2010年3月22日月曜日
三連休の製作(2010/3/20-22)
三連休です!!
とは言っても、特に予定がある訳ではなく、学校も卒業式のためお休みです。
この間に、遅れている製作を進めることにします。
【第1日目】 パフリング削り(表板)&パテ埋め&溝掘り
先週、膠付したパフリング(表板)は削ってあったので、微調整をします。
パフリングカッターを滑らせてしまった部分が多く、あちらこちらにパフリングに隙間があいています。
膠を埋めてみましたが、結果は芳しくありません。
削れて無くなってしまった部分はもう戻らないので、「木工パテ」の登場です。
速乾性なので、1時間も待てば削れるようになります。
(まぁ、量にも依りますが・・・)
表側ですし、目立つ部分はこれでなんとかします。
続いて、裏側の溝掘りです。
今度は、パフリングカッターを滑らせないように注意しながら、進めていきます。
表板に比べて、木が硬いので、苦労しながら慎重に溝を掘っていきます。
途中で、疲れたので1日目の作業はこれでお終いにします。
【2日目】パフリングの溝掘り(裏板)&パフリングの膠付&削り落し
一昨日に引き続き、溝掘りです。
完璧とまではいきませんでしたが、何とかご愛敬のレベルまでにはいきました。
さっさかと、パフリングを曲げて、埋めていきます。
一気に仕上げようと思っていたのですが、途中で嫁さんから電話が・・・
「晩御飯どうする?」と・・・
冷蔵庫をのぞくと、鶏肉とトマトがあるので、鶏肉のトマト煮を作ることにしました。
丁度半分までパフリングを曲げていたので、この部分だけ先につけてしまうことにします。
晩御飯を食べている間に膠も乾くし丁度良いかと・・・
残りは、元気があれば晩御飯後に、なければ翌日に、と考えながら中断することにします。
鶏肉のトマト煮を美味しく頂いた後、作業再開です。
残りのパフリングを曲げて、膠付です。
先週は失敗しましたが、今回はスムーズに行きました。
パフリングを曲げる時のポイントとしては次の3つ。
(1) パフリングの端は使わない
⇒端を曲げると、パフリングが分解します・・・
先週の失敗は、これでした。
(2) 一度曲げたら戻さない
⇒戻すとパフリングが分解します・・・
曲げる角度を見きって、必要且つ十分なだけ曲げます。
多少、曲がりが浅くても、溝に入れてしまうので何とかなりますしね。
(3) 高温で一気に曲げる
⇒もたもた曲げていると、パフリングが分解します
アイロンの温度を最高にして、一息で曲げます。
今回の失敗
パフリングピッカーで引っかけてしまいました。
原因は、パフリングカッターが入らないところは、普通のナイフで切っていったのですが、微妙に幅が狭かったようです・・・
ピッカーで底を掬いながら進めていったら、刃ではないところがあたって抉れていました・・・
これもパテでしょうか?
来週、先生と相談することにします・・・
【3日目】サドル作り
バロック用のサドルを作ります。
まずは、材料を削ります。
30mm位に切り出した材料を直角に削っていきます。
本当は、象牙を使いたいところですが、バッファローの角で代用します。
いつもの通り、真直ぐ&直角です。
まずは、電動糸のこで、大まかに削り出した後、鑢で真直ぐ&直角にします。
ここまでは何も考えずにできたのですが、サイズが判りません・・・
いきなり調べものです。
物の本(The Art of Violin Making)にバロックバイオリンのサドルの記述がありました。
それによると・・・
「The baroque tailpiece was raised by the tailgut itself, and the saddle, often of ivory or bone, did not need to be above the level of the surrounding edgework.」
どうやら、バロックのテールピースはテールガットで浮くので、サドルを高くしなくても良いと書いてあります。
高さは判ったのですが、幅が判りません・・・
挿絵を見ると、テールピースの幅とサドルの幅がほぼ同じになっています。
隣に、モダンバイオリンのサドルの絵もありますが、こちらは明らかにテールピースより高く大きくなっています。
自分の楽器などと見比べてみると、挿絵の比率はそのまま信じて良さそうです。
小さめに作っておけば、後で大きくする(大きなサドルと交換する)こともできるので、小さめのに作ることにします。
高さは、表板のエッジよりも微妙に高く、幅はテールピースと同じにします。
機能的にはテールガットの幅よりも少し大きければ何でも良いはずです。
念のため、テールピースを楽器にあてがってみると、駒の高さあがあるので表板とテールピースがあたることもなさそうです。
まずは、材料の切り出し。
続いて、表板にサドルがはまる切り込みを入れます。
サイズ合わせをしてみると・・・
膠でつけて、仕上げていきます。
パフリングを付けた残りの膠が、丁度良い量残っていますので、これを使います。
暫く手で押さえて、落ち着いた所で、お買いものへ出かけます。
前回は、「二度と外さない」のでボンドでつけましたが、今回は外すかもしれないので膠です。
乾いた位で、削って仕上げます。
ナイフや鑢で荒削りをしながら仕上げていきます。
サドル部分だけを削るのが、とてもやり難いです。
結局、紙やすりが一番楽でした。
次回は、指板の接着と、ナットですかね。
指板を付けたら、乾くまで何もできないかも・・・・
そろそろ、晩御飯なので作業はこれで切り上げることにします。
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