2012年4月28日土曜日

ネックのアウトライン出し (2012/4/28)


【ネックのアウトライン出し】
先週に引き続き、ネックの作業をしています。

突き鑿でそいで、鑢で仕上げるといった作業です。
広い部分は、比較的楽なのですが、スクロールの付け根の部分はやりづらくて仕方がありません。
(この部分って、何て呼ぶのでしょう?)

結局、内丸の鑿(普通の丸鑿)で、見当だけで削いでいきました。
(どうしても、見えないので・・・)

改めて写真で見ると、未だ面が平ら(?)になっていない箇所があるのが判ります。
次回は、ここをきちっと出しておきましょう。


【放課後の雑談】
工具談義になりました。

電動工具と、豆鉋以外はだいたい揃ってきましたので、あまり不便を感じていません。

が、そろそろ、外丸の鑿を1本欲しくなってきました。
両刃の細見のナイフもですね。
外丸鑿は、ネックとブロックのラインを出すときにあると良いと思います。
両刃のナイフは、f字孔などの細かい細工をする時に使います。


月島に鍛冶屋さんがあるみたいなので、お願いしてみましょうかねぇ?



ここまでの工数:60.8人日
  
  

2012年4月21日土曜日

ネックを切り出しました (2012/4/21)

【ネックの下書きし直し】
昨日、娘が熱を出したので、朝様子をみていたら、すっかり遅くなってしまいました。
例によって、今日もまた小一時間程遅刻です・・・

前回下書きをしたのですが、指板の部分に高さを残さなかったので、やり直しです。
先ずは、下書きを消します。
前回ご丁寧に、下穴を開けたところに鉛筆でマーキングしてあるので、消えきらないで残ってしまいます。
とりあえず、今回の下穴は他の色をつけることにして、間違えないようにして進めます。

(1)先ずは、指板側の面から1mm程の位置に毛書き線をいれます
最初は、毛挽きを使うのはどうかと思いましたが、良く考えてみれば幅もつめるので傷つけても問題ありません。

(2)テンプレートで下書きをします
ずれないように、クランプで固定をして下書きをしています。
1台目の時は、手でおさえて下書きをしましたが、左右でずれてしまいました。
過去の失敗は教訓として活かします。
とりあえず、片方できたところで、位置合わせの補助線をいれておきます。
これも基準に反対側の位置合わせをすることで、ズレを防ぎます。

(3)指板側の下書きもします
写真を撮り忘れました・・・


【切り出し】
バンドソーで切り出します
生徒にはバンドソーを使わせてもらえないので、先生にお願いしました。
先生が切りだしている間に、赤鉛筆を調達しにコンビニへ・・・
サインペンしかありませんでした・・・


【ペグの穴あけ】
上の写真では既に穴があいていますが、左右から半分ずつ孔を開けます。
片側から一気に開けると、左右でずれてしまうので、両側から行います。
ボール盤を使ったのですが、少しずれてしまいました・・・
4φの太さなので、リーマーを使う時になんとかなるでしょう。


【アウトライン出し】
割と下書きに攻め込んで切り出していただいたので、鑢で進めても良いかなと思っていましたが、先ずは鑿で削った方が早いとのアドバイスがありました。

1mm程度の厚みですが、作業台の脇で突いて削ります。
材料を手で支えながら突くので、安定感に欠けます。
作業台と材料の両方を支えるようにするとやり易いとのアドバイスをうけて、試してみました。

親指をガイドとして使いながら、鑿の自重だけで削るようにすると調子が良いようです。

左右から突くので、中央が盛り上がりますが、平鉋で面出しをするのが良さそうです。
ネック材より幅広の鑢があれば良いのですが、今日は持ち合わせていないので、鉋で面出ししてゆきました。


時間切れになったので、続きは来週です。



ここまでの工数:59.8人日
  
  

2012年4月14日土曜日

ネック再び (2012/4/14)


【表板の厚みだし】
先週微調整を残して終わらせていた表板の仕上げです。

一週間あけて見ると、残していた部分がよくわかります。
スクレーパーで感覚を頼りに、ガシガシと進めます。

が、厚みが残っていない箇所もあるので、スムーズに繋がるように心掛けます。

途中で先生から、「タップトーンを確認した方が良い」とのアドバイスを頂きました。
何かをやる前後で確認することで、経験値が溜まります。
また、タップトーンを確認することで、部品として外れていないかが判ります。

タップトーン至上主義ではありませんが、参考にはなると・・・

そんなこんなで厚みも限界に近づいたので、厚みだしは終了です。


【ネック材の面出し】
かなり放置していたネックはというと、二面を出した状態で作業が中断していました。
もう一面出す必要があるので、鉋掛けです。

幅は、線を引いてあったので、そこ迄進めます。
(これが危うく削り過ぎる所でした)

今回は、モデルのネックから10%縮小して作ることにしていますが、作業を中断したためサイズをどうするかをすっかり忘れていました。
そのため、途中のメモのサイズにしようとしてしまい、これが15%減くらいのため小さくしすぎるところでした。

ここでも基本動作の重要性を思い知らされます。

あわててサイズを見直し、事なきを得ました。


【ネックの下書き】
寸法も判ったところで、粛々とネックの下書きをしていました。
授業時間も終わる所で、下書きは完了したのですが、テンプレートを指板がつく面ギリギリで採寸してしまいました。

先生に色々とレクチャーを頂き、指板面から1mmくらい下げた位置にすることにしました。
(写真はとらなかったのですが・・・好ましくない例として残しておいた方がよかったかも)

現在の製作としては、1mm程度下げることにより、修理をした際の削り代を確保できるようになります。
製作の途中でも、面出しをし直す場合があり、その削り代にもなります。

4台目の製作ですが、3作目はネックまで進んでいないし、2作目はバロックバイオリンだったし、1作目はバロック方式での製作だったため、この方法は知りませんでした。
確かに、1作目ではバイスで挟んだ時にスクロールを潰したし、2作目では指板面の修正の時に鉋でスクロールを削ったしで、非常に作業しづらかったのを記憶しています。

削った場合に、ネックが相対的に細くなる気がしますが、臨機応変に対応するのでしょうね。



ここまでの工数:59.0人日
(また、遅刻してしまいました)
  
  


2012年4月7日土曜日

表板の仕上げ (2012/4/7)

  
【表板の厚み仕上げ】
先週に引き続き、f字孔周囲の厚み出しをしています。

C字部分とf字孔の間を、だいたい2.5mmにしてゆきます。
f字孔の駒側は3.0mmにしたので、そこからスムーズに厚みが減ってゆくようにします。

f字孔付近は、繊維の向きが変わる部分が2箇所あり、どうしても刃物が引っかかります。
自分の鉋だけではやりづらく、先生の私物を借りながら作業を進めます。

今にして思えば、小型の立ち刃鉋を使って良いかもしれません。
いずれにしろ、小型の鉋を作らないと・・・・
工具作りの方は、完全に滞っています。
・・・どうにかしないと・・・・


そんなこんなで、とりあえず厚みだしが終わりました。
淵の部分を、全体的に2.5mm厚にし、周囲とスムーズに繋がるように修正しました。



最後に、離れた場所から見直すと、何箇所かおかしな部分があります。
根をつめて作業をしていると、このような場所がどうしても見えなくなってきます。
離れて見る、時間を置いて見るというのが重要です。

そういえば、夜中に書いた日記を翌日見直すと全然いけてないのと一緒と誰かが言っていました。


来週は、この修正を軽く作業した後、すっかり放置されているネックに戻ります。
先生は、バスバーにしますか?ともおっしゃっていたので、ネックは持ち帰り作業にするかもしれません。
いい加減、作業時間がかかり過ぎているので・・・



ここまでの工数:58.3人日