2009年12月19日土曜日

f字孔(2009/12/19)

 
今年の授業も残すところ後2回になってしまいました・・・
が、全然終わりそうもない状況です。

家で仕上げようと思ってはいたのですが、ここへきてなんやかんや忙しく進んでいません。

ひたすら、表板の仕上げをしています。
f字孔を鋸で切りぬき、ナイフで整形していきます。

丸い穴の部分をナイフで削っていたら、鑢の方が良いとの指導が入りました。
確かに、ナイフだと木目の部分でどうしても木が欠けてしまいます。
要するに臨機応変に対応するのが吉、ということです。


【今日の見学】
自分の製作は進んでいないのですが、同じクラスの学生さんが平日も製作を進められるので、すごい勢いで作っています。
人の製作を見て、自分の製作に活かす為に、いろいろ聞いてみることに・・・

(1)ネックの木取り
 こんな風にします。
 指板の下の部分の材料です。
 木目がネックと並行、或いは、少しボディに向かって下向きになるようにします。
 理由は、修理などで後で外すときに、部品が割れないようにしてあげます。
 黒檀の部分は・・・その時考えるのでしょうね。

(2)黒檀の曲げ
 バロックバイオリンでは、指板がいくつかの部品で構成されています。
 メープルとスプルースで骨格を作ったものに、黒檀の薄板を貼り付けられています。
 骨格部分は削って丸みを出すのですが、黒檀の板は曲げて作ります。
 しかし、黒檀は固いので力を加えて曲げると、バキバキ割れてしまうのです・・・・

 で、どうするかというと・・・
 火で炙ります。
 耐熱煉瓦の上に濡れた雑巾を敷いて、その上で炙っています。
 炙る際には、湿らせてあげるのを忘れずに・・・
  

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