バロック・バイオリンがやっと完成しました。(多分)
本日初めて音を出したので、ちょっと様子を見てから調整するとは思いますが・・・
【本日の作業】
(1) ナットの調整
ナットは雑に仕上げたままでしたので、調整をします。
全体的に弦に負担がかからないように、スムーズにカーブさせます。
特に、糸巻き側に対して緩やかにさせていきます。
それができたら、弦が通る溝を掘ります。
モダン・バイオリンではE線~G線までを16.5mm幅にしますが、若干広めの17.0mmにしました。
糸巻きの幅(内側)が17mmもないので、E線とG線は内側に向かってカーブさせるように溝を作ります。
この時のポイントとしては、斜めにするのではなく、曲げることです。
斜めにすると、ナットの後端で弦が急に曲がることになるので、好ましくありません。
溝の深さは、弦の1/3が目安です。
溝が掘れたら、鉛筆で塗りつぶしておきます。
これは、弦の潤滑剤代わりです。
溝は、ナイフで刻みを軽く入れた後、細い鑢でシコシコと削っていきます。
ある程度深さが出たら、鑢を回転させつつ削るとスムーズに仕上がります。
最後は、紙やすりをかけておきました。
(2) 駒の調整
ナットができたら、駒を仕上げます。
駒足は、まぁまぁの状態でしたので、弦を受ける溝掘りをします。
E線からG線までの幅は、モダン・バイオリンでは34.0mmです。
こちらは、気持ち広くして、34.5mmにしました。
弦高は、30.0mmにしましたので、指板後端での高さは、E線で4.5mm、G線で6.0mm位になっています。
モダン・バイオリンでは、E線3.5mm、G線5.5mmですので高めになっています。
指板の長さも違う(短い)ので、もっと低くしても良いかも知れません。
特に、E線側は下げても良さそうです。
ここまで出来たところで、弦を張って弾き具合を見ます。
顎あてがない方が違和感があり過ぎて、サイズによる違和感はあまり判りませんでした。
問題なく、弾けるレベルです。
(3) 魂柱の調整
駒をたてるために仮に設置していたので、正しい位置に直します。
最初は駒の真下にあったので、バロックらしさを出したくて駒から離し目にしてみました。
弾いてみると、間の抜けた感じになってしまいました・・・
モダン・バイオリンと同じ位にしてみたところ、大分しっかりとした感じになりましたので、とりあえずはこの場所で様子を見ることにします。
魂柱をずらしているときに、柱が回る感じがありましたので、板との密着にムラがあるようです。
楽器がおちついた所で、再検討しなくては・・・・
(4) その他の調整
E線用のペグの穴をあけ直しています。
他の弦が張られている状態で、弦を張るのがとてもやりにくかったので、右側にあけ直しています。
駒の厚みを緩やかに薄くなるようにしていますが、未だ未だ厚いようです。
これも、様子を見ながら調整です。
結局、弦周りのサイズはこんな風になっています。
弦高(ナット) | :1.5mm | ※モダンでは0.5mm |
弦高(指板E) | :4.5mm | ※モダンでは3.5mm |
弦高(指板G) | :6.0mm | ※モダンでは5.5mm |
弦幅(ナット) | :17.0mm | ※モダンでは16.5mm |
弦幅(駒) | :34.5mm | ※モダンでは34.0mm |
【出来上がり写真】
そういえば、ペグボックスが深い(長い)と言われました。
モダン・バイオリンのテンプレートと並べてみたら、大分長い状態でした・・・
確かに、A線を通すのがとてもやり難かったので、ちょっとつめても良いかもしれません。
【ワールドカップ】
行きの電車で新聞を見ていたら、ブラジルが負けているではありませんか!
しかも、自殺点って・・・
どこかで再放送していないかなぁなどと思いながら、ブログを書いていたら、ドイツがアルゼンチンから4点も取っています。
金曜日のお昼休みににどこが勝つかで盛りあがっていたのですが、皆予想が外れたような気がします・・・
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