2012年5月26日土曜日

スクロールのベース (2012/5/26)

今日もまた、午後からの作業でした・・・
仕事で遅く帰宅し、娘を病医に連れていったり・・・
そんなこんなで、すっかり遅くなってしまいました。

【スクロールのベース部分を削り出し】
前回、鋸で切り出した部分を、スクロールらしくしてゆきます。

麓から頂上へ向かって削ってゆくのですが・・・ふと・・・
頂上から掘れないものかなぁ・・・?

先生と雑談したら、きっちりと形とサイズが決まっているのであれば、できないこともないんじゃない?と。
工業製品として作成する、或いは、ざっくりとした削り出しであれば出来そうだと。

治具をつくるのも、設計書(三面図)を書くのも面倒なので、麓から削ってゆくことにしました。

こんな風にできました。

ここから、スクロールらしく彫り込みをしてゆきます。

端から、2mm位の位置に鉛筆で印をつけています。
これは、エッジ(?名前は何て言うのか?)の部分を作る目安です。



ここまでの工数:62.8人日

バイオリンだと完成していてもおかしくない工数がかかっています。
  
  

2012年5月19日土曜日

スクロールに着手 (2012/5/19)


【スクロールに着手しました】
先週切りだしたネック材のスクロール部分に着手しました。

先ずは、鋸で落とせる部分をおとします。
切りながら、どこまでやれば良いのだったっけ?と考えていましたが・・・
自ずと、範囲がきまります。

補助線がひけなくなるまでのため、1週目までが限界です。


ここまでできたら、鑿で渦を繋げてゆきます。


少々、勢い余ってしまった気もしますが・・・
まぁ、何とかなるでしょう・・・?

今回のモデルが、ガスパロダサロなため、広がった渦を作ることになります。
結果として、同じような方向で進んでいます。
(良いのか?それで)


【本日の座学】
座学というか、雑談というか・・・
でも、しかし、そんな会話の中に重要な事柄が散りばめられていたりします。

(1)渦の連続性
スクロールを作ってゆく際に、ネックをくるくると回しながら、連続性を眺めると良いそうです。
テンプレートに合わせてガシガシ掘ってゆきがちですが、部分部分の連続性も確認しながら作業するということです。
作業中の気分転換にもなるので、疲れてきたら間に挟むつもりです。
修正は、鑢です。

(2)彫り込まない部分のマーキング
一律に、端から2mm位面を残す感じです。
これを行うと、掘りこむ部分の目安にもなりますし、渦の連続性を成立させる範囲が特定できるので、全体のバランスを取り易いということです。
今までには行っていなかった行為なので、是非採用したいと思います。


(3)ガスパロダサロっぽさって
雰囲気を出すにはどうしたらよいのでしょう?
結局は、直感というか感覚になってしまうのかも知れませんが・・・
私の印象としては、3つです。
・目玉部分が、ペコちゃんの舌
・広がった渦
・直線的な彫り込み

他に、いびつさもありますが、これをコピーしてもしょうがないのと、そもそもコピーできないし・・・
ボディも、イメージだけ再現するようにして、現代風のつくりにしてしまったし・・・

写真だけでイメージを捉えているので、限界はありますね。



ここまでの工数:62.3人日

前日が4時帰りだったのと、娘を病院につれていったので、午後からにしました。
3時間の作業時間の割には、進んだのではないかと・・・
 
  

2012年5月12日土曜日

ネックを三枚におろしました (2012/5/12)


【アウトライン出し】
先ずは、アウトラインを仕上げていきます。

スクロールの付け根まで仕上げますが、この部分は工具が入らないので苦労します。
内丸の鑿(普通の鑿)、外丸の鑿を駆使して削ってゆきます。

話によると、極細の外丸鑿があるそうです。
そのサイズの鑿って、他に使い道がなさそうです。
買うかどうかは、ちょっと考え物です・・・

今回のガスパロダサロであれば、付け根の部分もある程度の大きさがあるので鑿の出番がありますが・・・
サイズによっては、鑢しか入らない場合もあるのではないかと・・・

今回は、外丸鑿がなかったので、極細の粗目の鑢と、ナイフをつかって掘り進めました。

大体、満足できるレベルに達したら、次の作業に入ります。
この部分は、後で削りなおすので、完璧でなくても何とかなります・・・


【下書き】
ネック材の中心を出してから、幅の下書きをします。

中心は、毛引きで真ん中になるように位置を決めます。
左右から毛引いてみて、一致するようであれば真ん中ですね。

中心線を基準にして、幅を決めてゆきます。
これは、モデルがあるので写真から採寸しました。



出来上がったのが、この写真です。


【三枚おろし】
書いた線を基準として、バンドソーで切り出します。
端から端まで切ってしまうと、スクロール部分の幅が不足するので、寸止めです。

寸止めした残りは、手鋸で切断してゆきます。
この時にも、スクロールになる部分を切ってしまわないように、注意して作業します。

無事、三枚におろせました~


【ペグボックス外側の面出】
ペグボックスの外側の面を出します。
先ずは、鑿で荒削りしてから、鉋で仕上げてゆきます。

外丸鑿を借りたのですが、ネック材をバイスに挟んだら、作業スペースが取れませんでした。
結局、内丸鑿で削ってゆきました。
このネック材は杢が強くて、長手方向に鉋をかけると、すぐ抉れてしまいます。
杢に沿って削るしかないようです。
極小の立ち刃鉋があれば、何とかなりそうですが・・・

場合によっては、鑢の方が楽かも知れません・・・


ここまでの工数:61.8人日