2013年1月26日土曜日

バスバーの製材 (2013/1/26)

【バスバー材の準備】
今週からは、バスバーに着手します。
先ずは、バスバー材の確認です。

結構大きな材料で、上手く製材すれば4本取れそうな大きさです。
幅が40mmあります。
ビオラとしても(バイオリンより大きい)20mmの幅があれば十分です。

真ん中で2本に切断しました。
バンドソーで一気に切ってもらいました。(電動工具は楽ですね。しかも自分で作業していないし)

厚みも十分にあるので、2枚に割ることにしました。
肥後の守を叩き込んできっかけを作ってから、薄いナイフで裂き進みます。
(これは、パレットナイフを差し込んでみた撮影用の写真です)
実際は、食事用のナイフを薄く・短くしたもので作業しました。

残念ながら、斜めに裂けてしまったので、片方は分数バイオリン用にします。


【製材】
バスバーの長さ分に短く切断してから製材します。
短い方が作業が楽だからですね。

短くするときに、可能な限り木目が真直ぐな部分を選びます。
良い部分が切り出せたら、鉋で平にしてゆきます。

製材の途中で、大きな失敗をしていることに気づきました。
ので、残りのバスバー材を2枚に割って、新たに作り直しました。
上側が作り直したもの、下側が失敗したもの。
下側は、木目が縞模様の様に見えています。
これは、小口側から見たときに、木目が材料に対して真直ぐでないことをしめしています。
(小口の写真は面倒なので撮りませんでした・・・・)

材料の長手方向も、短い方も、共に木目が真直ぐであることが理想的です。

失敗したものは、分数バイオリンか、練習用に回します。

ちなみにサイズは、こんな感じです。
ネック側:4.6mm
テール側:5.7mm
そうなんです、テーパーなんです。



【f字孔の切り込み作成】
f字孔の切り込みを未だ作っていなかったので、バスバーをつける目印がありません。
弦長にあわせて印がつけてあったので、それに合わせて切り込みを入れます。
かなーり控えめな切り込みです。
最初は普通に切り込みを入れようとしていたのですが、今回はモデルのあるコピーです。
写真を見ると、切り込みが殆どないように見えます。

切り込みを大きくするのは後でもできるので、(但し、バスバーがついた後だとやりづらいですが・・・・)イメージ通り控えめです。
パッと見にはついていないかのようです。

この部分は来週見直してみて、気に入らなかったら大きくするつもりです。



【本日の成果】
久しぶりに、削りかすが多くでました。
先日までは、チマチマした削り作業が中心だったので、殆ど削りかすが出ていませんでした。
本日の成果は、上から・・・
分数用バイオリンの材料
このビオラ用の材料
失敗作
ただ割っただけの素材



来週は、バスバー材の荒削りでしょうか・・・
ここまでの工数;76.2人日
  
  
  

2013年1月19日土曜日

スクロール終わり! (2013/1/19)

【久しぶりに朝から製作】
ここの処午後からしか行けてませんでしたが、今日は朝から製作開始です。
とは言っても、1時間程早退するのですが・・・


【スクロールの面取り】
残りの2/3を仕上げます。
始めの半分はノロノロとしか進みませんでした。
が、半分仕上げてイメージがついてからは、残りの半分はサクサクと良いペースです。
モデルが特徴的なので、それが出来たての時はどんな感じだったのかを推測してそのイメージ通りに出来ているか確かめつつ作業するので思ったより時間がかかります。
コピーモデルを作る時は、最初にスケッチをするのが正解なのかもしれません。


この時点では、未だ悩みながら作業しています。

写真から一番すり減っていない箇所を参考にしつつ、全体のイメージを合わせてみます。
一番イメージが違った部分は、根元側の端です。
すり減る前はこうだったろうと作ってみたら、雰囲気が全然違ってしまいました。

結局、演奏中に触れやすい箇所だし、最初はこうだったと断定しました。(ヲイ!)


半円タイプの小型の鑢が一番使い易かったですね。
精密鑢では小さ過ぎて安定しないのと、幅がないので確度をつけ過ぎてしまうので、他の場所に傷をつけないように気を使い過ぎてしまいます。


【ペグボックス側の面取り】
写真を見ると、殆ど面取りがされていないように思えます。
流石に全く面取りをしないと、他の部分とのバランスが取れないので角を落としましたが、かなり控えめです。

モデルのペグボックスが大きく感ずるのはこのせいかもしれませんね。
















ここまでの工数:75.6人日

次回は、バスバーの予定です。

2013年1月12日土曜日

新年の製作 (2013/1/12)

【溝掘りの仕上げ】
溝掘りの仕上げは、サンドペーパーで鑿の後を消しながら慣らしてゆきます。

特に、面取り部分に残したラインがピシッと筋が通るように気をつけます。
#180から始め、最終的には#400まで使いました。

木目の向き等や面の様子を見て、スクレイパーで慣らしと細かい部分を修正しておきます。


【面取り開始】
面取りは鑢を使ってゆきます。

鑢は連続したカーブを仕上げるのに適しています。
ので、上下左右の両方から見ながら、カーブが綺麗に繋がるように、そして、イメージがどの方向からみてもバランスが取れるように気にして作業をしてゆきます。

面取りした面を平らにする場合と、丸くする場合があります。
今回は、平らにする(モデルが出来上がった直後は平らだと推測)ことにしました。

削り進めてゆくと、どうしても丸まってしまいがちなので、ラインを出しては面を作っての繰り返しです。





1/3位面取りしたところで、時間切れとなりました。
果たして、終わるのだろうか?
ちょっと心配なペースです。


ここまでの工数:74.8人日