2013年5月4日土曜日

ホワイトビオラ完成(?) (2013/5/4)

【久々の終日作業】
世の中ゴールデンウィークです。
嫁さんの実家に遊びにいったおかげで、終日作業ができました。


【ネックの整形】
先週接着したネックの具合を確認しつつ、荒削りを進めます。
気になっていた点は、接着時に隙間があったようにも見えたのですが、周囲を削ってみても特に問題はなさそうでした。



ネックがボディにくっついた状態では、やはり作業がし難いでした。

ボタンのサイズは22mmとしました。
モデルを見るともっと小さいのですが、修理を重ねたようで元のサイズは判りません。

イメージよりも大きいサイズではありますが、デザインのイメージを見て現物合わせです。
指板の高さは、スクロール側で19.5mm、ネックの付け根側で22.0mmです。
後々、指板を修正した場合にも十分な厚さを残しています。

途中で構えてみた時には、随分太く、ネックが重い楽器だと思っていたのですが、厚みの計測をまちがえており、十分に削り込みができていませんでした。
数値と感覚のどちらも重要ですね。

削り込んだ後も、やはりネックが微妙に重いような気がします。
原因は、スクロールから繋がる部分に余分な肉が残っていました。
裏から・表から見ながら、スマートにしてゆくことで解消しました。

それでも微妙に重いかな?と感じないこともありませんでしたが、これはスクロールがあっさりとしているせいのようです。
元のモデルよりも、スクロールを10%程小さくしているのですが、重い気がするということは、元のモデルは随分と頭でっかちなのでしょうね。
弾くのに体力が要りそうです。


【ビオラは良く鳴るのか】
バイオリンの時は全く気付かなかったのですが、ビオラのサイズがあると、周囲の音に共振し易いようです。
作業中音楽が流れているので、楽器を持った時にf字孔周囲が共振していました。
気づいてからは、会話している声にも共振を感じました。
出来上がってから弾くのが楽しみです。



ここまでの工数:81.5人日+3.0人日
朝から工房に行けたので、今回は神の手はありませんでした。