2012年5月12日土曜日

ネックを三枚におろしました (2012/5/12)


【アウトライン出し】
先ずは、アウトラインを仕上げていきます。

スクロールの付け根まで仕上げますが、この部分は工具が入らないので苦労します。
内丸の鑿(普通の鑿)、外丸の鑿を駆使して削ってゆきます。

話によると、極細の外丸鑿があるそうです。
そのサイズの鑿って、他に使い道がなさそうです。
買うかどうかは、ちょっと考え物です・・・

今回のガスパロダサロであれば、付け根の部分もある程度の大きさがあるので鑿の出番がありますが・・・
サイズによっては、鑢しか入らない場合もあるのではないかと・・・

今回は、外丸鑿がなかったので、極細の粗目の鑢と、ナイフをつかって掘り進めました。

大体、満足できるレベルに達したら、次の作業に入ります。
この部分は、後で削りなおすので、完璧でなくても何とかなります・・・


【下書き】
ネック材の中心を出してから、幅の下書きをします。

中心は、毛引きで真ん中になるように位置を決めます。
左右から毛引いてみて、一致するようであれば真ん中ですね。

中心線を基準にして、幅を決めてゆきます。
これは、モデルがあるので写真から採寸しました。



出来上がったのが、この写真です。


【三枚おろし】
書いた線を基準として、バンドソーで切り出します。
端から端まで切ってしまうと、スクロール部分の幅が不足するので、寸止めです。

寸止めした残りは、手鋸で切断してゆきます。
この時にも、スクロールになる部分を切ってしまわないように、注意して作業します。

無事、三枚におろせました~


【ペグボックス外側の面出】
ペグボックスの外側の面を出します。
先ずは、鑿で荒削りしてから、鉋で仕上げてゆきます。

外丸鑿を借りたのですが、ネック材をバイスに挟んだら、作業スペースが取れませんでした。
結局、内丸鑿で削ってゆきました。
このネック材は杢が強くて、長手方向に鉋をかけると、すぐ抉れてしまいます。
杢に沿って削るしかないようです。
極小の立ち刃鉋があれば、何とかなりそうですが・・・

場合によっては、鑢の方が楽かも知れません・・・


ここまでの工数:61.8人日

  
 

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