2010年2月21日日曜日

テールピースの修正と仕上げ(2010/2/21)

 
自宅での作業です。

また、黒檀部分が欠けてしまっています・・・
ナイフで削るときに、こじってしまったようです・・・

木目に沿って割れやすいので、注意しながら作業していたのですが、気づいたら欠けていました。


前のように、パテで埋めます。
セロハンテープで型を作ってやろうとしたのですが、なかなか難しいのです。
結局、テープは剥がして塗りこみました・・・


乾いたところで、磨きを入れると、殆ど判りません。
若干、色味が異なるのですが、後で塗装すると判らないレベルでしょう・・・
黒檀部分はニスを塗ることはありませんが、亜麻仁油を塗ることにします。

 

2010年2月20日土曜日

バスバーの製作と接着と釘打ち?、それとテールピース・・・(2010/2/20)

  
遅れを取り戻そうと、バスバーを自宅で進めてきました。

先生に見せたところ、まだまだとの事でした。
これは、ある程度想定の範囲内です。

どこら辺で、接着して良いかどうかの基準が別れるのかを知りたかったので、甘めに作ってきています。

予想通りの回答でしたので、午前中はバスバーを作り、午後はネックの釘打ちをしようと思います。


今日の予定がたったところで、バスバーの続きをしていきます。
そこそこいい具合になり、お昼前に接着ができるかなぁなどと考えていたら、やらかしました・・・
鉋がグッサリと逆目に刺さり、ざっくりと材料がかけてしまいました・・・

気を取り直して修正していたのですが、他にも同じように刺さります・・・・

原因は3つあります。
(その1) 鉋の刃が切れなくなってきている
 これは、研ぐしかありません。
 すぐに研ぎにいきました。
 
(その2) 鉋の刃の出し過ぎ
 これは、次の原因とも関係しています。
 薄皮1枚だけ削れるように調整します。
 丸底の鉋を使うので、微妙な調整と、後はテクニックです。

(その3) バスバーの形が難しい
 表板にあわせてバスバーを作るので、根本的には表板の形が原因です。
 普通は、ひとこぶラクダみたいなカーブを描きます。
 僕の、バスバーは、ふたこぶラクダなのです。
 このため、木目が何か所も変化するため、一方方向に鉋をかけると、逆目になります。


ザックリと削ってしまったバスバーを眺めていてもしょうがないし、今更、表板を作りなおすこともできませんので、気をとりなおして進めます。

まずは、荒削りと思って、目だけを頼りに削っていたら・・・
「チョークを使って下さい」との指示が・・・
荒削りなのに何故に?と思ったら、まずは当たっている所を機械的に削ると、だんだん近づいてくるとの事です。

結局は、機械的に進めた方が早いようです・・・

淡々と淡々と進めていると、「大丈夫ですか?」「最後まで自分でやりますか?」と・・・
できれば、自分でやりたいと申し出て、進めていきます。

集中力が切れたくらいで、声がかかり「どうですか?」
まだ、もう少しなんですが大分良いです、と見せると「着けちゃってもよいかも」との判断がありました。
若干、隙間があるようなないような感じなのですが、合わせた感じがカチッとしています。
ここら辺が、接着して良いかどうかの分かれ目のようです・・・

接着するときに、膠を吸って木が膨らむのと、圧着するのである程度は合わさるのとで、結果オーライなのでしょう・・・

【バスバーの接着】
やっとできたバスバーを膠でつけます。
ポイントは・・・
(1) 膠を塗ったらすり合わせる
 余分な膠を押し出すために、バスバーと表板をすりあわせます。

(2) しっかりと位置を合わせて固定する
 すり合わせたら、しっかりと位置を決めてからクランプします。

(3) 余分な膠は掬い取る
 お湯で濡らした筆で洗うのではなく、掬います。
 濡れた筆を使うと、水分が膠側に流れるので、しっかりと水を切った筆で作業します。

(4) バスバーの端を固定する
 クランプする時に、バスバーの端は必ず押さえます。

この状態で、来週まで放置します。

【釘打ち】
ここまでできたところで、残り時間は1時間弱です。
ネックの釘打ちもできそうです。

釘打ちをする時に、内型を外さなくてはなりません。
内型がない状態の横板は、とても頼りなく柔らかいので、先に準備をします。
 ドリルの刃3本(3.0mm、2.5mm、1.5mm)
 電動ドリル
 マーキング用のテープ

準備ができたところで、内型とブロックを外します。
金槌で、ブロックを叩いて外します。
隙間に、パレットナイフを入れて、外れた事を確認しながら進めていきます。
全部外れた所で、内型を抜こうとしたら・・・抜けません!

膠がはみ出てくっついている処や、ブロックと内型がピッタリし過ぎていて、抜けません。

ブロックと内型が外れている状態で、ブロックの不要になる部分を削っていきます・・・
結局、全部のブロックの角をおとして、やっとこさ抜けました・・・
(バタバタとやっていたので、写真は撮れませんでした・・・)

30分以上、型を抜くのに費やしてしまったので、作業は中止します。

裏板とあわせて、クランプで変形しないように留めておきます。
先に、木釘を打っておいて良かったです。

釘打ちは、次回に持ち越しです。
釘打ちした後、ブロックに膠を染み込ませておく必要があると思うのですが、タイミング的をどうしようか考えないといけなさそうです・・・・
本来、型を抜く前にやっておくべきでした・・・


【テールピースの下準備】
帰宅してから、テールピースの下準備をしておきます。
メープル部分からはみ出た黒檀を削っていきます。

鉋にするか、鑢にするか、ナイフで削るか・・・
今回が初めてなので、何を使うのが良いのか・・・?
指板は、固定した状態で鉋で削りましたが、テールピースは大きさが異なります。

手持ちではどうも安定しないので、バイスに挟んで作業します。
曲がっているので、ナイフで削るのが一番効率的且つ機能的でした。
メープルに合わせて、ギリギリまで削ります。

ここまでできたら、後はスクレパーでメープルを削り過ぎないように黒檀を削ります。
夜も更けてきたので、今日はこのくらいでお終いです。

2010年2月13日土曜日

指板の修正やら・・・・(2010/2/13)

先週の授業はお休みしてしまったので、まだ、指板をやっています。

まずは、割れた部分の修正と、表面仕上げです。

(1) 状態の確認
まずは、状態を確認します。
表からパテ状のものを押し込んで修正するのですが、その方法でできそうかどうかの確認します。
今回の状態であれば、なんとかできそうです。
ついでに、節の部分も直します。

(2) 充填剤を作って塗り込む
黒檀のを削った粉と、ゼリー状の瞬間接着剤を混ぜてパテ状にしたものを塗りこみます。
奥まで入るように、しっかりと塗りこみます。
膠で練る場合もあるようですが、瞬間接着剤が磨いた後の感じが具合が良いそうです。
塗りこんだら、しっかりと固まるまで放置します。

(3) 磨きこみ
紙やすりの番手を、400番位から800番とあげて磨いていきます。
この時に、削り過ぎて形が変にならないように注意しながら行います。

(4) 完成
磨き終えたら完成です。
黒檀を曲げる時にバーナーで炙るのですが、その時に表面が荒くなってしまったのも奇麗になっています。



指板はもうこれ以上単独でできないので、バスバーの作成に移ります。
表板にあわせて、バスバーを削っていきます。
これが緻密な作業なので、時間がかかります・・・・

 

2010年1月30日土曜日

指板の裏削りとか・・・(2010/01/30)

今回は、バスバーの接着の予定でした・・・が、先週時点で既に遅れています。

ので引き続き、指板を仕上げていきます。
先週、膠ではりつけた材料を、まずは形にしていきます。

(1)最初にネックと当たるところの面出し
 確認したら、ネック側も完全に平ではありませんでした。
 最終調整を別途する前提で、ほどほどにしておきます。

(2)エンド側を平にします
 既に削り過ぎで幅が不足しているので、後ろ目に材料をとりたいと思います。
 自在スコヤを使って、左右の角度が一致するように削っていきます。
 ナイフと鑿で大まかに削った後、鑢とサンドペーパーで調整していきます。

 片側の角度を測って(↑)、反対側に合わせてみて(↓)、隙間がなければOKです。
(3)長さ出し
 247mmにします。
 これは、出したい音から弦を押さえなくてはならない長さを計算します。
 まぁ、少しくらい長くても問題はありませんが・・・

(4)ナット側を平にします
 エンド側と同じように、左右が対象になるようにします。

(5)幅の調整
 ナット側を25mm幅、エンド側を42mmにします。
 ナット側は調整もせずに25mmでした。
 エンド側は40mmしかありません。
 ないものは無いので、しょうがありません・・・
 左右1mm位であれば、演奏には支障がないでしょう・・・

この後は、指板の裏削りに入っていきます。

が、ここで、新聞の取材をうけていました。
テーマは仕事を持っている人の趣味らしいです。
日本バイオリン製作協会に取材のお話があったそうですが、協会の方々は悠々自適に趣味に打ち込んでいらっしゃるらしく、現役で仕事をされている方がいないということで、学校に相談が持ちかけられれたそうです。

何だかんだいって、小一時間程、取材を受けていました。

更に、偶々なんですが、学校でミニ・コンサートがあり、こちらも少々覗いてから授業に戻りましたので、本日の製作時間は大分減ってしまいました。


次は、指板の裏削りとかです。

バロックバイオリンンの指板は独特の形をしています。
ネックから後ろに向かって、なだらかなカーブを描いているのですが、曲線の始まる部分に刻みが入っています。

まずは、デザインを決めて書きます。
その後、刻みを掘るのですが、これがなかなか遣り辛く、ナイフと平鑿である程度削ってから、横向きに丸鑿で削りとっていきました。
最後は、ナイフで微調整です。

刻みができたら、鑿と鉋でなだらかなカーブを作っていきます。
最終的には、指板の弦が当たる側のカーブに沿って円く掘るのですが、横から見た状態でなだらかなカーブをまず作らないと、左右がおかしなことになってしまいます。

バンドソーで切ってしまえば楽なのですが、手彫りしていったので、以外と時間がかかっています。
更に、スプルース部分(真ん中)の木取り方向を間違えているので、木目で道具が跳ね返されて、なだらかなカーブが作りにくいことこの上ないです。

結局時間切れとなったので、後は宿題です。
と、いっても来週も授業にこれなさそうなので、テンコ盛りです。
 
 

2010年1月23日土曜日

指板の貼り合わせ(2010/01/23)

先週の続きで、指板に黒檀を張り合わせていきます。

膠ではりつけていきます。
(1)材料を軽く温めて
(2)手早く、たっぷりと膠を両方の材料に塗り
(3)紐でぐるぐる巻きにします

今回は、黒檀にヒビが入っているので、一部はクランプで締めています。


指板ができたら、今度はテールピースを作ります。

バロック時代のバイオリンでは、指板やテールピースに黒檀を使っていないものもあります。
当時使われていたガット弦は、現在のガット弦より指板へのあたりが柔らかいからだそうです。


テールピースは、スプルースと黒檀で作ります。
指板と違って、メープルは使いません。
理由はというと、ある程度重さがある方が良いので、軽いメープルは使いません。

まずは、材料を糸のこで切り出して・・・
おおまかに削ります。
なんとなく、形ができてきたら、鉋と鑢で整えていきます。
テールピースの曲りは95rくらいだったと思います・・・

後は、黒檀を曲げて、膠で貼り付けます。


テールピースも、黒檀を一部割ってしまいました・・・

表から見て判らない程度だったので、そのまま使うと思いますが、その判断は乾いてからですね。


膠付してから教えてもらったのですが、バーナーで炙って曲げる時に、上手くコントロールできると自由にカーブ作れるそうです。
材料次第なのかと思っていたので、全く気にしていませんでした・・・

2010年1月16日土曜日

指板の作成の続き(2010/1/16)

本日は、指板の作成の続きをしました・・・

まずは、ベースとなる部分の成型です。

先週、膠付した部品を、指板の形にしていきます。
ネック側は35Rの丸みで幅が25mm、エンド側は52Rの丸みで幅が46mmにしてゆきます。

が、いきなり、削り過ぎで、エンド側は40mm程度しかありません・・・
削ってしまったものは、もう元には戻らないので、そのまま進めます。
(既に、板目の取り方も間違っているし・・・、間違いだらけの指板です)

このときの注意としては、丸みよりも、縦方向の真直ぐさを気にした方が良いとのことです。
と、いうのも、黒檀の板を曲げて貼り付けるのですが、3次元には曲げられないので、どちらを取るかというと当然横方向の丸みしかありません。
ここまでできたら、今度は黒檀の板を曲げます。

黒檀は固いので、横板のように熱と力で曲げると、簡単に割れてしまいます。
どうするかというと、濡らした状態で炙ってあげると、勝手に曲がってきます。

曲げる時のポイントとしては・・・・
(1) 片面は常に濡れた状態にする
(2) 炙る側は乾くまで炙る
これだけです。

バーナーを使って炙っていたのですが、最初は耐熱煉瓦の上でやっていました。
この耐熱煉瓦が曲者で、水分を吸い取ってしまいます。
気づかない内に、両面が乾いた状態になっていました。

なんだかんだ30分以上かかって、やっとこさ曲がりました。
曲げる角度ですが、指板より気持ち曲がった位までです。


ここまでできたら、指板の大きさに切り取って膠付です。

指板に黒檀の板を合わせていたら、「ピキッ」という音とともに割れてしまいました・・・
割れた部分がそれほど大きくなかったので、なんとか指板としての大きさが取れそうです。
ヒビをよけて、糸のこで切ることにします。

曲がった板は抑えにくいとおもいつつ切断していたら、最後の最後で「ピキッ」という音と共に、別の部分が割れてしまいました・・・
今度は、もうどうしようもありません。


高倉先生に相談したところ、黒檀の粉と接着剤で修正可能だとの事。
ついでに、節があった部分も同様に修正できるそうです。
もう、すでに間違いだらけの楽器ですので、イレギュラーの対応をすることにします。

が、本日の授業は時間切れなので、とりあえず指板と黒檀を固定して癖を付ける仕掛けをしてお終いにしました。


次週は、指板の膠付と、テールピースの作成になる予定です。

2010年1月9日土曜日

指板の作成(2010/1/9)

今回から、新しく河村先生のクラスに編入(?)しました。

が、引き続きバロックバイオリンを製作しています。
バロック独自の部分については、高倉先生が個別に教えてくださいます。


【まずはじめに・・・】
指板の図面作成からです。
指板の長さをどうするか?から開始です。

既に作成したネックは、モダンと同様に130mmになっています。
(一般的なバロックからすると、大分長いのです・・・)
ですので、欲張ってE'''まで出せる長さにします。
(バロックで弾く曲で、これより高い音は出さないらしい・・・)
計算すると、247mm位になるので、指板の長さはとりあえず250mmにしてみます。
で、作成した図面がこんな感じです。


【材料の切り出し】
バロックバイオリンの指板は、スプルースをメープルでサンドイッチしたものにエボニーが張り付いています。
ですので、まずは、スプルースとメープルを切り出して整えます。
図面に合わせて、材料を切り出していたら、面出しができれば、あまり寸法には拘らずに作りましょうとのこと・・・
(バロック時代はそんなもんだったらしい・・・)
前回、木取りについて聞いていたので、それをベースにやってみたら、思いっきり間違えていました。
この絵を基にしたのですが、これはメープル部分だったので、スプルースは木目を縦にするべきだったようです・・・
要するに、メープル/スプルース/メープルの木目が、横/縦/横になるようにしてあげるべきだったのです。
もう、材料も気持ち良く切ってしまった後だったので、指板を厚めに作ることでお終いにします。
面出ししたもの同士をクランプで締めてみて、隙間がないようであればOKとします。

人のを見たら、ちゃんと横/縦/横になっていました・・・・
図面には、木目の向きまで入れないと駄目ですね・・・・

(余談)
スプルースの代わりに、柳を使う場合もあるそうです。
虫がわきやすいのと、柔らかいので粘りがある指板になるそうです。


【今日の応用】
スプルースの面出しが2面終わり、3面目を鉋がけしだしたところ「ピキッ!」と変な音が・・・
見たら、スプルースが割れていました・・・・
あまり、圧力をかけると割れるらしい・・・

割れてしまったものはどうしようもないので、直すor諦める。
確認してみると、後で削り落す場所が割れているだけでした。
と、いうことで、単なる応急処置です。

瞬間接着剤を流し込んで、クランプで締めています。
応急処置にはやっぱり瞬間接着剤ですね~

【膠付】
3つの部品があるのですが、二つずつ接着します。
膠は滑るので、片方ずつやった方が失敗が少ないそうです。
と、いうことで片方ずつ、1時間半程度間を開けながら、くっつけていきます。

1時間半の間は、少々休憩をして、テンプレートを作っていました。

一応、今日のノルマまでは終わりました・・・
次週は、黒檀の曲げです。