2012年4月14日土曜日

ネック再び (2012/4/14)


【表板の厚みだし】
先週微調整を残して終わらせていた表板の仕上げです。

一週間あけて見ると、残していた部分がよくわかります。
スクレーパーで感覚を頼りに、ガシガシと進めます。

が、厚みが残っていない箇所もあるので、スムーズに繋がるように心掛けます。

途中で先生から、「タップトーンを確認した方が良い」とのアドバイスを頂きました。
何かをやる前後で確認することで、経験値が溜まります。
また、タップトーンを確認することで、部品として外れていないかが判ります。

タップトーン至上主義ではありませんが、参考にはなると・・・

そんなこんなで厚みも限界に近づいたので、厚みだしは終了です。


【ネック材の面出し】
かなり放置していたネックはというと、二面を出した状態で作業が中断していました。
もう一面出す必要があるので、鉋掛けです。

幅は、線を引いてあったので、そこ迄進めます。
(これが危うく削り過ぎる所でした)

今回は、モデルのネックから10%縮小して作ることにしていますが、作業を中断したためサイズをどうするかをすっかり忘れていました。
そのため、途中のメモのサイズにしようとしてしまい、これが15%減くらいのため小さくしすぎるところでした。

ここでも基本動作の重要性を思い知らされます。

あわててサイズを見直し、事なきを得ました。


【ネックの下書き】
寸法も判ったところで、粛々とネックの下書きをしていました。
授業時間も終わる所で、下書きは完了したのですが、テンプレートを指板がつく面ギリギリで採寸してしまいました。

先生に色々とレクチャーを頂き、指板面から1mmくらい下げた位置にすることにしました。
(写真はとらなかったのですが・・・好ましくない例として残しておいた方がよかったかも)

現在の製作としては、1mm程度下げることにより、修理をした際の削り代を確保できるようになります。
製作の途中でも、面出しをし直す場合があり、その削り代にもなります。

4台目の製作ですが、3作目はネックまで進んでいないし、2作目はバロックバイオリンだったし、1作目はバロック方式での製作だったため、この方法は知りませんでした。
確かに、1作目ではバイスで挟んだ時にスクロールを潰したし、2作目では指板面の修正の時に鉋でスクロールを削ったしで、非常に作業しづらかったのを記憶しています。

削った場合に、ネックが相対的に細くなる気がしますが、臨機応変に対応するのでしょうね。



ここまでの工数:59.0人日
(また、遅刻してしまいました)
  
  


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