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2010年6月19日土曜日

ペグ&ニス磨き(2010/6/19)

 
ニスの具合も良かったので、磨きあげて仕上げます。
その前に、手をつけていなかったペグ穴とペグを作ります。


【ペグ穴の作成】
リーマーを使って、ペグ穴を拡大します。
どこまで大きくすれば良いかの基準は、サンプルのペグを使って決めます。
ペグボックスから飛び出ている部分が、だいたい11~12mmくらいになるように調整します。

長く飛び出ている方が、あとあと調整の余地が残るので好ましいのですが、バロックバイオリンなので使い込んだ感じを出すのと、短めの方が(見た目の)好みなので、11mmにします。


【ペグの作成】
ペグシェイパーを使って、ペグ穴にあわせます。
左の4本が未加工で、最終的には右の1本みたいにします。

(加工のコツ)
シェイパーはだんだんと小さくなっていくのですが、この間隔が意外と大きいので、ひとつ目が終わったらそこに紙やすりなどを挟んで小さめに仕上げてから次の穴に入れると良いそうです。
紙やすりを2枚ぐらい挟んだ感じまでいけました。

(本日の失敗:その1)
いきなり割れました。
シェイパーに入れてひとひねり目でいきなりこの状態です・・・
接着しなおして加工しなおしましたが、結局にっちもさっちもいきませんでした・・・
材料がどうしようもなかった感じです。
加工する度に、パキパキと割れていってしまうので、他の材料と替えました。

(本日の失敗:その2)
調子に乗ってシェイプしていたら、細くしすぎてしまいました・・・
11mmを目標としていたのですが、10mmを切っています。
他のペグと差し替えも試しましたが、後の祭りです。
このままだと、1本だけペグが短くて、かなりカッコが悪い状態です。

先生から裏ワザを教えてもらい、無事11mmに戻りました。
プロはやらない方法ですが、瞬間接着剤を塗って、紙でならすと少し太くできます。
これを、数回繰り返すと、狙った長さになります。


長さ(差し込み具合)の調整が終わったら、弦の通る穴を開けます。
前回作った道具(名前はあるのかなぁ?)を使って、ドリルで開けます。
ガット弦用ですので、E:1.5mm、A:1.5mm、D:2.0mm、G:2.0mmにしました。
これは、テールピースと同じですね。
穴の周りを、少しテーパーにして、弦が通りやすくしておきました。


後は楽器に合わせて、はみ出した部分を切ります。
鋸で切断した後、断面をゆるやかに(皿状)整えて、磨きます。
磨くのは、#800~#1000程度のサンドペーパーで整えた後、紙に擦りつけると綺麗になります。
磨きあげ具合は、好みもあるのでどこまでやるかはそれぞれです。
今回は、使い込んだ感じを出す為に、紙に擦りつけるところまで行いました。


(本日の失敗:その3)
切断するときに、間違った印に沿って切り出したため、思いっきり短くしてしまいました・・・
幸いにもG線用だったので、D線用のペグと入れ替えたら、なんとかなりました。
良く見ると、D線用のペグに、穴が2か所開いています。
元々の位置が端により過ぎていたので、開けなおしました。
気になるようだったら、穴を片方埋めても良いかもしれません。
この角度から見ると、D線のペグが短いのが判ります。


【ニス磨き】
バロックバイオリンなので、あまりピカピカになり過ぎないように仕上げます。
#600のサンドペーパーを亜麻仁油につけて、軽くニスを均します。
前回リタッチしている部分を落とさないように、ニスを磨きすぎてツルツルにならないように気をつけて行います。
後は、トリポリ石を亜麻仁油に溶いて、布で磨きます。
ツルツル過ぎず、粗すぎず、良い感じになりました。
表板側の写真はピンぼけだったので割愛しました。

未だ、弦を張っていないので、ニス室に戻しておきました。
オイルニスは跡がつかなくなるまで、3か月~半年程度かかるので、本体がどこかに触れた状態で1週間も置いておくとせっかく磨いた部分が台無しになってしまいます。
エンドピンの部分で支えておくのが、一番良さそうです。
(弦をはったらそれもできないので、ネックをひっかけて置くしかありませんが・・・)

そんなこんなで時間切れになりました。


【次回の予定】
魂柱の作成
駒の調整

教室に魂柱立てが見当たりませんでした。
来週は持っていかないと駄目かも知れません。



【放課後】
ケアンズから一時帰国した同級生(小学校時代)が居るので、厚木(実家のそば)まで飲みに行きました。
17:00開始だったのですが、2時間程遅れての参加です。

今何しているのと聞いたら、最近転職してCAになったと・・・
それも凄いなぁと、ただただ驚きました。

小学校を卒業してから四半世紀以上立っているので、流石にいろんなことが曖昧になっています。
卒業アルバムをひっくり返してみたら、中学でも同じクラスだったのを再発見!
すっかり忘れてました。

来年はバイオリンを弾けとリクエストされたので、ボチボチ練習することにします。
 

2009年1月31日土曜日

横板の接着(2009/1/31)

先週に引き続き、横板です。

今週はハードだったため、横板作りのペースが全然上がりません。
まぁあせっても仕方がないので、淡々と進めます。


今回は、バロックバイオリンを作るため、横板どうしの突き合わせはぴったりとしている必要があります。
(モダンバイオリンの場合には、ネック側は削り落してしまうのでネック側は臨機応変で構わないのですが)

【突き合わせのポイント】
横板どうしがぴったりとくっつくには、どうしたら良いかというと・・・
 (1)小口がまっすぐ
 (2)小口の角度が同じ
要するに、直角且つ真直ぐに仕上げれば良いだけです。
(直角とか、真直ぐとかが一番難しいのだけれど・・・)

どうするかと言うと、スコヤで合わせれば好いだけです。
(そういえば、1台目の時にどうやったか・・・? 覚えてません・・・)
基準となる横板の長手方向は、既に真直ぐに仕上げてあるのが前提ですね。
(ここでも、真直ぐが・・・)


【横板の貼り合わせ】
これもあまり覚えていなかったのですが、内型を固定してからやるのが良いです。

横板を抑えつけながら、クランプ止めするには、もう一本手がないと、非常にやり難いのです・・・
それと、横板を半分固定した後は、クランプで型は重いし、バイスに止めにくいしで、実はバタバタと作業をしていました。
(バイスとクランプの間にあて板が収まらずに、急遽新たなあて板を作りました)

ディマさん曰く「僕の型は(穴が丸いので)止めやすい」そうです。
内型の穴が四角いのは、確かディマさんの指示だったような・・・
(今、作っている内型の穴は、丸くしようと心に誓った瞬間です)

C字部分の横板を付け終えたら、三脚を使って型を固定する方法もあるそうです。
確かに、バイスでやるよりもやり易そうな気がします。
内型をくるくるっと回せるような仕組みを作っておけば、更に楽になりそうなので、ちょっとアイデアを練ってみますかねぇ・・・

忘れがちですが、ブロックの周囲にセロハンテープを張って、内型と横板をくっつけないようにしましょう。


【今回の失敗】
つけた横板を止めるのに苦労していたら、膠が少々煮立ち気味に・・・
横板とブロックの接合部分はあまり力が加わらないので大丈夫だそうですが、ライニングとかバスバーとかで膠の温度が上がり過ぎると、剥がれるのでNGだそうで・・・
ちなみに、適温は60度位だそうです。



【今日の座学?】
横板の接着が終わったところで、残りは1時間。
何をやるにも、中途半端だったので、内型作りをすることに・・・
(ライニングは何となく気が乗らなかったので・・・)

いつものパターンで、特にテーマがあるわけではなく、フリートークの座学です。
今回は、『バロックバイオリンとダンスミュージック』と『表面の仕上』『表板の厚み』でした。

『バロックバイオリンとダンスミュージック』
バロックバイオリンのネックを見て、太いように感じると話たところから、ネックのサイズについてのお話が始まりました。
バロックバイオリンのネックはモダンバイオリンに比べて、太く・短いのが特徴です。
これは、バロックバイオリンに顎あてが無いため、演奏方法が異なるからです。
どう演奏方法が異なるかと言うと、左手のポジションチェンジが少ないのです。
顎でバイオリンを支えて、ポジションダウンをすることができないため、親指主導でポジションチェンジをします。
要するに、指先だけでチェンジするのです。
そのため、ネックが細いと手が届かない、のです。
又、構え方としては、首におしつける、胸(肩)に押し付ける、腹にかかえるといったやり方があり、情感豊かではなく、大きくノリの良い音楽を演奏するほど、構え方が下になるそうです。
構えが下になるほど、ネックも短くなります。
一番短いネックではポジションチェンジなんてしない(腹に抱える弾き方)そうです。
西部劇で出てくる、酒場で踊っているときに奏でる音楽とかのイメージですね。

『表面の仕上』
表面の仕上げについて、紙やすりを使わないそうです。
元々、バロックバイオリンが作られていた時代には、そもそも紙やすりはありません。
紙やすりやスクレパーを使うと、木の表面が綿みたいになるので、音が出にくくなるのだそうです。
ディマさんの楽器は、基本的に鉋仕上げです。
鉋だけで表面を美しく仕上げるのは、至難の業なのですが・・・

『表板の厚み』
これはクラスメイトが持っていた楽器のf字孔が変に曲がっているところから始まったのですが・・・
原因は、表板が薄、魂柱と駒で押されている為、駒の前が変に歪んでしまっていた為です。
横から見たら、駒の足の部分は凹んでいたし、魂柱の部分は逆に膨らんでいました。
以前に修理したオールド楽器のお話を聞いたのですが、この楽器はバスバーに沿って表板が割れたので修理を依頼されたようです。
この楽器は修理歴が全くなく、その時に初めて箱を開けたそうです。
修理の細かい話は割愛しますが、修理の際にいろいろと基準があり、その中の一つに記録を取るというのがあるそうです。
この記録には、板の厚さを測ったりなんやらかんやらというのがあるそうですが、今回は厚みのお話です。
私の1台目もそうですが、駒の下の部分は強度が必要なので、ある程度厚くする必要があります。
その楽器は、7mmもあったそうです。
但し、パフリング付近では2~3mm程度で、ゆるやかに薄くなるように作られていたそうです。
会話の中で、どのくらいの厚みが適切なのか?という話になりますが、木にも依るから一概にどのくらいの厚みが良いかは言えないそうです。
(尤もなのですが、身も蓋もないといえばその通りで・・・ちなみに、わたしのは5mmです)
ストラドバリウス等の修理の経験があるそうですが、長年の修理歴の中で、どんどん薄く削られ(薄い方が鳴り易い)、割れを治すのにパッチが充てられ・・・と、今残っている楽器を調べてもあまり参考にならないそうです・・・
修理歴のない楽器があれば、是非見てみたいのですが・・・
話の中の楽器は、その後も修理歴を重ね、表板が薄っぺらくされただけでなく、当時の記録も無くなってしまっているそうです・・・・


【次回の予定】
次回の予定(目標)は・・・
(1)横板を仕上げる
 まぁ1時間以内だろうなぁ
(2)ライニング作り
 12本作るとして・・・1時間はかけ過ぎかな?
(3)ライニング曲げ&溝掘り-片面
 最低6本は曲げて、ぴったり合わせたいところだなぁ・・・
 3時間でできるかな?
(4)ライニングの接着-片面
 せめて、ここまでは行きたい
 まぁ、30分程度かな?
(5)残りのライニング曲げ&溝掘り&接着
 どこまで行けるか?!