2010年1月16日土曜日

指板の作成の続き(2010/1/16)

本日は、指板の作成の続きをしました・・・

まずは、ベースとなる部分の成型です。

先週、膠付した部品を、指板の形にしていきます。
ネック側は35Rの丸みで幅が25mm、エンド側は52Rの丸みで幅が46mmにしてゆきます。

が、いきなり、削り過ぎで、エンド側は40mm程度しかありません・・・
削ってしまったものは、もう元には戻らないので、そのまま進めます。
(既に、板目の取り方も間違っているし・・・、間違いだらけの指板です)

このときの注意としては、丸みよりも、縦方向の真直ぐさを気にした方が良いとのことです。
と、いうのも、黒檀の板を曲げて貼り付けるのですが、3次元には曲げられないので、どちらを取るかというと当然横方向の丸みしかありません。
ここまでできたら、今度は黒檀の板を曲げます。

黒檀は固いので、横板のように熱と力で曲げると、簡単に割れてしまいます。
どうするかというと、濡らした状態で炙ってあげると、勝手に曲がってきます。

曲げる時のポイントとしては・・・・
(1) 片面は常に濡れた状態にする
(2) 炙る側は乾くまで炙る
これだけです。

バーナーを使って炙っていたのですが、最初は耐熱煉瓦の上でやっていました。
この耐熱煉瓦が曲者で、水分を吸い取ってしまいます。
気づかない内に、両面が乾いた状態になっていました。

なんだかんだ30分以上かかって、やっとこさ曲がりました。
曲げる角度ですが、指板より気持ち曲がった位までです。


ここまでできたら、指板の大きさに切り取って膠付です。

指板に黒檀の板を合わせていたら、「ピキッ」という音とともに割れてしまいました・・・
割れた部分がそれほど大きくなかったので、なんとか指板としての大きさが取れそうです。
ヒビをよけて、糸のこで切ることにします。

曲がった板は抑えにくいとおもいつつ切断していたら、最後の最後で「ピキッ」という音と共に、別の部分が割れてしまいました・・・
今度は、もうどうしようもありません。


高倉先生に相談したところ、黒檀の粉と接着剤で修正可能だとの事。
ついでに、節があった部分も同様に修正できるそうです。
もう、すでに間違いだらけの楽器ですので、イレギュラーの対応をすることにします。

が、本日の授業は時間切れなので、とりあえず指板と黒檀を固定して癖を付ける仕掛けをしてお終いにしました。


次週は、指板の膠付と、テールピースの作成になる予定です。

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