2010年11月28日日曜日

パフリングの溝掘り (2010/11/27)

【パフリングの溝掘り】
パフリングの溝掘りをしています。

今回はバロック式の作り方ではないため、箱を閉じるより先にパフリングを入れます。
このやり方で良いと思ったのは、溝を掘る時に刃物で傷をつけてしまっても削り代があるので出来上がりに影響しないという点です。

逆に、パフリングの溝を深く掘らなくてはならないので、作業が若干大変です。

後は、木釘を打てないので(やろうと思えばできますが)見た目が変わることでしょうか・・・・

パフリングの溝もガスパロ・ダ・サロのイメージで掘っていきます。
特徴としては、割と短めな感じでしょうか・・・


【溝掘りの前段階の作業にて】
縁削りが終わっていない部分がありました。
豆鉋でやっていたのですが、カーブがキツイ部分などは、なかなか工具が入りません。

浅丸の鑿で削るように指示があり、やってみるととても楽です。
平鑿、豆鉋よりもずっと効率的です。

次回は、最初から浅丸の鑿で作業することにします。



【卒業間近の生徒さん】
パフリングの溝掘りは、集中力が必要です。
しかし、そんなに長い時間集中できないので、休み休み作業します。

その合間に、卒業間近の生徒さんの作業を眺めたりしていました。
残りあと数回の授業で、ニス塗りと仕上げをされています。
今回は、色ニスの最初の塗装でした。

オイルニスなので、ある程度均一に塗ると乾燥までの間にニス自体が平準化してくれます。
仕上げのイメージとして、オールド仕上げではなく新作を目指しているそうで、丁寧に作業をされています。
この時点で、終了時間まで後30分。
状況は裏板の半分までしかできていませんでした・・・

授業終了時間後30分位の時点で、無事にスクロールまで塗っていたので大丈夫そうでしたが・・・
スクロール部分は筆が入り難いので、細かい部分はニスが濃くなってしまいます。
オールド仕上げの場合には、溝の深く細かい部分はもっと濃くしてしまうのですが、どうやら納得いかないようです。

あまりおしゃべりをし過ぎて、邪魔をしても申し訳ないので、私のビオラが完成したら弾いてみてもらう約束をて適当な所で引き揚げました。
(その生徒さんは、ビオラ弾きなのです)
来週の出来上がりが楽しみです。

人の作業を見て感じたのは、やり方によって大分イメージが変わるということです。
私の場合には大胆に厚く塗っていたので、良く言えば個性的、悪く言えば均一でない仕上がりになっています。
その生徒さんの場合は薄く塗っているので、丁寧な仕上がりなのですが、なかなか色が載らない感じでした。
薄くぬった方が乾くまでの時間が短くて済みそうですが、多く塗り重ねないと色の深みが弱くなりそうな感じがしました。
来週の授業の時に、観察したいと思います。
  
  

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