうことですが・・・

作るにあたって、サイズが良くわかりません。
ボディサイズは弦長から算出できるのですが、ネックの太さなどが判りません。
分数バイオリンでは、ネック周りを比率で計算してしまうと華奢になりすぎます。
先生に相談したところ、教えてくれるとのことです。
参考にして、作り出そうかと思います。

娘が大きくなる前に完成させないとならないので、時間との勝負です!




ここまでの工数:74.6人日
 
 

2012年12月8日土曜日

スクロールの溝掘 (2012/12/8)

【溝掘継続中】
先週に引続きスクロールの溝掘です。
ガスパロ・ダ・サロの溝は浅いので深くなりすぎないように注意しながらの作業です。
物理的に少ないとやはりはかどります。
半日で終わるかと思ったのですが、流石に無理でした。
半分位でしょうか?






自分の鑿で作業をしていた所、先生の鑿を使ってみて下さいと・・・
鑿自体は同じ製品ですが、刃先を丸く仕上げてあります。
刃先が平らな自分の鑿では、刃の角で傷をつけてしまいがちでした。

道具の仕上げは、大切ですね。
この鑿の他の用途でも刃先が平である必要はないので、丸く加工してしまおうかと思います。


【忘年会】
卒業生も含めて忘年会をしてきました。
ドクターストップの為、ビール一杯しか飲めませんでしたが・・・
忘年会というよりも、OG・OB会と言った趣向ですが。
皆さんお変わりもなく、元気で何よりでした。
発起人のK村さんありがとうございました。

そういえば、先生の締めがないまま流れ解散でした!




ここまでの工数:74.0人日


2012年12月1日土曜日

スクロールの溝 (2012/12/1)

指板が終わりましたので、スクロールを仕上げて貼り付けます。
先ずは、親指が当たる部分を形作ります。


【アウトライン出し】
最初はコンパスでアウトラインを書きましたが、写真をみるとイメージが違います。
以外にも、スレンダーな感じでした。
全体は丸っこい感じなのですが・・・
適当なガイドもないので、フリーハンドで下書きです。
顎の位置は、サドルから真っ直ぐ落とした位置を目安にします。
この位置は、機能に関係するので、機械的に決めます。
後は、写真を見ながら、ナイフで荒削りします。
最後は、鑢で仕上げます。














モデルを真似てちょっと歪んだ感じにしたのですが、やり過ぎたかもしれません。
溝を掘ってから、見直します。


【溝掘り】
写真を見ると、かなり溝が浅いようです。
普通は溝の端から削るのですが、深くなりすぎないように、ちょっとだけ内側から始めます。
先生から、面白い鑿を借りました。

刃先が曲がっているので、凹んだ箇所でも掘りやすい形です。



こんな感じで掘ってゆきます。
くれぐれも、掘り過ぎないようにしないと・・・


【番外編】
娘のクリスマスプレゼント用に1/32のバイオリンを買いました。
お店に電話したら、通信販売可能との事で、手許に届いたので持参して見ました。
弓とケースがついて、しかもアジャスター内蔵のテールピース付きで3万円ちょっとなので、それなりです。
しかし、こんな値段ではとても作れません。
試しに教室で弾いて遊んだのですが、弾いている姿が面白いらしく「宴会芸にぴったし」だそうです。
小さいので、肘が脇腹にぴったし着いてしまい、ハイポジションに指が届きません。
そして、駒が全く見えないので、弓の場所が判りません。
気にしていませんでしたが、フルサイズを弾く時に弓の位置は何となく目視しているのでしょうね。
クリスマスまで弾き込んで、娘に一曲プレゼントすることにしましょうかね?




伊藤先生はお子さんに1/16サイズを作ったそうです。
実験的且つ低コストだそうですが、分数サイズでも板厚を工夫すれば、ある程度鳴るそうです。
1/16は作ってみようかな?


ここまでの工数:73.4人日



2012年11月24日土曜日

指板の裏側終わりました (2012/11/24)

【なかなか行けません】
何だか製作になかなか行けなくなってしまいました。
子供が病気になったり、自分の通院だったり・・・
すっかり午後から参加が定着した感じです。


【裏堀終わり】
手がけていた指板の裏側が終わりました。
鑿で削ったのち、スクレーパーで滑らかにしてから、紙鑢で仕上げます。
スクレーパーを使う時は、縦横両方の方向にかけると、凸凹になるのを防げます。






今日も午後から行ったので・・・

ここまでの工数:72.8人日



2012年10月27日土曜日

指板継続中 (2012/10/27)

【指板継続中】
すっかり更新をサボってしまいました。
この間どうしていたのか?
指板の裏側を削って居ました。
まだ、荒削りなので鑿でガシガシやっています。
木目がうねっていたりするので、逆目の場所を覚えながら進めます。








ここまでの工数:72.2人日

2012年10月13日土曜日

指板の整形 (2012/10/13)

【通院してからの登校です】
ここのところ通院している病院が思ったよりも早く終わり、小一時間程の遅刻で登校できました。
次回の通院も、早めの時間の予約がとれたので、あまり影響せずに登校できそうです。


【指板の裏彫り】
指板の長さ、幅が出たところで、裏彫りをします。
このタイミングで裏彫りをするのは、材料が動くのを後で修正できるようにするためです。

黒檀は硬く、木目がうねっているので、大きく削ると木が動きます。
最初の裏彫りなので、先ずは量を減らすことができるだけで問題ありません。
前回下書きをしたラインの内側が適当に削れたら次の工程に進みます。
この時に、逆目がどのあたりで出るかを覚えておきます。


【指板の反り作り】
次は、表側にして指板の厚みを出しながら、反りをつけてゆきます。
指板の長さにもよりますが、中央部分で1mm程度凹んでいれば良いようです。
凹むサイズよりも、全体がきれいなアーチになるように気を付けます。

指板専用に反りをつけた鉋で、削ってゆくのですが、黒檀が硬いのと鉋が重いのでコントロールがうまくできません。
逆目や杢にひっかかった部分がどうしても凸凹になってしまい、立刃鉋で修正しながら大まかに反りがついたところで、一旦中断しました。

指板自体は横方向に曲がっていることですし、鉋の幅は必要なさそうなので、使いやすい鉋を作ってもよいかもしれないと思いながら作業をしていました。
立刃鉋と刃は共有した専用鉋を作っても良いかもしれません。
アイデアとしては、鉋の進む方向の端に刃がつくようにして、15~20cm程度の長さがあればよいかと思っています。




【指板脇の反り】
指板の表側に反りがつくと、左右の端が膨らんで見えるようになります。
機能的には膨らんでいても構わないのですが、見た目がピシッとしないので、左右の端も同じように反りをつけます。

先生が片側をお手本として作業をしたところで時間切れとなりました。


【今日の課外事業】
お昼休みに、近くの材料・工具を扱っている専門店のセールを覗きに行ってきました。
鑢がほしかったのですが、残念ながら出物はありませんでした。
ちょっと心が動いたのは、1本500円の指板。
あまり黒くなかったり、杢が変に入っていたりだったのですが、個人的には指板が黒くなくても良いのではないかと思っているので、興味があります。

後で先生に話をしたら、黒檀以外は適していないとのこと。
紫檀とか、柘植とかで作ってみてもと思っていたので、少しだけ残念です。
模様入りの指板を買っておけばよかったかも知れません。



ここまでの工数:71.2人日
  
  

2012年9月29日土曜日

指板のサイズだし (2012/9/29)


【結局午後から・・・】
体調不良のための通院と、突然痛くなった歯の経過を診てもらうために病院を梯子してからの製作です。

薬局が待っている間に居眠りをするほど混んでいて、結局午後からになってしまいました・・・


【指板のサイズだし】
先ずは、指板のエンドをピシッと揃えます・・・

鑢で作業し出したのですが、意外と量があるので、鉋を使ってみました。
材料にもよりますが、割れないようであれば鉋の方が効率的かもしれません。

鑢で仕上げをしていくのですが、面が出ていないと依れてしまいがちです・・・
結局、立刃鉋で仕上げました。
立刃鉋が一番楽でした・・・
ポイントは、二つ。
(1)左右の角度が揃っていること
 バロックバイオリンの指板作りの時と一緒ですね。
(2)終端がピシッと一直線であること
 演奏していると目に入る部分なので、意外と気になります。


長さが決まったところで、左右のサイズを出します。
この時に、左右の面を上が広くなるようにしてゆきます。
理由は、見た目がピシッとするからです。

削り台を斜めにセットして、鉋がけをしてゆきました。
後の工程で、左右の反りをつけるので0.1mmずつ余裕をもって削ります。



長さと左右ができたら、裏削りです。
黒檀は内部の反りが出やすい材料だそうです。
(木目が捻じれているのと、硬いからですね)

そのため、削ってみると反りが出てしまう場合があります。
第一弾として、裏削りをしてみてから、表側をやる流れを予定しています。

先ずは下書きを・・・
中心線を引いてから、ネックの長さに合わせて採寸します。
ネックの長さから2mm程度余裕をもって、裏削りの部分を下書きします。
左右の下書きは、反りが出ても修正できるように、未だ余裕をもったサイズにしておきます。


ここで、時間切れとなりました・・・

次回は、これに合わせて掘り込みをしてゆきます・・・


ここまでの工数:70.4人日
とうとう、70人日を超えましたが、工程が進んでいません。
  
  

2012年9月15日土曜日

ペグボックス完成し指板へ・・・(20129/15)

【ペグボックス完成】
ペグボックスの作成が無事完成しました。

途中で、指板側の面をちょっと垂直に掘りすぎた部分があり、ちょっとごまかしていますが・・・
ごまかした部分は、面が最後まで一直線ではなく、底の手前で角度が変わっています・・・


スクロール側の角は、ピシッとできた気がしています。

この後は、スクロールのエッジとかを仕上げていっても構わないのですが、何となく指板を先にやりたくなったので、そちらに移ります。


【指板の下ごしらえ】
先ずは、指板の裏側の面を出してから、サイズを出してゆきます。

今回は、小ぶりなモデルのため、指板をだいぶ短くする必要があります。
ので、切断!

普通は、ナット側(上の写真で向かって左側)を切るのですが、今回はサイズに余裕があるので、作業が楽なサドル側を切断しました。
黒檀は割れやすいので、余裕をもって切ったのですが、長すぎるのと割れそうもなかったので、追い込んで切り直しました。


ここまでの工数:69.8人日
  
  
来週は、娘の運動会があるので、一回お休みです・・・
 
 
  

2012年9月8日土曜日

ペグボックスの仕上げ中 (2012/9/8)

 
【体調不良で・・・】
本業の方で体調を崩しています。
先週は自分の通院に加え、嫁さんの怪我で通院している間に娘の面倒を見ていたら、2時過ぎまでかかってしまいました・・・
先々週は授業がお休みだったので、3週間ブリの制作です。


【ペグボックスの仕上げ】
先ずは、スクロール側の底を仕上げてゆきます。
どんな角度で底を掘るかというと、スクロールの外周とその内側から垂線を引いて基準にします。
垂線を基準にして、斜めに壁面を掘ってゆきます。
また、左右の線を繋げた部分がペグボックスの始まり部分になります。

ガスパロダサロの場合、一番外側の巻きが幅広なので、随分と斜めな感じになりますね。


ペグボックスの壁面(内側)の仕上げ。
指板側から見て、壁面がピシッと面がでるようにします。
左右のテーパーも同じくらいになるようにしてゆきます。

これができると、底と壁面の繋ぎの部分もピシッと筋が通るようになりますね。
(底もきっちりと作ってある必要がありますが・・・)
平鑿の裏面を使って、面を出してゆきます。
(ペグボックスに入る鉋があれば楽なのかもしれませんが・・・)

途中、休憩中に先生に手伝ってもらいながら、ここまでできました。
3台目の指導なので、色々とピシッと作るようにとハードルが上がっています。


ここまでの工数:68.8人日
  
  
次の工程は、指板になるかと思います・・・
うまく行けば、来週は指板にとりかかれるかと・・・
  
  

2012年8月18日土曜日

拡張工事 (2012/8/18)


【午後から参加】
今日もまた遅刻です。
朝から夏澄を病院に連れて行こうとしたら、いきなり雷が轟いていました。
しかもかなり近い感じがします。
雷にうたれてもつまらないので、車で連れてゆくことに・・・
車を動かそうとしたら、リモコンが反応しません。
結局、リモコンの電池切れだったのですが、キーレスエントリーだと電池切れを起こすと何もできない事が発覚しました。


【ペグボックスの拡張】
3時間程、拡張工事をしました。

とりあえず、ペグボックス先側の底を9mm幅まで広がりました。
未だ、スペースが不足しているので、さらに掘り進めなくてはなりません。

今日はここまで。

【今日の座学】
ペグボックス根元側の角度は、104度。

ペグボックス先側の角度は、スクロールの外周と二周目で決める。
上が外周から垂線を引いた位置。
底が二周目から垂線を引いた位置。

ペグボックス先の底は、平鑿を左右に動かして切るとシャープに仕上る。



ここまでの工数:68.0人日







2012年8月11日土曜日

掘削中 (2012/8/11)


【今日も遅刻】
朝から夏澄の面倒を見ていたので、遅刻してしまいました。
一日の時間が五時間なので、30分遅刻すると0.9人日になってしまいます。

この状況はまだ改善そうもありません。
こんな感じで終わるのかどうか心配になってきました。


【秘密兵器】
今日は先生から、壺切と言う道具をお借りしました。
材料を切るというよりも、崩してゆくいう感じです。
なかなか変わった道具ですが、使いかたを謝らなければとても効率的に進みます。

自作してみるのも面白いかもしれません。
刃物としての性能は期待しないので、ドライバーを切って作るのでも良いかもしれません。
古い鑢を転用するのが、良さそうですが・・・


【やっぱりビオラはでかい】
ペグボックスでもビオラの大きさを実感します。
掘っても掘っても、なかなか目標の深さに達しません。
測って張彫り、掘っては測りを繰り返し作業します。

深さをノギスで測っていたのですが、こっちを使った方が早いと、コンパスの利用を教えてもらいました。

コンパスというより、デバイダーですね。

底さらいを使うのが楽なのかもしれません。
この道具を他に使う用途がないので、購入まではいまいち踏み切れません。
先生も、同じことをおっしゃっていました。

鑿でちまちまと、堀り進めます。
底をさらう時に、支店となるものがあると、楽です。
指板側は支店があるので楽なのですが、中ほどからスクロールにむかっては何もありません。
ふと思い、適当な板きれをペグボックスに入れて、支店にしてみました。
これが正解で、さくさくと進めてゆけます。

目標まで1mmを切るぐらいまでは、これで進めてゆけそうです。


おおまかに進んだ所で、ペグボックス横側のテーパーをどうするか?と厚みをどうするか?についてお話をし、時間切れとなりました。
テーパーについては、あまりつけない方向で、スクエアな感じにすることにします。
奥の部分については、今回のモデルが小ぶりなので、弦の巻き数が多くなるため、十分なスペースを作る必要がありそうです。
底の幅は、最低9mmは確保することにします。

次回は、奥の部分の掘削と、ペグボックス幅の拡張工事の予定です。



ここまでの工数:67.2人日
  
  



2012年8月5日日曜日

掘削開始(ペグボックス) (2012/8/4)


【久しぶりの製作】
仕事の疲れやら、子供の面倒やらで久しぶりの製作です。

すっかり何をしていたか忘れてしまいました・・・
自分のブログを見て復習します。
どうやら、スクロールの仕上げをしていたようです。


【スクロールの仕上】
スクロールからペグボックスの横への繋がりが、今ひとつです。
気になる部分に印を付けて修正していきます。

スクレーパーでやろうとしていたが、進みが悪いので鑿を持ち出しました。
ここで先生からアドバイスがあり、根本だけ修正しただけでも、だいぶ印象が変わるとのこと。
それと面のつなぎ目の部分に残っているカスを、キッチリ取り除くことだけでも印象が変わるとのこと。

実践してみると確かにその通りでした!
特に、つなぎ目の部分は、最後に刃物で切れ込みを入れておくと印象がシャープになります。
ディマさんからも同じことを教わっています。
切れ込みをいれておくと、ニスを塗った時にその部分が濃くなるので、効果倍増です。

そんなこんなでスクロールは最後にスクレーパーを放射状にかけて一旦終わりにします。
次工程を続けても良かったのですが、手垢で黒ずみそうなのでペグボックスを先に掘ることにしました。


【ペグボックスの穴掘】
先ず最初は計画!(基本ですね)
両サイドの厚みを下書きします。

モデルの寸法を確認したら七mm弱です。
この数値で描いてみると・・・いやあ、ぶ厚すぎ!
ちょうど写真があったので見てみるとやっぱり厚いです。
それにしても、7mmは厚すぎです。
そういえばネックは、10%縮小してました。
この比率だと、大体6mmちょっとになります。
それ位なら何とか納得出来そう・・・

堀込に着手します。
鑿で全部掘り進めるのは大変なので、下穴を開けます。
ボール盤でやろうとしたら、材料の固定が出来ません。
バイスに挟んで、電動ドリルを手持ちで作業します。

そのままではうまく固定できないので、拾っておいた切れ端を使います。
ネックの作業には、切れ端が必需品です。

下の深くし過ぎると貫通してしまうので長さを計画します。
適当に底の暑さを描いて、その長さを測ります。
約25 mmだったのでそれに合わせてドリルの刃に印をつけます。
(手近にあったマスキングテープを使いました)

後は、せっかく作ったスクロールに傷が付かないように養生して作業開始です。
そうそう、あらかじめ線の内側にナイフで筋を入れておくと何かの拍子に木が割れてしまうのを防げます。


下穴が空いたら、後は力仕事です。
鑿でせっせと掘り進めます。


今日はここまででした。



ここまでの工数:66.3人日
(夏澄の世話をして、ちょっと遅れましたが、)


2012年7月14日土曜日

スクロールがほぼ終わり・・・ (2012/7/14)


【スクロールがほぼ終わり】
5月中旬から始めたスクロール作りもやっと形になりました。

とりあえず、鑿と鉋で作ったものを、スクレーパで仕上げました。
時間を置いてから、見直しをすると手を加えたくなってくると思いますが・・・

先ずは、右側。
先につくっていた方ですね。


次に左側。
右を見ながらイメージあわせをしてゆきました。

正面から見ると・・・
ん?ピントがあっていない?

写真と比べると・・・
 二巻き目をもうすこし抉った方が良いかも・・・?
 裏側はこんな感じでしょう。

もう少し、歪にした方がらしいかなぁ・・・?


ここまでの工数:66.5人日
  
  

2012年7月7日土曜日

久し振りのスクロール製作 (2012/7/7)


【久し振りの製作】
体調を崩して入院したり、子供の世話をしていたりで、久し振りの製作になってしまいました。
前回、どこまで進めていたのかをすっかり忘れてしまっています・・・

こんな時、ブログって便利だと思います。


【左右のバランスを見ながら】
前回、ざっくりとスクロールの基本的な形を作っていたので、「らしく」してゆきます。
先に作ったスクロールを見ながら、バランスをとってゆきます。

改めて見てみると、うまく曲線が流れていない箇所もあり、手直ししながらやってゆきます。
(三歩進んで、二歩下がる・・・そんな歌もあったなぁ)

先生曰く、横から見て、縦から見て、ななめから見て・・・全てのバランスを気にしながらの作業です。
(ネットワークに似ていると思ったのは、職業病でしょうか)

そんなこんなで、今日の作業はこんな感じでした。
久し振りだったので、肩と背中が限界でした・・・


【スクロールの造形】
ペグボックスの横は、フラットに作られています。
スクロールの横は、曲面に抉られています。
この繋がる部分はどうなるのでしょうか・・・?

割と、スクロールの付け根部分で、グイッと繋げられているものが多いそうです。
(自分で確かめていないので・・・)

今回は、スムーズに流れるように作ってみたいと思います。
(はたして、うまくいくかどうか・・・)

昔の楽器には、ペグボックスの横まで抉ってあるものもあったそうで・・・
造形優先にするか、機能優先にするか・・・悩ましい所です。

ガスパロダサロのペグボックスは、奥に行くほどサイド部分の板の厚みが増すような作りになっています。
弦を巻き切れるかどうか、(ペグボックスに弦が収まるか)という問題が出てきそうです。
この部分を真似るかどうか・・・こちらも考えておかないと・・・


【今日の座学】
サンドペーパーを使うと、材料に石が残るそうです。
石が残ると、刃物がなまります。
というわけで、サンドペーパーは最後に使う方が良いそうです。



ここまでの工数:65.5人日