2010年5月30日日曜日

表板の接ぎ(2010/5/30)

 
表板の接ぎをやりました。

ニス塗りの途中だったため、出展しなかった製作発表会から戻り、膠も作ったことだしやりました。
昨日、裏板の接ぎをやった感触が残っていたせいか、あっさりと完了です。




板を割ったところ、板に真直ぐに割れた事もあり、今回は楽勝!ってやつでしょうか・・・

若干、木目がうねっていた部分の鉋がけに注意した位です。

より一層しっかりとつけるために、もう1~2個くらいクランプがあっても良いかも知れません。
昨日つけた裏板をタッピングしたところ、変な音もなく、なかなか良さそうです。


【今後の予定】
表板・裏板の厚みをどうするかの決定。
面出し用の道具作り。
⇒これはそろそろ作らないと、鉋がけができません。
バスバー固定用の道具作り。
⇒もう少し先でも良いかも・・・裏板削り・表板削りにつかれたら作ることにします。
 
 

裏板の接ぎ(2010/5/29)

 
昨日は友人の披露宴(二次会)があったのですが、一昨日から飲み過ぎた感があり、早々に引き揚げてきました。
昼寝をして、すっきりしたところで時計を見ると、まだまだ夜までには時間があります。

中断していた裏板の接ぎをすることにします。

裏板の状態を見ると、平はでているのですが、面に対して直角ではありません。
角度をなおしつつ、面あわせです・・・

ただそれだけなんですが・・・・

なかなか、終わりません・・・・


なんだかんだいって、3~4時間もやっていたような気がします。
水道管クランプは、かなり強力な武器なことが判りました。
重いのが難点ではありますが、水道管さえ買ってくれば、どんな長さにも対応できます。
ただの水道管なので受け側が滑るかと思っていましたが、そんなことも全くなく、ギリギリと締めあげられます。
パイプなので捻じれにもびくともしませんし・・・

【接ぎのポイント】
小口は光をあててみると、鉋をかけたところが見分けられます。
ある程度は、目で見て確認できそうでした。

 
これから、表板も接ぎをしていきます。

 

2010年5月22日土曜日

ニス塗り2回目(2010/5/22)

 
今日は、二回目のニス塗りです。

色つきニスをぬります。
まずは、適当な材料に塗ってみて、色味を確認します。

どんな色にするかというイメージもあり、結局前回と同じ「Daratura Rosso」にしました。
これを、少し薄めて、刷毛と手で塗っていきます。

これが塗る前の色です。
透明ニス(といっても無色ではありませんでしたが)で塗った後、1週間乾燥させて状態です。
木らしい、良い色になっています。

これが、塗った後の状態です。
手塗りしたので、梨肌(海外ではオレンジの皮)になっていますが、オイルニスなので適当になめらかになってくれます。
大分、赤くなりました。

来週は授業がお休みなので、2週間乾燥させておきます。
その分も見越して、若干厚く塗っておきました。

手塗りは、ニスの厚いところから薄いところへ、ニスを移動させるように叩いていくだけです。
今回は、親指と手のひらをつかいました。

  
 

2010年5月16日日曜日

ペグ用下穴とほんの少し・・・(2010/5/16)

 
モダン・バイオリンの方です。
横板まではほぼ終わったので、ネックを進めます。

まずは、ペグ用のした穴開けです。

【注意】
開ける時に、両側から半分ずつ、開けていきます。

何故かって?
一気に開けると、反対側での誤差が大きくなるからです。
丁度、真ん中でトンネルが開通するような感じで、あけていきます。


【裏板接ぎ準備】
裏板を接がなくてはならないのですが、中々面が出ません。
長手方向は、良い感じなのですが、表側が微妙に隙間があいています。

後少しという感じはするのですが、その少しが上手くいきません。
疲れてきたこともあり、続きは日を改めることにします。


【スクロール】
接ぎを中断したので、代わりにスクロールをやりだしました。
やりだしたところで、疲れたので中断です。



今日の作業は、おしまいです・・・


 

ニス塗り 1回目無色・・・(2010/5/15)

 
いよいよ、ニス塗りにはいりました。

今回も、オイルニスです。
バロック・バイオリンなので、アルコール・ニス時代背景として存在していなかったので、丁度良いといえば良いのですが・・・・

塗るニスは、MAGISTERの製品を使います。
1回目の塗装なので、着色せずに塗ります。
とは、いっても無色透明ではなく、茶褐色をしています。

最初に、ニスの取扱説明書を読んでから始めます。
100gに対して、2%の割合で乾燥剤を入れろと書いてあります。
他にも、5日間は空けて次の塗装を行えとか、フレンチ・ポリッシュするなら2か月待てとか、いろいろ書いてありますが、とりあえずは今回塗るための準備だけでなんとかなりそうです。
(他の条件は、今のペースで塗るのであれば、簡単にクリアできそうです)

原液のままだと、粘度が高く塗り難いので、PETROLEで薄めて塗っていきます。
塗り方は、刷毛で塗って、手で調整しながらです。

塗る場所は、ネックの一部と指板を除いた部分です。
ネックの部分は、指で伸ばしてグラデーションにしていきます。

最初の塗りなので、木がニスを吸いこむので、若干やり難い部分もありましたが、小一時間程で一通り塗れました。

こちらが、塗装前。


これは塗り終わった所。

透明とはいっても、ニスらしい色になっています。
後は、来週まで乾かしておきます。

今回は、木がニスを吸いこむこともあって、表面はほぼ乾いていました。
UVランプで焼く必要もなさそうなので、自然乾燥させます。

丁度、お昼休みになりましたので、今日の作業はおしまいです・・・?



【ビオラのモールド作り】
ニスが乾くまでは、他の作業です。

先週仕上げた、コントラフォルムに合わせて、モールドを作ります。
型を写して、20mmの穴を開けます。

後は、電動工具で切りだします。

C字部分の尖がっている箇所はモールドとしては不要なのですが、今の段階ではついています。
理由を聞いたら、カーブの部分は先に切り落としてしまうとやり辛いそうです。


未だ、切り出したままなので、直角にしつつ仕上げていきます。

2010年5月9日日曜日

とりあえず、ライニングまで・・・(2010/5/9)

 
昨日はバロック・バイオリン、今日はモダン・バイオリンと、2台並行での作成です。
来週あたりからは、これにビオラが加わって、3台同時作成です。

作業は混乱することはないと思うのですが、製作日記はなんだかわからなくなってくるでしょう・・・


【残り半分のライニング付け】
C字部分のブロックに溝を掘り、ライニングを曲げてくっつけます。
だいたい、2時間位の作業でした。
くっつける前に、ボディの高さを31mm強にしておきます。
(強の部分は、後で面出しするための余裕です)

今回は、曲げに手こずりました。
寝る前に作業したので、起きたら作業できる状態でした。


【面出し&ライニング削り】
朝ごはんを食べてから、面出しです。

飛び出しが多い部分は、ナイフで軽くとってから、鉋がけします。
最後は、板に張ったサンドペーパーで仕上げます。

ちょっと失敗している部分もありました。


【微妙な失敗その1】
微妙に隙間が空いています。
このまま放置するか、パテを作って埋めることにします。

ブロック側は、詰め物をしておきます。



【微妙な失敗その2】
ライニングを差し込む溝掘りの時に、ブロックが欠けてしまいました。
調整で済むレベルではないので、ライニング材をつめて膠付しておきました。

木目の向きがおかしいですね・・・・


【ライニングの仕上げとブロック削り】
くっついたライニングは、裏表ともに内側を斜めにカットします。

バイスに挟んで、ナイフでサクサク削ります。
12本分で、1時間位です。

ナイフで削った後、サンドペーパーで滑らかにしておきます。

ブロックは、余分な所をざっくりと削りました。
削っている最中にまた1か所ブロックが外れました。
膠を使いきってしまったので、瞬間接着剤でつけてしまいました。



バロック・バイオリンの方は、駒をしこしこと整形していきます。
駒整形用の道具もそろそろ作らなくては・・・・
また、道具作りからです。
 
 

2010年5月8日土曜日

膠水塗り&駒作り&いよいよビオラに・・・(2010/5/8)

 
先週、亜硝酸ナトリウムを塗ってい置いたので、本日は、膠水をぬります。
塗った後は作業ができないので、その間に、未だできていない駒と魂柱を作ります。


【亜硝酸ナトリウム溶液の結果】
まず最初に、先週の結果の確認をします。

残念な事に、塗漏れがいくつかありました・・・・
他にも、何か所かあったので、その部分だけ塗りなおしです。
色合いは、良い感じに杢が際立っているので、全体的に紅すぎる感じもありますが、これをベースに進めることにします。

今度は、細い筆で、リタッチするように塗って乾かします。


【駒と魂柱】
自宅で駒のテンプレートを仕上げてきたので、それを使って駒を切り出します。
駒の向きは木目を垂直にしようと思っていたのですが、弦の圧力が斜め前方向にかかるので、当初の考えとは逆にします。

バロックの方が弦の圧力が高いそうなので、わざと普通とは逆にすることにしました。
この向きで、切り出していきます。

糸鋸で切りだし、鑢で穴をあけていきますが、学校の鑢では細い所に道具が入りません・・・
出来るところまでしあげたところで、後は宿題にします。

魂柱はというと、全く切り出していませんが、太さは丁度良い状態でした。
軽く、サンドペーパーで磨いてお終いです。



【いよいよビオラに】
バイオリンの方は待つしかない状態ですので、お昼寝するしかありません。
予てから興味のあったビオラに着手します。

まずは、コントラフォルム作りです。
モデルは、「Gasparo da Solo」の1580年モデルです。

全体的に丸っこいイメージで、可愛らしい感じの楽器です。
大きさは、ボディ長が392.25mmと小さめなサイズです。

こちらもサクサクと糸鋸で切りだし、鑢で仕上げていきます。
先生からは、ピッタリ同じサイズにしてくださいとの指示でしたので、微調整を繰り返しながら作業をしていたら、結局2時間半位かかってしまいました。


【膠水塗り】
そんなこんなをしていたら、他の生徒さんが膠付を終えたので、余った膠をもらって膠水作りです。

5倍位の薄さにして、表板だけに塗りました。
膠水は、導管を塞いでニスを塗ったときにムラにならないようにするだけですので、薄くても問題ありません。
導管を塞がないまま着色すると、髭面みたいになってしまいます。

このまま来週まで放置してからニス塗りです。

先生と話していたら、透明なニスをちゃんと塗れば、膠水を塗らなくても同じ効果があるそうです。
オイルニスの場合は透明といってもそれなりに色があるので、膠水を塗っておいた方が良さそうです。



来週は、いよいよニス塗りです。
どんな色にしていこうかなぁ・・・考えておいてくださいと言われました。
 

2010年5月5日水曜日

ライニング半分接着(2010/5/5)

 
連休中は結局バイオリン製作に明け暮れてしまいました・・・

今日はライニングです。
できれば、ネックか裏板の接ぎまで進みたい所でしたが、紆余曲折あってライニングを半分つけた所まででした。

【横板の荒削り】
ライニングをつけた後に横板からはみ出た部分を削ります。
すると、ライニングの幅が減ってしまいます。

ライニングをあんまり削らないで済むように、横板を仕上がりのサイズに近くしておく必要があります。
横板のサイズをどうしようかと考えていませんでしたのですが、31mmにすることにします。
最初に作った楽器を測ったら、30mmでした。

今回は前回より横板の高さがありますが、重要なのはボディ全体の厚みなので、表板と裏板のアーチで調整することにします。

後の工程を考えて、今の段階では32mm強にしておきます。

片面をざっくりと平面出しした後、毛挽きで目安をつけます。
つけた目安に従って鉋がけをしていたら、・・・・・

横板が割れました
どうやら、鉋のボディを激しくぶつけたようです・・・・

測るとギリギリ31mmありますが・・・
割れているのでちゃんとサイズが確保できるかどうかは不明です。

良く見ると、破片が近くに落ちていましたので、とりあえず修理します。
鉋のボディが最初に当たった部分は、破片がどこかに飛んでいってしまったようです。
とりあえず、瞬間接着剤でつけてクランプした後、軽く磨きました。
もしかすると、ニスを塗ったら判らなくなるレベルかも知れません。

凹んだ部分は、横板の余りでパッチあてをすることにします。
ライニングをつけて裏打ちしてあげないことには先に進みません。


【横板のC字部分の仕上げ】
C字部分の横板の接合部分は、こんな風にします。
「The Art On Violin Making」からの抜粋です。

後から付ける部分をすっぱりと切り落とす感じです。
接合部分がシャープでない場合には、C字側の横板を削るようにとの表記もありましたので、その通りにしました。


【ライニング作りの前に】
昨日、途中で止めてしまった、洗濯ばさみの加工の続きです。
とりあえず、48個まで作って様子を見ます。


【ライニング作り】
買ってきたライニングを測ると、幅が50mm、厚さが5mmあります。
8mm幅として6本は作れそうです。

厚みを2mmにするので、半分以上削ることになります。
上手く半分にできれば、倍の本数が取れるのに・・・

部屋中を鉋屑だらけにしながら、厚み出しをしました。
その後は、毛挽きだけで8mmにしてしまいました。
毛挽きがナイフタイプなので、真直ぐなものであれば、切ることもできます。

切り離した後は、鉋で面を真直ぐにしてから作業を繰り返します。

予定通り、6本とれたところで、曲げ作業に入ります。


【ライニングの曲げ&接着】
ライニングの長さが440mmと大きかったので、1本でバイオリンの左右半分がとれそうです。
ネック側から作り始め、C字部分、エンド部分と作り進めていきました。
この順序だと、先に作ったライニングを仮止めすると作業の邪魔になってしょうがありません。
反対側は、C字部分から作ろうと心に決めた瞬間です。

半分できたところで、仮止めしていると、洗濯ばさみの残りが少なくなってきました。
試しに順番に挟んでみたら、全然足りません・・・・

とりあえず、曲げたライニングを接着することにして、洗濯ばさみ作りに戻ります。
洗濯ばさみが15個位しか残っていません・・・

手つかずの24個を加工していたら、1個は木目の方向が悪く、輪ゴムで強化したら割れてしまいました。
結局、71個の洗濯ばさみがあります。
これなら反対側もなんとかなりそうです。

道具ができたところで、ライニングの曲げ&接着です。
今回のライニングは、ネックとエンドのブロックに少しだけ喰い込ませています。
食い込み部分は、ブロックを三角形に切り込みをいれておきます。
ライニングも三角に切断した後、斜めに尖らせています。

やってみての感想としては、この方が、ライニングの長さ合わせが楽になります。

左右ともライニングは横板から微妙に出っ張るようにして接着しました。
接着完了後、横板を削っても7mm幅はとれるようにしてあります。
洗濯ばさみだけで微妙な感じがする部分は、クランプで上からおさえておきます。

残りの選択バサミは9個で、1個は廃棄したので、表面だけで62個必要です。
手持ちの道具では、裏表両面のライニングを一気に仕上げるのはできません。
かといって、洗濯ばさみをもう50個程加工するのも面倒くさいし・・・



連休中に裏板の接ぎまでやりたかったところですが、残念ながら時間切れです。


明日は久し振りの仕事です。
そういえば、連休前に営業に意見申すメールをしていたような・・・・
嫁さんに話をしたら、「喧嘩売ってるね」と言われてた・・・
 

2010年5月4日火曜日

横板厚み出し&曲げ&接着(2010/5/4)

 
今日は、横板に明け暮れた一日でした。

【横板の厚み出し】
横板を1.2mmにしなくてはなりません。
最初は鉋でサクサク進んでいたのですが、ある程度までいくと、鉋が引っ掛かりません。
かといって、鉋の刃をだしてしまうと、杢を抉ってしまうので、1.5mm位からがなかなか進みません。

作業台が高いので、体重を乗せにくく、肩がこってしまいます。
2枚をとっかえひっかえやっていたのですが、最後は、紙やすりで調整してしまいました・・・

作業をしていて気付いた事が二つ。
1. 厚みはノギスでなくキャリパーで測った方が早い
2. 板に紙やすりを貼った道具はかなり使いやすい

単純なことですが、以外と気づかないかも・・・

なんだかんだと半日以上、厚み出しをしていました。


【横板の曲げ】
一応、杢の入り方を見てどこにどの材料をもってくるかを決めます。

その後は、ベンディング・アイロンで曲げていきます。
ギター用のアイロンですが、特に困ることもありませんでした。

曲げ終わったら、型におしつけて癖をつけておきます。
ここまで出来た所で、一旦作業中断です。

直していたスーツを取りに行きがてら、嫁さんを迎えに行き、晩御飯の献立を考えます。
ここのところ、飲んだくれていたので、魚を食べたい感じです。

と、いうことで、晩御飯はちゃんちゃん焼きでした。
普通に美味しかったのですが、少々パンチに欠けてしまいました。
今度は、鷹の爪でも入れてみることにします。

晩御飯も食べたことですし、続きの作業をします。


【横板の接着】
膠でつけるだけです。

先日、学校で教わった、横板どうしをセロハンテープで止める方法を試してみました。
作業前に、他の調べものをしていたら「The Art Of Violin Making」にもこの方法が載っていました。
どうやら、1~2mm程度重ねてからテコの原理で合わせれば良いようです。

やってみたら、簡単でした。
横板を若干曲げ過ぎている部分は、輪ゴムとクランプで補って固定します。
このまま、一晩放置です。


【明日のために・・・】
このまま順調であれば、明日はライニングです。

ライニング固定用の洗濯ばさみを加工します。
加工といっても、(邪魔になるので)先端を切り落して、圧力を増すために輪ゴムを巻くだけです。
最初は、鋸で切っていたのですが、段々と面倒臭くなってきました。

丸鑿で先端を落とす方法に変えたら、以外と楽です。
全部で、24×3 = 72個あるのですが、20個も行かないうちに、嫌になってきました。
そろそろ、日付も変わりそうなので、お終いにします。
 
明日も道具作りからか・・・
 

【ここまでの工数】
Blogを数えたら、今までで約6人日でした。
この間に、道具を作っている部分もあるので、割り引いて5人日でしょうか?
 

2010年5月3日月曜日

G/Wはバイオリン作り三昧・・・(2010/5/2-3)

 
いよいよ、ゴールデン・ウィークに突入しました。
一昨日はタクシー帰りだったのですが、一通り仕事は終わらせてきたので、気兼ねなく製作に打ち込めます。

【道具の調達】
朝7時から営業しているホームセンターへ、鉋の替刃を買いにいきました。
車でないと行けないのですが、嫁さんが8時には出かけるというので、営業開始と同時に買い物です。

帰宅後は、早起きのおかげでうたた寝していました・・・


【バロック駒のテンプレート作り】
昨日作っていたバロックバイオリンは、駒と魂柱ができていません。
(ペグも未だですが・・・)
バロック用の駒なんてものは、既製品でありませんので全て手作りです。

ディマさんの駒を書き写したものから、テンプレートを作成します。
これをベースに駒を作成していきます。

テンプレートといっても、ベニヤ板を切っただけですが・・・
作るのが意外と面倒くさく、1mm幅の鑿で、打ち抜きながら作成しました。

【ネックの切り出し】
11月に買ってきたネック材から、ネックを切り出します。
楽器フェアで買ったので、ビオラのネック材でした。

バイオリンだと2本とれそうなので、欲張って2本分とれるようにきりました。

電動工具で切ったので、この後も作業を続ける元気が残っています。
手で切っていたら、もうやる気がなくなっていたでしょう・・・


【横板接着用の道具製作】
いつもは、学校の道具を借りていたのですが、今回は自宅ですので道具がないと進みません。
横板を曲げる前に、作成しておかないと、作業が滞るので先に作ります。

C字の上下と、ネックとエンド部分です。
この後、コルクを貼って完成です。


【道具の作りなおし】
昨日作成した道具ですが、幅が全然足りていません。
横板の真ん中部分を押さえる幅しかなかったのです。

全く、何も考えていなかったのでしょうね・・・
気を取り直して作りなおそうと思ったのですが、木がありません。

考えた挙句、ネックとエンド部分は、C字部分を押さえる道具を加工することにしました。
大きさは十分あるし、兼用させても問題になるようなことはないでしょう。

C字の部分の上下は、ネック材の残りで作りました。

コルクを張った上に、養生テープを貼りました。
横板を押さえる時に、はみ出した膠がコルクにくっついてしまうので、それの対策です。
緑色というのがあまりいけていませんが、人様に見せるものでもありませんので、我慢しましょう。


【ブロックの仕上げ】
道具ばかり作っていましたが、いよいよ本体です。
剥がれたブロックもつけなおしましたので、今度は型から外れないように仕上げていきます。
鑿で荒削りした後、サンドペーパーで仕上げました。
100円ライターにサンドペーパーを貼り付けたものが、とても良い感じで作業できます。
作業の合間の一服の時にも、ライターが滑らないし、一石二鳥です。


【横板の厚み出し】
ブロックも仕上がった所で、横板を1.2mmにしていきます。

鉋でサクサク、と思っていたら、1枚は失敗しました。
部分的に使えるかと思って、悪あがきをしましたが、結局どうしようもなくなってしまいました。
厚みが0.8mmしかありません。
この横板は、ニス塗りの時の色見本にします。

もう1枚はちゃんと1.2mmになりましたので、他の材料を出してきたら・・・杢の感じが全然違います。
しょうがないので、他の材料で残りの部分は作ることにします。

作業を続けようかと思っていたのですが、嫁さんからの電話と、先ほどの失敗がもう疲れている証拠だと判断し、今日はここまでにします。

G/W中に横板の接着までは行きたいところです・・・
できれば、裏板の接ぎもやりたいところですが。

 

2010年5月1日土曜日

塗装開始(2010/5/1)

 
いよいよ色塗りを始めました。

塗る前に、ナット部分の調整と、ネックの調整をします。

【ナットの調整】
ネックから少し飛び出たままの状態でしたので、面をあわせます。
ここで調整をしないと、色塗りし出すと作業できません。
(ネックを削らないように調整するのは無理なので・・・)

【ネックの調整】
仕上げたつもりであったネックですが、微妙にとがった部分がります。
これを何とかしなくてはいけません。

ネックも下地処理(色塗り)を行うので、今やる必要があります。



後は、膠がはみ出ている部分を再度奇麗にしておしまいです。


【下地処理】
杢を良く見えるようにする目的で、「亜硝酸ナトリウム溶液」を塗ります。
ディマさんが作ったものが、未だ使えるのでそれをチャチャッと塗ります。
(一体、何年前のだろうか・・・)

今回は、重クロム酸カリウムは塗りません。
そこそこ、杢が出ている材料なのと、塗ると緑色になるので、安い材料の時にしか利用しないそうです。
それに、劇薬だし・・・


塗り方は、一気に塗ります。
ただそれだけなのです。


このまま、放置します。
来週は、いよいよニスです。