2010年4月3日土曜日

エンドピンとテールピースとネック(2010/4/3)

 
今日からクラスが統合され、生徒が7名になりました。
先生は、新しい生徒が増えたので、てんてこ舞い状態でしたが、私はマイペースで進めます。

テールピースにガットを通して固定したいのですが、その前にエンドピンをつけなくてはなりません。

箱になったバイオリンは作業がとてもしずらく、股にはさんで穴あけです。
穴の位置は、真ん中かと思っていたら、0.5mm程裏板側にずらすそうでした。
横板が、30mm弱しかないので、計算して穴あけです。

穴があいたら、エンドピンをペグシェーパーで仕上げていきます。
元々、かなりテーパーがついていたので、樽状になってしまいました。
シェーパーの一番細い部分でも、届かない状態です。

ここで、先生の技が登場です。
細く切った紙やすりをはさんでいます。

紙やすりをペグシェーパーに挟んで使うことで、少しだけ細くできます。

エンドピンが着いた所で、テールガットを結びます。
弓の毛替え用の糸でしばって、松脂で固めます。
これは通した所です。

長さとしては、こんな感じです。
軽く引っ張った状態で、サドルと面一くらいです。

弦を張ってテンションがかかると、丁度良い位置にずれていきます。


次は、ネックを仕上げていきます。

指板がついていない状態で、ネックをつけているので、太い状態です。
指板にあわせて、細くしてから、ネックを整形していきます。

ネックの厚みは、細いところで21mmくらい、太いところで26mmくらいにします。
モダンバイオリンと比べると、かなり太いですが、これは演奏法が異なるからです。
顎あてがないので、ポジションチェンジをしてから戻るためには、太い方がやり易いのです。

試しに、弾く真似をしましたが、違和感はありません。
それよりも、ネックが長すぎて(バロックでとれる最大長になっています)ポジションダウンなんてできるのだろうか?という感じでした。

後は、延々とナイフと鑢で削りまくりです。
結局、昼飯後は、延々とネック削りでした。

仕上げまで終わらなかったので、持ち帰って作業しました。

指が当たる部分は、#1000の紙やすりで仕上げました。

ボタンのサイズは、パフリングから16mmの長さで、20mmを少し切っています。
モダンと比べると少し小さくなってしまいましたが、バロックは自由なようなので、良しとします。

残りの作業もいよいよ少なくなってきました。
(1) ペグ調整
(2) ナット製作・接着・調整
(3) 駒製作・調整
(4) 魂柱製作・調整
(5) 弦結び
(6) 塗装

ナットとペグを仕上げたら、塗装ですかねぇ
乾くのを待つ間に、駒を作りましょう。

これが完成したら、ビオラを作り始めたいなぁ・・・

指板の高さを測ったら、こんな感じでした。
指板直後:18mm
駒位置 :25.7mm
 

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