2010年1月9日土曜日

指板の作成(2010/1/9)

今回から、新しく河村先生のクラスに編入(?)しました。

が、引き続きバロックバイオリンを製作しています。
バロック独自の部分については、高倉先生が個別に教えてくださいます。


【まずはじめに・・・】
指板の図面作成からです。
指板の長さをどうするか?から開始です。

既に作成したネックは、モダンと同様に130mmになっています。
(一般的なバロックからすると、大分長いのです・・・)
ですので、欲張ってE'''まで出せる長さにします。
(バロックで弾く曲で、これより高い音は出さないらしい・・・)
計算すると、247mm位になるので、指板の長さはとりあえず250mmにしてみます。
で、作成した図面がこんな感じです。


【材料の切り出し】
バロックバイオリンの指板は、スプルースをメープルでサンドイッチしたものにエボニーが張り付いています。
ですので、まずは、スプルースとメープルを切り出して整えます。
図面に合わせて、材料を切り出していたら、面出しができれば、あまり寸法には拘らずに作りましょうとのこと・・・
(バロック時代はそんなもんだったらしい・・・)
前回、木取りについて聞いていたので、それをベースにやってみたら、思いっきり間違えていました。
この絵を基にしたのですが、これはメープル部分だったので、スプルースは木目を縦にするべきだったようです・・・
要するに、メープル/スプルース/メープルの木目が、横/縦/横になるようにしてあげるべきだったのです。
もう、材料も気持ち良く切ってしまった後だったので、指板を厚めに作ることでお終いにします。
面出ししたもの同士をクランプで締めてみて、隙間がないようであればOKとします。

人のを見たら、ちゃんと横/縦/横になっていました・・・・
図面には、木目の向きまで入れないと駄目ですね・・・・

(余談)
スプルースの代わりに、柳を使う場合もあるそうです。
虫がわきやすいのと、柔らかいので粘りがある指板になるそうです。


【今日の応用】
スプルースの面出しが2面終わり、3面目を鉋がけしだしたところ「ピキッ!」と変な音が・・・
見たら、スプルースが割れていました・・・・
あまり、圧力をかけると割れるらしい・・・

割れてしまったものはどうしようもないので、直すor諦める。
確認してみると、後で削り落す場所が割れているだけでした。
と、いうことで、単なる応急処置です。

瞬間接着剤を流し込んで、クランプで締めています。
応急処置にはやっぱり瞬間接着剤ですね~

【膠付】
3つの部品があるのですが、二つずつ接着します。
膠は滑るので、片方ずつやった方が失敗が少ないそうです。
と、いうことで片方ずつ、1時間半程度間を開けながら、くっつけていきます。

1時間半の間は、少々休憩をして、テンプレートを作っていました。

一応、今日のノルマまでは終わりました・・・
次週は、黒檀の曲げです。

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